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そうだ、名盤を聴こう

34歳、ミュージシャン(自称)。
うん、「自称」なのだ、あくまで。
世間から見れば。

自分自身の作品で、演奏活動で、生活が成り立っているわけでもない。
ましてや僕の存在自体、「誰にも知られていない」といって間違いない。

生計は、音楽とは別の仕事で立てる。立てている。

僕は、いつかその日が来たら「ミュージシャン」として死んでいきたい。

世間が認める「プロ」ではなかったとしても。

頑張って会社員をして、空いた時間で精一杯、音楽活動をした、している。

すごく大きな憤りが、あるのだ。

「買ったCD、代表曲だけ聴いてあとは知らん状態」。

それってすごく悲しい。

でも、でもね。フルアルバムをじっくり味わうのに、ざっくり1枚で1時間。

その時間は、なかなか取れない、取れなかった。

会社員として、毎日働いている人なら分かるだろう。
1時間はとても大きな時間だ。
他にやることは山ほどある。

「いいわけ」と解釈されるかもしれない。
でも、やっぱり時間は足りなかった。

僕はずいぶん足早に、「名盤」を知ろうとしていた。

「名盤」を熱く語れないミュージシャンなんているんだろうか?

残念ながら今の僕は語れない。
アルバムのハイライト部分なら語れるけれど。

そんなのおかしいよね。

だから僕は、「時間」を確保した。

ゆっくりと、「名盤」を聴きたかったから。

「成功したか、成功しなかったか」

それも大事だけれど、

「どれだけ音楽を愛したか、時間を割いたか」

それもまた、「ミュージシャン」を形作るものだ。

少しだけ、時間をもらいました。
これからゆっくりと、「名盤」を聴きます。

買ったのはずいぶん前なのに、少ない小遣いから、ずいぶん奮起して買ったのに、忙しさにかまけて、「代表曲だけ」足早に、「流し読み」みたいに聴いていた名盤たち。

「ずいぶん待たせてごめんね」
なんて思いながら。

ゆっくりじっくり聴いてます。

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