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月の前の灯火

6.4レコ発ライブ「月の前の灯火」のセットリストをわたし視点で振り返ります。曲のポイントや想いなどを書きました。


【OP ムービー】
このムービーはライブという物語の冒頭です。
カメラマンのあまのさんに作っていただきました。普段の登場SE×映像×朗読となっています。
ムービーの中のわたしと、ステージ上のわたしが重なり合う瞬間がこだわりポイントになっています。
思いつきでこんな風に出来たらいいなと思っていたものを、二つ返事で承諾してくれて、想像以上の作品を作ってくださったあまのさんには本当に感謝です。
ムービー内で登場するランタン(灯火)がステージに隠されているのもポイントでした。見つけられた人は流石です!


【明晰夢】
この曲は初の弾き語りから始まる曲です。
夢の中のような、幼い日の記憶のような、現実のようなそんな曲です。アルバム付録の小説を読んでいただけると、タイトルの意味がわかるかもしれないです。
アレンジの好きな点をあげようと思ったら全部でした聴いてください…
この曲のポイントは終わり方です。
「伸ばした影」のその先は何が見えますか?というわたしからの問い掛けみたいなものです。


【♭ lack】
1stEP「夜ノ彩」に収録される曲で、現メンバーでのお披露目は初でした!
昔からユレル灰色を知ってくれている人は激アツの1曲ではないかと思います。
この曲はつるちゃん作詞作曲の曲です。
テンポ感や歌詞のはめ方に馴れず、どう歌おうかと悩んでいた時期もありましたが、今は自分の歌にできていると思います。
会場の皆さんがリズムに乗ってくれているのを見て、ボルテージが一気に上がりました。
2番後の変拍子→ベースソロ→一気に盛り上がる流れがとてもお気に入りです。


【あかいつき】
ユレル灰色で1番のアップテンポ曲です。
小説朗読から曲に入る流れが1番ハマったなと個人的には思っています。
ある日の空の低い位置に浮かぶ月が、余りにも大きくて、少し不気味で、わたしを魅了したので曲にしなくちゃと思い、書いた曲です。
2番サビ前のブレイクが注目ポイント。
そして、アウトロバコちゃんのギターソロかっこよすぎるので聴いてください!


【September】
この曲は実はとても古い曲で、ユレル灰色の前にやっていたバンドの頃に作った曲です。
ユレル灰色を始めた頃はやっていませんでしたが、つるちゃんからのリクエストでやることになりました。
ギターのフレーズや、アウトロなどアレンジは随分変わりました。ラストのギターソロも見所ですが、その前に入るつるちゃんのベースソロがものすごくかっこいいので要チェックです!音源ではやっていないのでライブでのお楽しみです。
何年経ってもこの曲と変わらない気持ちで言葉を紡いでいるのだなとしみじみします。


【夜雨】
この曲は少し変わった曲かなと思います。
Aメロとかサビとかそういう風に区切れない曲を書くのが好きで、バンドでやるとかは考えずに作りました。個人的にはすごくお気に入りの曲です。
アルバムでも初めの1曲になっていますが、普段はライブの最初にやることが多いこの曲をライブの真ん中でやるというのは、企画だからこそ、曲数ができるからこそだったと思います。
6/4の日、曲の最後につるちゃんがノイズ音を出していて、心の中でニマニマしてました。

【現実逃避】
曲冒頭、つるちゃんのベースで始まります。
そして同じフレーズのギターが入ってくるこの始まり方が大好きなんですよね。聴いて欲しいポイントを上げ出すと長くなるので割愛します。(気になる人は個人的に聞いてください!)
実はこの曲は自分の中では普段とは違うことをした曲でした。わたしは
・歌詞の中に時代がわかってしまう言葉を入れない
・現代にしか当てはまらないことは歌わない
みたいなマイルールがぼんやりとあるのですが、この曲にはiPhoneという単語が出てくるんです。
物語ぽさと現実ぽさを混ぜ合わせた曲に出来たらなと思って書きました。
アレンジも難航したからこそ、思い入れのある1曲です。

【rain】
この曲はSeptemberと並び古参の1曲です。
前のバンドでやっていた曲をユレル灰色アレンジにしました。実は昔はピアノではなくギターを弾いていました。
わたしもメンバーもお気に入りの1曲で、この曲を好きでいてくれる方が結構いて、こんなに愛される曲になるなんて…!と感動しています。
企画からバコちゃんがハモりをしてくれるようになったんですが、この曲のハーモニーすごく綺麗なので必聴です!


【ゆれる夜、ひとり】
この曲は、ユレル灰色で作った1番古い曲。
ある時期まではライブの締めにやる定番曲という感じでしたが、最近は序盤にやることが増えました。企画の最後の曲をこの曲で締めるというのは、過去から今へと繋いでいる物があると感じています。
この曲はわたしのこころを救ってくれた音楽と、友人の言葉へ感謝の気持ちを歌っています。そして苦しさの中でも何とか進みたいという小さな期待を歌っています。
曲のラストはいつも記憶飛ぶぐらい暴れています。
見所です。


Encore
【海燈】
うみびと読みます。この曲はアルバム全体に込めた想いをぎゅっと込めた1曲かなと思っています。
作詞はわたしがしたのですが、つるちゃんから送られてきたオケにわたしがメロをはめるっていう今までしたことのない作り方をしました。
ギターソロ→ピアノソロ→サビ→大サビの流れは最高です。
企画の本当の最後を締めくくるには絶対この曲と決めていました。あなたの灯火になれたらいいな。

なるべく短く書いたつもりでしたが、長いnoteになってしまいました。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
余り自分のことや曲のことを話すのは得意ではないですが、本当は込めた想いや言いたいことは沢山あるのです。ゆっくりゆっくり発信して行けたらなと思います。
企画でやった曲のほとんどはサブスクに音源があるのでプレイリストが作れるね!なんて思っています。

月の前の灯火を見てくださった全ての方、本当にありがとうございました。
わたし達のアルバムがあなたの生活に溶け込めますように。小さな灯火となれますように。


22.06.10       つづり  のん

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