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BRM1024日置1000km 九州一周

そういえばもう先月のことになるのか。九州を一周するブルベ、BRM1024日置1000kmに参加してきた。一周することで九州の土地勘を養いたかったのと、2016年版の1000kmのメダルをゲットする最後のチャンス、これがこのブルべを選んだ主な理由だ。それから父方の出生地がある蒲生を訪れるという裏ミッションも今回は意外に楽しみにしていた。自分の本籍地はまだ見ぬ蒲生のまま(現在は市町村合併で姶良市になっているようだが)。関西で生まれた両親もよく知らない場所らしい。1000kmの旅と自分のルーツを探るワクワク感と共に駆け抜けた4日間だった。

ブルべは序盤の雨と向かい風に苦しめられたり、フェリー移動というトリッキーなギミックがあったものの、コースは平坦基調で時間の調整がかなり効いたので、1日目は雨宿りしながら仮眠、2日目はホテルで9時間滞在で余裕をもって完走できた。

そういえば、ブルべを初めて今年で4シーズン目だ。始めた年に参加した1000kmはリタイアした。なんで4年も経ってまた同じことをしているんだろう?ツーリングならもっと自由に楽に走れるのにな。と考えながらぼんやり走っていたが、ゴール後に海外の参加者と会話をして気付いた。おそらく自分がブルべに参加し続けている理由は”共感”なんだろうな。コース、天候、75時間の制限時間は同じブルべに参加した皆が体感した、自分たちだけの経験。一人でシコシコ走るのも好きだけれど、これからも機会を見つけて同好のサイクリストたちと共感していきたいね。

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九州までの往路はさんふらわあを利用。新造船になったらしく、食事はバイキング、映画は見放題、寝室は静かで綺麗で言うことなし。南九州に行くときは是非利用したい。

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スタートから雨模様。最悪唐津まで雨かな、とおもったがまさかの福岡まで雨雲を道連れに走ることに。このVELOTOZEはMTB用だが、ロード用シューズでも使える。通常のタイプより肉厚で耐久性が高い。何とか2シーズン使用したけれど来年は交換した方が良さげ。

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スタート前に2017年の大雨警報の中のフレッシュを走った仲間と。

コース

こんな具合で九州をぐるっと一周、全県制覇。道の様子は自転車に不向きだな。自転車が通れるけど、そもそも自転車が通ることを想定して道を作ってない気がする。救いはドライバーが自転車に対してかなり気を使ってくれること。大阪とはエライ違いやで。

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スタート直後は三船さんと同行。一緒に走っていると勉強になることばかり。授業料は払ってませんが(笑) PC1以後は自分より1便早いフェリーへの乗船を狙うとのことでここでお別れ。実は我々の前にもう一人劇的に速い若者がいたが、実はボートと大学の先輩であるIさんの息子さんでした。世間は狭い。

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雨が止むたびに新聞を無心しながらのサイクリング。止んだと思ったらまた降って。さすがに気が滅入ってくる。

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諫早湾の水門。テレビのニュースで見たやつや!と少しだけテンションが上がったが、ここを渡り切ったところで本降りの雨と向かい風の地獄が始まる。

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長崎の市街地で写真による通過チェック。ブリーフィングでは暗い時間には見えないとの事だったが、ちょうどライトアップに間に合った。フレームカラーと奇跡のシンクロ。

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チェーンオイルはもちろ用意していたが、注油するタイミングを見誤ってしまい、雨が止む前に使い切ってしまった。やむを得ずホームセンターで代品を購入したけれど、これは自転車じゃなくてチェーンソー用ちゃうか?というくらいドロッドロ。軋みは無くなったけど、もう二度とつかわないだろうな。

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今回一番テンションが上がったのは延岡まで抜ける国道。トンネルを抜けたあとにダラダラと登りが続く。熊野のあたりの国道と近いものを感じる。こういう真っ暗闇の国道は超好みだ。しかも、満点の星空がなんとも言えない旅情があったのだが、手持ちのカメラでは星空の撮影ができなかったので、峠にあった情緒のあるモニュメントだけ抑えておいた。

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3日目は朝から快晴。チキン南蛮でも食べてグルメライドをキメたいところだったが…

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1回目のパンクでトレッドに深い傷が入ったため、チューブを2本無駄にしてしまった。結局宮崎市内のあさひで新しいタイヤとチューブを購入して急場を凌いだが、チキン南蛮にはありつけず。


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ようやく鹿児島まで戻ってきた。ゴールまでもう少し。

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ようやく念願の1000kmメダルをゲット。主催者は山内製菓の社長さん。ゴール後は受付で仮眠を取らせてもらった。差し入れのおやつもグッド。今度取り寄せをしてみよう。

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最終日は蒲生にある本籍地を訪問。同性の住宅があったけれど、遠い親戚なのかもな。近くの神社にあるクスノキは日本一の巨木らしい。祖父はもとより、ご先祖様もこの木を拝んでいたと思うと感慨深い。

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