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テニアン島で感じた、緊張

戦争は過去の事ではないのか


テニアン島のホテルを予約しようとしていたとき、現地でツアーを手配していただいたガイドさんから、最近ホテルの予約が、取りにくいということをお聞きしました。

米軍が長期でホテルの客室を確保しているため、今までと比べ、空室が少ないというのです。

もともと、ホテルがそれほど多くはないテニアン島だけに、来訪者の急激な増加はホテルの空室状況に強く影響します。

テニアン島に行って分かったことですが、この島には米軍の駐屯地があるのです。

テニアン島で兵力を増強していることの意味


わたしが、アメリカの生活拠点にサイパンを選んだのは理由があります。

日本から近い事、比較的家賃等の物価が安い事、自然が豊かなこと、親日的なこと、銃の所持が一般的ではない事、日本の食文化が根付いていること、そして、軍事拠点がないことです。

有事の際はアメリカインド太平洋軍司令部のあるハワイや、アンダーセン空軍基地があるグアムは、攻撃のターゲットとなりやすいが、サイパンには軍事施設がないので、そのリスクは低いであろうと考えました。

しかし、サイパンのすぐ南にあるテニアン島に駐屯地があるとは思ってはいませんでした。そして、その駐屯地は開発中とのことでした。

CAMP TINIANの看板

北マリアナ諸島(サイパン、テニアン、ロタ)においては軍事拠点はないものだと考えていただけに、ショックでした。

そもそも、太平洋戦争において、当時、マリアナ諸島を支配していた日本からアメリカがこの地域の島々を奪取したのは、日本への攻撃拠点として、至近にあったからです。

攻撃地点までの距離の短さは、時間の短縮と燃料の節約につながります。

そして原爆を搭載したB29はこの島から、日本に向かって飛び立ちました。

そう考えると、大陸へのアクセスは北マリアナ諸島はアメリカのどの地域よりも、近くにあります。

台湾有事の際は、在日米軍基地よりアメリカ軍は出撃し、その場合、日本は攻撃を受けるであろうとのシュミレーションがあると、ニュースで報じられていました。

ウクライナがNATOとロシアの緩衝地帯となってしまったように、日本は米中にとって、緩衝地帯になってしまうのでしょうか。

そう考えると、在日米軍基地が攻撃を受けた場合にそなえて、アメリカはテニアン島に前線基地を建設しているように、見えてしまいました。

基地建設が、これから始まるかもしれない戦争への準備だとしたら...

テニアン島で感じたことが、稚拙な憶測であることを願ってやみません。





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