手紙。
僕は手紙を書かない。
年賀状すらもう35年以上書いていない。
そもそも、僕は自分の「字」に劣等感がある。
本当に旧い友人でも僕の「書いた字」を目にしたことは殆ど無いだろう。
恥ずかしいじゃん。
自分の字を見るのってチンコを見られるより恥ずかしい。
それくらいお粗末極まりない字なのだ。
書道教室に通っていない小学3年生のほうがよっぽど綺麗な字を書く。
なのでコンピュータというものが大変に有り難い。
よく「コンピュータよりも手書きの文字のほうが伝わりやすい」というが、そんなことはない。
自分の字すら読めない場合もあるのに、他人様に伝わるわけがない。
解読作業から始めなければならない。
伝わってたまるかいな。
で、だ。
そりゃあヘッポコだけども一応社会を構成する人間の一人だ。
お仕事のメールくらいはちゃんと書く。
こういう文章だって、ちゃんと書く。
まあ、校正はしないけど。
ただまあ、お仕事じゃないメールを書くときもある。
大体は友人知人なので問題ないが。
今、全然見知らぬ人に対して手紙を書いている。
前に「ファンレターでも書こうかな」と言ってたアレだ。
今さっき、一度目の手紙を書き終えたところだ。
でもこちとら筆無精極まりない、すごく失礼な人間だ。
一晩寝かせて、明日、推敲や校正をする。
そういう作業をするとなると、これまた恥ずかしい。
恥そのものだ。
できれば業者さんにお願いしたいくらいだ。
でも、ファンレターを業者に丸投げってのも失礼極まりない。
自分でやるしか無い。
だったら書かなきゃいいじゃんと言うと思うが、まあ折角そういうキッカケができちゃったから全うしたい。
でもなー、恥ずかしいなー。
僕の恥スイッチは「字」と「手紙」にある。
あまりこのスイッチに触れてほしくない。
お金、払いますから。
土下座しますから。