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ニュータウンと桜

昨日日記を書いてないな。寝ていたから。

昨晩のアリバイ。夜の公園にいた。

暗闇の中、ライトアップされていない桜を見ながら歌うなどした。白っぽい事は分かった。あとキュウリもかじった。安かったからである。

今日はふらっと高蔵寺ニュータウンに行った。マンションや団地が立ち並ぶ一帯である。ニュータウンだから。

そもそも高蔵寺駅の奥の奥に行かないとニュータウン側に出られない。バスレーンの関係上、だいぶ改札から離れていて面白い。この一体の主要な交通手段がバスなのが分かる。

高蔵寺ニュータウンは全国でも代表的なニュータウンの一つで、68年から入居が始まっている。愛知だと桃花台ニュータウンもあるが、住人はこっちの方が多い。思ったより建物もきれいだった。もっと老朽化しているかと思ったが、最近は外装工事とかも進んでいるのか見た目にはあまり伝わってこない。

「ニュータウン」という言葉、なんか好きだ。未来のスーパーカー感がある。伝わってる?僕は平成初期の生まれなので想像でしかないのだが、戦後の復興が進んで、新しい明るい社会の形を夢見て描いている感じ、がある。そんな気持ちを「ニュータウン」という言葉に感じる。

名古屋や春日井中心地のベッドタウンとして栄えた高蔵寺ニュータウンも、他のニュータウンよろしく現在は高齢化が進んでいる。まぁ日本中どこでも高齢化は進んでいるのだが、新しく高蔵寺に住もうという若者は少なくとも僕の周りでは見ていない。全体的に人が減っているから、都市部の地価もいうほど高くないし、車を持たない現代っ子には都市部の方が暮らし安い。今は独身も多いし。桃花台は外国人の移入が多いが、それでも人は減る一方である。

もともと桃花台を走るピーチライナーを高蔵寺駅まで延ばす計画だったらしいが、計画は頓挫。その後ピーチライナー自体もわずか15年で廃線となってしまった。平成に新しく出来た路線の中で、現在廃線となっている唯一の路線である。僕は幼少期に1度だけ乗った記憶がある。犬山のモノレールと並んで自慢できる話だ(誰も羨ましがってくれない)。

ちなみに桃花台ニュータウンの入居は80年から。多摩ニュータウンが74年のオイルショック以後の高度成長の落ち込みから振るわなかった事を思えば、80年は遅すぎる感がある。実際に計画は何度も下方修正されているようだ。多摩ニュータウンといえば『平成たぬき合戦ぽんぽこ』の舞台であるが、こうニュータウンから人が減っていてはたぬき達も報われないだろう。近年は再開発の話も進んでいるらしい。今後に期待。

ニュータウンにさくらさく

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