nominalism

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編集事務所ノミナリズムのなかの人のnote。 所属メンバー ・なわたようすけ https://diamond.jp/ud/authors/5cb96c9d7765612258000000 ・網野葦人 https://lab.mykinso.com/author/a-ashino/

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図書館にはゼニが埋まっとる 『未来をつくる図書館』のある偏った読み方

 近代西洋の偉人の伝記、その若き日々の舞台装置に図書館はつきものである。『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を見て、その熱気に当てられた直後、「大英博物館図書室」とウィキペディアで検索すると出てくる綺羅星のごとくの人名録―ディケンズ、ワイルド、キプリング、マルクス、ガンジー、レーニン……―を見ていると、今度きちんとこの施設についての列伝を探して読みたくなってくる。  菅谷明子『未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告―』(岩波新書、2003年)を一読して「図書館で

    • 図書館に相談だ 『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

      ※ドキュメンタリーであってもネタバレは嫌、という人は回れ右。 気になっていたフレデリック・ワイズマン監督『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を鑑賞。ニューヨークの官民協業の図書館のドキュメンタリー、堂々の3時間25分、途中休憩付きである。 見ていて思いだしたのが、地域紙記者時代の図書館利用者の会の方とのやりとりである。そのとき市で実現した移動図書館車の意義が実はよくわかっていないと白状したら、呆れられた。いろいろ目移りする人間で、移動図書館車の小さな本棚では足りな

      • 自分の信念を吟味させられる機会は、なかなかに少ない。

        自分が持っている特筆すべきスキルといえば、文章を書くことくらいしかない。 しかも、下手の横好きで、書けば書くほど自分の文のまずさが身に染みてくる。 そんな身の上ながら、人の文章を読ませていただいては「これはだめ」「ああがいい」などと横やりを入れなければならない役目を仰せつかっている。 究極的には「これはだめなんだ」と否応なしに言って、その理由は先方がこれから体験を積み重ねることによって段々に自覚される、というのもありだし、それも現象としてはよくあることなんだろう。 し

      図書館にはゼニが埋まっとる 『未来をつくる図書館』のある偏った読み方

      • 図書館に相談だ 『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

      • 自分の信念を吟味させられる機会は、なかなかに少ない。