5年前から固まっていたハッカソンの形

 昨日の、docomoさんハッカソンのお話など、日本におけるAPI活用の活性化に、たくさんの企業様とコラボしてまいったことを書きました。ハッカソン vs アイディアソン、ワールドカフェなどの話題も書いてまいりたいと思います。

 ハッカソン、 アイディアソンでWeb検索すると、PRページ、オーガニックとも次がヒットします:

2014年9月10日の記事ながら、"アイデアソンとハッカソンの概要と、その事例を紹介。多様なハッカソン/アイデアソンを理解しやすいように、「テーマ」「主催者」「目的」という切り口で分類する。"という規範的(canonical)な分類がなされています。

”「ハッカソン(Hackathon)」とは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語だ。エンジニア、デザイナー、プランナー、マーケティターなどがチームを作り、与えられたテーマに対し、それぞれの技術やアイデアを持ち寄り、短期間(1日~1週間程度)に集中してサービスやシステム、アプリケーションなどを開発(プロトタイプ)し、成果を競う開発イベントの一種を指す。”

 正しい定義ですね。初期の事例として次が紹介されています:

”Hack Day/Hack U(主催:Yahoo! JAPAN)
 Yahoo! JAPANは、エンジニアやデザイナーが有する創造力やアイデア、そして、情熱を解き放つ、ということを目的に、「Hack Day」「Hack U」と呼ばれるハッカソンを開催し(※各国のYahoo!でも開催されている)、プロトタイプ開発を行い、新たなサービス開発へつなげている。

 24時間というタイムリミットと、90秒という短いプレゼンタイム。日常の業務から離れ、自由な発想で、アイデアと技術を駆使し、クリエイティブなサービスを具現化し、プロトタイプを発表する。Yahoo! JAPAN社内から300人近くが参加する人気のイベントとなっているという。”

 今から考えると、上記は例外的に大規模なハッカソンといえます。昨今多いのは、10~20人で、少数精鋭的な雰囲気、アットホームで家族的な雰囲気で、密なコミュニケーションをとりながら1,2日行うのが典型的なハッカソンでしょう。

"デバイスハッカソン(主催:NTTドコモ×NTTドコモ・ベンチャーズ)
 NTTドコモ×NTTドコモ・ベンチャーズは、ハッカソンキャラバンとして、各地でハッカソンの開催を進めている。2014年6月21日~22日に大阪で開催された「デバイスハッカソンin大阪」では、ゼンリンデータコム:いつもNAVIのAPI(限定提供APIあり)や、日本経済新聞:日経電子版の記事などのAPI(ハッカソン限定提供)など、13社からデバイスやAPIが提供され、34名の参加者がアイデアソン→チームビルド→ハッキングを行った。"

  これも、5年後の現在の基準では大規模な試みだったといえるでしょう。以下、モノが絡んだIoTハッカソンのルーツが紹介され、同ジャンルの現在の隆盛が予言されています。そして、オープンデータ・ハッカソン:

"オープンデータ・ハッカソン in Gifu(主催:岐阜県・株式会社CCL)
 2013年11月30日~12月1日、岐阜県・株式会社CCLでは、オープンデータの活用を目指した、「オープンデータ・ハッカソンin Gifu」を開催し、岐阜県内はもちろん、静岡県、北九州市、山形県など、各地から33名が参加した。

 「水とIT」をテーマに掲げ、観光・防災・歴史(教育)など、参加者が自由に発想し、アイデアを共有、アプリケーションのプロトタイピングを行い、成果発表では、地元のまちづくり活動などを行う市民審査員に登壇いただき、地域で暮らす住民目線でサービスの評価を行った。"

  9/23メタデータ社主催のハッカソンは、上記すべての要素を兼ね備えています。ラインさんから、独特のIoTデバイスも無償貸与されます。是非足をお運びください!


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