個人と社会のミスマッチ論

多くのひとは夢を持っていて、それが叶えられないと終わりだと考える。だからひとつのことをいつまでもつづけてしまう。しかし実際のところ、叶わない夢を手放すと希望はすぐに広がる。狭い部屋からでて朝の光を浴びるときのように。

以前アニメーターのひとが、一軒家にシェアして住み、非常に安い給与で夢を追いかけているのをみた。たしかに絵を描くのは楽しいかもしれないが、それひとつだけに時間を使わなくてもいい気がする。こういうひとは毎月新しいことをひとつ始めると、その行動がゆっくりとした変化を産むからいいかもしれない。

twitterやSNSは広場のようなもので、みんながそこで大道芸をしている。絵が得意なひと、エモい文章が書けるひと、広告媒体みたいなひと。その広場でいきなり大道芸をはじめるのは恥ずかしいかもしれない。だけれど実際は案外すぐ気にならなくなるものだ。

塩谷舞(@ciotan)さんなんかをみると、twitterの運用方法、SNS広場での立ち振る舞い方がわかる。この広場のいいところは、家にいるけど外にでられることだ。

彼女がよく言うように、ひとはtwitterを空間として使用し、自由にカスタマイズしている。広場をプライベート空間化しているのだ。そして実際の自分の部屋を今度はtwitter化しようとしている。つまりそれは部屋を広場化・プラットフォーム化するということだ。



夢を追いかけているスポーツ選手、アニメーター、詩人、小説家、音楽家。みんな広場にでることを恐れていると、自分のほんとうの特性がわからなくなる。特性は自分で決めるものではない。それは他人が決めてくれるものなのだ。

ちきりん( @InsideCHIKIRIN ‏)さんみたいなひとがゲーマーをするのは合っていない。梅原大吾さん(@daigothebeastJP ‏)みたいなひとが社会派ブロガーをするのも違う。みんな自分がなにに向いているのか、実はわかっているつもりでわからないのではないだろうか。SNSにでてくると、じつは外の反応でそれがわかる。

他人はみんなあなたを気にしていない。だからあなたは何度でもキャラクターを変えることができる。まだ20代前半のひとが自分のキャラを確立させるなんて早々できるものではない。だからこそtwitterで発信して、そのキャラがいいか社会に決めてもらおう。失敗しても成功だ。キャラや考え方を変えればいいだけなんだから。

夢をあきらめられない人は、自分が夢をあきらめたあとでどうなるのかがわからないはずだ。あなたは崖のまえに立っていて、そこから飛ぶと危険だと感じている。だけれど飛んでみるとちゃんと24時間はそこにある。あなたは暇に耐えられないから、案外つぎの航路がすぐにみつかるはずだ。

今後社会とのミスマッチは、SNSのような他者の反応があるサイトを有効に使うことで減少するかもしれない。社会と個人のあいだのミスマッチが減れば、社会の生産性は格段に向上する。あなたの叶わない夢はたぶんミスマッチのせいだろう。

ミスマッチが不幸なのは、大きな喜びが得られないからだ。あなたが社会のある部分にぴたっとはまり、そこで能力を発揮できれば、あなたは大きな喜びを得ることができる。たぶん大きな喜びは周囲のひとの笑顔のかたちをしている。そうした社会とマッチングするひとが増えると、国は次第に回復してゆく。

高齢化社会だなんだと言って、日本はもうだめなんだとか言うひとがいる。けれどどうだろう。落合陽一(@ochyai ‏)さんの話を聞いていると、「日本は世界が今後直面する大きな問題に最初に取り組める」みたいじゃないか。「これは国の商材になる」という彼の発言は、冷静かつ客観的で、完全に正しいように思える。

今後個人と社会のミスマッチを減らしていくこと、それが新しい社会、超高生産性社会への足がかりになるのではないだろうか。生産性を高めるのは処理能力を速めることとよく考えられているけど、じつは幸福度を高めることだ。ミスマッチを減らすことができれば、社会は超高生産化するかもしれない。

たぶん僕らミレニアル世代が中心になって、国を回復に導くだろう。これはもうほとんど決定していることだ。


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あざ~す
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野宮 直喜

ΟΔΥΣΣΕΙΑ

論じている系の記事か、日常のこと。2018.3月-10月
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