メタデータ賞歴:感情解析API活用で博士号PhDといえば、、

 kikomaさんこと、原田真喜子さんです。いまベルギーにおられますが、首都大学東京大学院時代に学生結婚、3人のお子様を育てながらPhD studiesに励まれました。昨日ご紹介したSteky Memoryに続いてAPI活用の歴史に残る受賞作です:

 「人工知能が変える仕事の未来」p.280-281より、該当箇所を引用いたします。

”・コトバノモリ:ウィキペディアという知識検索、グーグル・サジェストそしてツイッター検索結果の旬な言葉を感情解析して25色に色分けし目下の論調、センチメントを一目で把握。

 …MA8の優秀賞(最優秀賞に次ぐ第二位、準優勝相当)
を獲得しています。「コトバノモリ」は、首都大学東京・ネットワークデザイン研究科・渡邉英徳研究室の当時博士課程在籍の大学院生・原田真喜子さんによる作品で、情報処理学会の研究賞他、学会でも多くの賞を獲得し、博士号取得の原動力ともなりました。「コトバノモリ」は、ツイッター上で、商品やブランド名の評判がどのような感情的評価で分布しているかを一目で把握できた気になれます。マーケティングやマーケットリサーチ関係者にも好評で、数年経過後もユーザーがついています。詳細は、査読付きの学術論文「特徴語抽出と感情メタデータ付与によるウェブ上の語彙の概念の視覚化」(原田真喜子、渡邉英徳『映像情報メディア学会誌』第68巻第2号、p.78―p.86)で説明されています。首都大学東京・渡邉研では、他にも多く、メタデータ社の人工知能系APIを活用した作品を作っています。”

 下記で、日付とキーワード1つを入れてみてください。自社ブランドについて最新のツイートの分布状況がわかり、色分けによって、好評判や、炎上の気配まで10数秒で察することが出来る場合もあります。

 基礎研究を企業で、応用研究を大学で、という珍しい事例ととらえることもできます。少し視点を上位レイヤーに移せば、感性に関わる高度な研究を大学で推進、加速するために、ソフトウェアながら基幹部品「感情解析API」を企業が提供したということもできるでしょう。僭越ながら、浜松フォトニクスがカミオカンデに光電子増倍管を提供し、2つのノーベル賞を含む輝かしい研究業績を挙げるのに貢献したのに譬えることもできそうです。なお、指導教官の渡邊先生は現在東大本郷に移られています。

 このような素晴らしい成果を生み出すのに、アイディア醸成から、実装のコツ、研究、評価のコツまでシェア、ご伝授することがハッカソンのリラックスした場で実現しているのです。是非9/23、いらしてください。


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