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東京

2018年1月に書いたものです。ブログの1番最初の記事でした。ちょっと編集してます。


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部署異動をきっかけに、東京に引っ越して1年半以上たった。

 
東京に住むことは人生の目標のひとつにしてたくらい、絶対に実現させたいことでした。

「東京に住んでよかった」と日々噛みしめているし、今のところ東京になんか住まなきゃよかったと後悔したことは一度もない。

東京に住んでから、好きなものに対しての浪費が激しくなり、フットワークも軽くなる一方。

そんなときに浪費図鑑という本があることを知り、購入した。その購入のタイミングで、劇団雌猫さんのイベントがあったので参加した。 

「行ってみよう」という気持ちになるのも、今の住まいが都内にあって時間や交通費の心配が前よりなくなったから。

そのイベントに参加した同時期にTwitterも始めて、色々情報収集して行きたいところやほしいものがあれば行く生活になった。浪費に拍車がかかる。
 

悪友Vol.3のテーマは「東京」だった。

中を開けば、色々な感情があった。色々な理由で上京した人、生まれたときから東京の人、「東京」で感じたことやそこで行動した結果や現在はそれぞれ異なり、それぞれ違う感情があった。

読んだ後、あの頃の自分はこうだったな、今の自分はこうだよなと考えたり思い出していた。

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私は高校を卒業するまで島根県に住んでいた。
今でこそパワースポットや縁結びブームで観光客が訪れるが、
私が住んでいた時は本当にひどかった。人が少ない。山と田んぼしかない。
観光客の存在は本当に珍しかった。
「何があるの?」と聞かれれば「何もないよ」と答えた。
これは今も変わらないけど車社会で、電車やバスの便が悪く2時間に1本もざらだった。
 それでも、子どものときは何も疑問を持たずに過ごしていた。

だって他の場所を知らないから。

でも、私の「いつか東京に住みたい」という感情は年齢を重ねる度にむくむくと、着実に育っていた。
母の里帰りに何度かついていった。東京まで夜行バスで行って、電車を乗り継いで栃木県まで。
「なんて都会なんだろう」と思った。当時は東京も栃木も区別がついていなかった。
どっちも島根より圧倒的な都会だったから。
とても新鮮で、色々な選択肢があるこの街が好きになった。



加えて私は小さいころから絵を描くことが好きで、「あさりちゃん」にかなりの影響を受けていた。将来の夢は漫画家で、室山先生含め漫画家はほぼ東京に住んでいると知り、東京で漫画家するぞー!とか思っていた。
 
成長するにつれて、東京へのあこがれと共に、田舎への不満も少しずつ重なっていった。
コンビニはポプラ以外に何種類もあることを知らなかった。
ファミレスもあんなに種類や店舗があることも知らなかった。
マックもケンタッキーも都会の方がおいしく感じる。
成長と共に漫画・アニメのオタクになり、アニメイトが島根県内にないことに不満を持ち、アニメージュやアニメディアで取り上げられているアニメが島根では放送されていないことがわかった。
 
何で?


島根には足りないものが多すぎる。
私は田舎で生活したい、島根に生まれたいと思って生まれたわけじゃないのに。
住む場所を自分で選んだわけじゃないのに。
こんなところ絶対に出てってやるって思った。
 
中学、高校の時点で、これからの人生で島根に残る考えは一切なかった。
東京に行くと決めたけど東京の大学は全て不合格になってしまった。
京都の大学に進学した。
大学生活は楽しかった。京都はアニメイトあるし、大学でオタクの友達もできて毎日楽しかった。何より京都が大好きになった。(1年に1回は京都に行くようにしている。)
大学生活で化粧や服を買うことの楽しさを覚えた。
楽しいけど、でも…

京都は自分が死ぬまで暮らすところじゃないかな、ということにうすうす気づいていた。
就職活動は東京の会社、関東の会社に絞った。
全滅。
唯一「うちに来てくれませんか?」と言ってくれた栃木の会社に就職し、
栃木の母の実家から通うことにした。
 
まあいいか。京都より東京近くなったし。遊びにいける。
 
と思ったら全っ然よくなかった。
私ぜんぜん納得してなかった。
 
ひとり暮らしをそれなりに楽しんでいて、むしろひとり暮らしが合っている自分は、実家になじめなかった。
仕事もうまくいかず、転職願望が強くなり、手に職をつけようとあれこれ考えていた。そのタイミングで希望の部署に配属されたので転職願望は少しずつしぼんでいった。

実家では自分のリズムが乱される感覚がして、
心配してくれている母と祖母に対して「干渉してこないでよ!」「余計なお世話」と思ってしまうこともしょっちゅうあって、ケンカや言い合いもしてしまった。
 
このままじゃ、家族と実家に甘えているくせに、家族のことを嫌いになってしまう。
自分のことも嫌いになってしまう。
まずひとり暮らしを再開しようと思い、栃木でひとり暮らしを始めた。
家での生活は充実したけど、東京はやっぱり遠いと思った。
それから1年半くらいで埼玉県の支社への異動が決まった。
東京に行こう。東京に住もう。と決めた。
 
以前に住んでいた栃木のアパートよりずっとせまいけど、楽しい。
楽しいからまだここにいたい。
ずっと望んできてやっとかなった生活だから。
 
田舎にいたときは「諦める」という選択肢がかなり多かった。
諦める一択のときが圧倒的に多い。
諦めないという選択肢は、どうしても行きたければ、このグッズ欲しければ組んだスケジュール全てキャンセルすること。
それでもやる?
私は大体諦めるを選んでいた。
諦める選択肢を多くとっていた青春時代。いまは諦める方が圧倒的に少ない。
あの時できなかったことを今やってるんだ。人生は1度きり。後悔は少なくしたい。
私は青春を取り返すように、今諦めずに買い、行き、日々浪費している。幸せなんだ。

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