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東京まんぷく日記 64/369

 水曜日は、朝から雑誌の対談で東大に行く。対談相手の先生のご質問にお答えする形で、いろんな「わがまま」の具体例をお話してきて、対談相手の先生のお話も勉強になったけど、私なんかの話でよかったのかな?と不安だ。編集パワーでなんとかしてもらえるだろうか?写真も撮ってもらえたし、スーパーミーハーなのでサインももらってしまった。帰りに編集者さんとUT Cafeでご飯を食べるけど、すんごく多くて、院生の頃の私は胃がどうかしてたんじゃないかと思った。まあ、今の私も(甘いもので)胃がどうかしている。帰りに研究室に行って、指導教官の先生と二秒くらいだけだが会えたのもよかった。
 その後、他社の編集者さんとお話をして、東京キャンパスの読書会に行く。『逗子の市民運動』。本のボリュームに比して、議論時間少なめになっしまって申し訳なかった!面白かった議論としては、この本(そしてこの運動)のスコープの広げ方。この本とこの本が対象とした運動は「環境運動」でなく「住民運動」で、あくまで「新しい社会運動」であって、おそらく運動に従事した人もその認識は共有していただろう。
 夜は、読書会の参加者の方と、『みんなの「わがまま」入門』に関わって下さった編集者さん、学生さん、生徒さん、そしてお世話になっている編集者さんや記者さんをお招きして食事会をした。楽しかった!!!写真は会合のときに若者たちと撮ったもの。ものすごく気に入っている写真で、お顔も載せたいけれどさすがにまずいなあと思っていたら、noteのトップはちょうどよく細長いので隠れてくれた(写真に載っている皆さん、もし嫌だったら言ってくださいね)。真ん中で調子こいてるのがわたくしめです。
 いらっしゃったのは、協力して下さった学生さん・生徒さんのうち、連絡が取れたごく一部の方々なので、こんどきちんとパーティーをしたいな、と思ったり……。そのときは、この本を書くにあたってお世話になったというか、今回お呼びした方々にもまた来てほしいし、この本を書いている途中で思い浮かんだ方々もお呼びしたいし、読者の方もいらっしゃればより嬉しいかなあ。

 結構いろいろなところに書いているけど、この本のもとになる講演(「わがまま」が社会を変えるとかいうタイトルだったはず)のプレゼンは、当日の朝にぎりぎり思いついたもの。一度コメントを貰いたくて、PDFにして、いつも私の原稿を読んでくれている、通勤途中の親友に送った。それと同じように、中高生向けの本を書くのに、彼らの声を聞かないなんてありえないと思った。だから立命館や慶応の講義に出ていた学生さんや生徒さん、講演をおこなった高校や知人を通じて繋がりのある高校に連絡して、本を読んでいただいてヒアリングを行ったり、本の内容をもとにした講義をやらせてもらうことにした。
 英語で原稿を出すときに、ネイティブチェックを受けるように、若者言葉のネイティブチェックというか、感覚のネイティブチェックを受けなければいけないと思った。それに快く応じてくれて、お話を聞かせてくれた彼らになんとお礼すればいいかわからない。この会で、私が好きだと思っている大人の方々から聞いたいろいろな話が彼らの糧に少しでもなってくれればと思うし、これからも交流を続けられればとても嬉しいと思う。二次会はその大人の方々といろいろお話したのだが、こちらも楽しかった。

 この日にお会いした先生に、研究じゃないことをする意義、メディアに出たり一般向けの講演をする意義について伺った。対談だからそうはっきりした形では聞けなかったけれど、「いろいろなところでいろいろな人と話すのって楽しいんですよ」という言葉が印象的だった。たしかに、それも一つの回答だと思う。そういう楽しさがこの本を作ったし、この本のおかげで私は楽しい。願わくば、たんに私が楽しいというだけでなく、この本に関わった人や読む人が楽しんだり、勇気づけられたり、このままでいいんだと思ってくれればと思う。

 次の日は、朝から取材二つとテレビ番組収録。まんぷく日記と書いているけれど、実は忙しいのと暑いので、あんまり食べられてません。

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