お絵かきしているのは誰

子どもとお絵かきをして遊ぶことがあります。

その中の活動の一つで、今は布地に絵を描いて、オリジナルのバッグを作る活動を行っています。
無地のバッグに、自由な描写で描くテーマです。
が。

ここでいつも考えます。
自分一人の力で描けない子の手を取り、支援者が描くということがほとんどです。
二人羽織。
に見えるのは私だけでしょうか。

とても子どもが描くとは思えないような、素晴らしい絵柄が描き上げられます。
支援者と周囲の表情が一番活き活きしているように見えます。
笑顔で、互いの絵を褒め合います。

そこに子どもの意思はあったのでしょうか。
本当にその子どもはクレヨンしんちゃんやひまわりの絵を望んだのでしょうか。
私に見えていたのは、
「子どもの手にクレヨンを持たせ、その手を 支援者が上から掴み
一緒に動く下に描き出された絵」でした。

この状況で、お絵かきをしたのは誰でしょう?
そしてこの事について、誰も疑問を感じないのでしょうか?

本来この課題の目的は
どの色や形(ステンシル方式でしたので)を選ぶ事ができる
活動に気づく
手元を見る事ができる
など、子どもに応じた課題があった訳で、決して完成度を競う課題ではありませんでした。

素晴らしい絵を描かれた作品は、「子どもと描きました」と報告されているようです。
子どもが自発性を持って「描きたい」と支援者に熱望したと、信じたいです。

少なくとも、私にはこの光景は少し異様な世界見えてしまうのは、
へそ曲がりなのかもしれません。

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