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ウィーンまんぷく日記 47-48/369

 ものもらいができた。体調、崩れすぎでは……。しっかりしろよ。

 というわけで、ここのところ目がすっごい痙攣すると思っていたら、目の開閉がしにくくなってごろごろする。鏡を見てみたらものもらいができていた。家主さんに、「ものもらい」「抗生物質」「点眼薬」のドイツ語を教えてもらうも、そもそも日曜にはほとんどの薬局もやっていないので、家でTwitterの「空耳アワーbot」を見て、木尾士目『げんしけん』(初代)を読んだりして過ごした。あとは、メールで頂いた本の感想に返信を書いたり、領収書の整理をしたり、翌日のドイツ語の予習をやったりした。こう考えると目を使うことばっかりだ。あと、やっぱり朱肉は必要だと思った。
 『げんしけん』(初代)いい漫画ですね。別にオタクとかオタク趣味ということを抜いても、若い人の繊細さを年取って描いたらこうなるだろうなという漫画だった。高校生の頃読んだときはドラマがなさすぎてよくわからない、大学生の頃読んだときは全体に人が繊細すぎると思ったが、今読むと、当人たちが気づかなかったそういう繊細さを裏書きしてくれているような。同じ作者の方の『五年生』も好き。

 ウィーン関係なくなってしまったが、翌日(月曜日)はそれらしくドイツ語教室に行った。まだ数日だけど、ドイツ語を習いだしてから、家主さんや同室の同僚に覚えたてのドイツ語で話しかけるのが楽しくて仕方なく、ちょっとウザいやつと化している始末である。単語もいろいろ教えてもらうし「ものもらい」とか……。まあそれはいいんだけど。
 先日は動詞の語尾の変化とか主たる代名詞の種類についてやった。今日はベーシックな疑問文の作り方。テキストに「SNSにアップされた写真と友だちのコメントを見て、正しい組み合わせを答えよ」なんていうのもあって今風である。研究室に戻って、早速同僚に話しかけてみようと思ったらもう帰宅された後だった。家主さんにもお会いできなかったし、ウザいことを考えていると人は遠のいていくものである。偶然だが。誰も会えなかったので、新聞連載やウェブ寄稿を書いていると、あるお洋服屋さんから欲しかった服のサイズが他国の店舗から取り寄せできたというので行くことにした。
 行ってみたら取り寄せたものもサイズ違いだったようで、「もう私のお願いしたサイズはないのか?」と聞いたら「世界中にひとつもない」と言われた。しょうがないので、他のものを見ていたら「あなたのサイズ2時間後に届くから」とのこと。どこにあったんだ??大気圏外か???写真はお洋服屋さんの帰りに撮った、ウィーン大学本部の写真です。私は他のキャンパスで作業しているのでめったに行かないんだけれども。車と並木でよく見えないと思いますが、立派ですよね。立派って言葉がペラくて恥ずかしくなるくらい立派。

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