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無題


水平線の向こう 明け方の船の調べ
どこまでも続く 寂しさと
それはよく似ていた

渡り鳥に問う 広さの中に何が見えた
息づくものの 終わりの時は

いつになっても慣れないままで
ひとつふたつとこの地に根付くモノ


春霞の山 日の光重なる時に
どことなく影が あの人と
よく似ていたんだ


いつになっても慣れないままで
はじまりの時は遠くをみている

巡る季節と共にそこに立ち
遠くをみている

歩み進める明日へ


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