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香水遍歴

< 香水との出逢い >

4711ポーチュガル オーデコロン

中学生の頃、交換日記をしていた1つ上の先輩から誕生日にプレゼントされたのが初めての香水だったように記憶しています。
その先輩はインターナショナルスクールに通う外国人の方とお付き合いされていて、私から見るととてもオトナな女性でした。
それまでのシャワーコロンとは違う、オトナな香りにクラっとした強烈な印象が残っています。

※画像は公式サイトよりお借りしました。

< 10代後半 >

なかなか自分で買うまでには至らなかったけれど、10代を終えるころには海外旅行のお土産などでいただいた香水瓶が少しずつ増えていきました。

シャネル『No.19』 ※母からのお土産
シャネル『クリスタル』 ※誰かからのお土産
エスティローダー『ホワイトリネン』 ※留学していた同級生からのお土産
カルバンクライン『エスケープ』 ※頂き物。なんだろう、スイカっぽい?
ディオール『プワゾン』 ※彼からのお土産。当時、すごい人気でしたね。
キャシャレル『アナイスアナイス』 ※誰かからのお土産

世はバブル期真っ只中。
いま思うと年齢に似つかわしくない香りをつけていましたね…笑
でも、あの時代、少なくとも私の周りは結構この手の香りをプンプンさせていました。

< 20代 >

ランコム『トレゾァ』 ※日本発売日に購入

まだバブルが続いていました。
20歳で仕事に就き、自分でお金を稼ぐようになり初めて買ったデパコスの香水がランコムの「トレゾァ」でした。
いままで嗅いだことのないような甘く女性らしい華やかな香りに一目惚れしてお迎えし、それから8年ほど愛用していました。
性別問わずお客様から「何の香水をつけているか教えてください」と聞かれたのは一度や二度ではありません。
香りが強すぎたか…と心配になりお聞きしたところ、とてもいい香りなので購入したい、彼女にプレゼントしたいなどとのことで安心しました。
思わずどこの香水か聞きたくなるような魅力がトレゾァにはあったと思います。

プリスクリプティブ『ケーレックス』 ※再販を激しく希望

トレゾァの甘さが少し重く感じる暑い季節はプリスクリプティブの「ケーレックス」が大活躍!(こちらもよくどこのものか聞かれました)
トロピカルフルーツとフローラルのバランスが良く、爽やかなだけではない夏に似合う素晴らしい香り。
プリスクリプティブはオーダーファンデーションが作れたりとなかなか楽しいブランドだったのですが撤退してしまい、その後ブランド自体も終了となってしまったようで本当に残念です。
大人がつけられるトロピカル系の香り、探しています。

< 30代 >

シャネル『COCO』 ※母のお下がり
シャネル『No.5』
ディオール『ジャドール』 ※いまなら『ジャドールロー』が欲しい

30代に入ってからはフレッシュな香水が少し疲れてしまい落ち着いた香りになります。
あまり冒険はなく面白みも少ないように感じます。

< 40代 >

シャネル『レゾードゥシャネル』
ジョーマローン『ブルーアガバ&カカオ』 ※ジョーマローン出会いの香り
ジョーマローン『ウッドセージ&シーソルト』
ディプティック『ドソン』
ディプティック『フルールドポー』
セルジュ・ルタンス『アラニュイ』

40代でまた香水熱が上がり迷走します。
シャネルのレゾードゥシャネルシリーズは、パリ・ビアリッツ、パリ・ヴェニス、パリ・リヴィエラと使いました。
ジョーマローンやディプティックが百貨店で買えるようになり身近になりました。どちらもショップの雰囲気、ボトルデザイン、ラッピングが素敵で嵌りました。
セルジュルタンスはリニューアルでお気に入りがほぼ廃盤になってしまい、それからはご無沙汰です。

< 50代 現在 >

ダウンパフューム『ベジマット』
ダウンパフューム『サムシングブルー』
YSL『リブレ オーデパルファム』
ゲラン『シャリマー ミレジムヴァニラプラニフォニア』
ゲラン『シャリマー ミレジムトンカ』
ゲラン『シャリマー ミレジムイリス』

40代からの迷走は続いていて、ダウンパフュームのパーソナルコンサルテーションを受けたり(診断:スウィート)、好きな香りは甘くて重くてパウダリーでムスクで…とだんだん認識するように。
そして、これだけ使っていてなんですが、シャネルの香水があまり合わないことにも気づきました。
そんなこんなの遠回りを経て50代半ばのいま、ほぼシャリマーの歴代ミレジムを毎日愛用しています。

いま思えば、祖母の家のの万年こたつのある和室の隅に置かれた鏡台には似つかわしくない小さく綺麗な小瓶はゲランの『夜間飛行』か『ミツコ』だったようなおぼろげな記憶があります。
お香みたいな、お粉みたいな、お寺みたいな?…そんな香り。
20代の頃には絶対手を出さないであろう大人の香りがしっくりくる年頃になったようです。

先日、「THE NOTE BAR」という日本では珍しい、天然香料だけでつくるフルオーダーフレグランス体験をしてきました。
トップ、トップミドル、ミドルベース、ベースと、セレクトした香りで香水を作ってくれます。
そして出来上がった香りはまさに「お寺」でした(笑)
どうやら完全に香りの趣向がそっち系になっているようです。
しかし、今回オーダーしてみて感じたのですが、やはり私は調香師が作った香水の方が好きなようです。
その香水のバックボーンのストーリー性が好きなのかもしれません。
自分の知らない世界へ誘ってくれるような、そんな夢を見せてくれることにワクワクするからでしょうか。

香水をつけない日はないくらいあたりまえになっていますが、だからこそT.P.O.をわきまえての楽しみ方は必要ですね。
オフィス、食事の席など、香り選びや香水NGなどを考えて使用するようにしています。
いまでは日本でもビュリーやル・ラボ、ノーズショップなど、本当にたくさんの香りを手にすることが可能になりました。
当分はシャリマーに浸るつもりですが、たぶんまだ出逢えていない魅惑的な香りはたくさんあると思うので、あらたな出逢いにも期待して香り探しの旅は続きそうです。

2024年2月


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