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5月15日の日記「I want to be ホラーゲーマー」

 金曜日の夜が1番リラックス出来て好きだけど、ゆえに1番雑に扱ってしまうな。タイムリミットが迫ってこないと力が出せないタイプだから、平日の朝から最も距離のあるこの時間はすごく適当に扱ってしまう。逆に平日の夜は少ない時間を有意義に使おうと頑張っているから、なんなら休日より平日の方がプライベートが充実しているのかも。まあ平日も休日もやっていることは同じ、インターネッティング(インターネットをやること)だけど。平日の方がより丁重に、より愛おしむようにインターネッティングが出来ている気がするんだよな。休日でも気を抜かず、充実したインターネットライフを送りたいものですね。


 今は飯を食うのも風呂に入るのも後回しにして、ずっとホラーゲームの実況動画を見ている。基本、やったことのあるゲーム実況しか見ない(気持ちがのらない)んだけれど、ホラーゲームは別口だ。ゲーム実況でしかホラーゲームに触れたことがない。いや、ホラーゲームをプレイできないから、ゲーム実況という形式で触れるしかない、と言った方が正しいか。

 これ、もしかすると世界で僕しか気づいてない事実かもしれないんですけど、ホラーゲームって怖いんですよ。だからゲーム実況で一個クッションを挟みたいんです。僕は恐怖を快楽に変換して発散するのが苦手で、ただただ恐怖を内側に溜め込むことしかできない。ジェットコースターでも瞼をきつく瞑り、拳をぎゅっと握りしめ、喉からせり上がる悲鳴を噛み殺しながら時が過ぎるのを待つことしかできないのだ。

知らない人「じゃあ乗らなきゃいいじゃん」

ぼく「うん、そうする」

 でも、恐怖体験を人と共有する、ってのはちょっと憧れますね。ホラー映画を見るのは楽しくなさそうだけど、感想を語るのとかは楽しそう。同じ恐怖を乗り越えた、勇気ある者だけが見える世界、みたいな。ゲーム実況はある意味、実況者という擬似的に恐怖を共有できてる存在がいるんで楽しめてる面もあるんですけど、YouTubeを閉じれば無音の部屋に俺一人だからな。この恐怖は誰も分かち合ってくれない。

 あと、謎が解かれていくのを見るのはすごく好きで。ホラーゲームってだいたいミステリとセットじゃないですか。逆か、ミステリにホラーがつきものなのか。 「人の死なないミステリ」ってのがあるくらいだし。「謎解き」じゃなく「謎が解かれる」と言ったのは、わからない→わかるの快感と、その謎の巧妙さに感動するのが好きだからです。自分で謎を解く、というのにはあまり執着がないんだよね。……なんか一風変わった探偵マンガの主人公の台詞みたいになったけど、普通に謎解きしてもできなくて馬鹿がバレるから嫌なだけです。クイズ番組とかもやだ。ネプリーグとか見ない。ホリケンで知能で遅れをとる自分の姿なんて想像もしたくない。

 だから色々な意味で、自分にとってホラーゲームは実況動画を見るのがちょうどいい。でも逆に言うと、自分でホラーゲームをプレイするようになったらそれは「恐怖を一緒に共有できる相手がいて」「自力で謎が解ける頭脳が備わってる」ってことだから、そういう意味ではいつかホラーゲームをプレイ出来るようになりたいですね。「こえ~」「わかんね~」を交互に叫びながら真っ暗な部屋で一人プレイする狂ったホラーゲーマーになってるパターンもあるけど。……前者に比べれば、まだそっちの方が可能性は高そうだと思ってしまうのがいやだ。











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