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【終演報告】舞台『幕末純情伝』

千秋楽から2週間🥀⚔️
Gフォースプロデュース 舞台『幕末純情伝』


遅ばせながら、無事終演しました。
沢山のご来場・応援誠にありがとうございました!


改めまして、梅香・少女・お美津その他諸々役の米沢です。多い。
なんか色々出てた人です。

衣装シリーズ



昨年の『飛龍伝』に続き、Gフォースさんにて二度目のつか作品。
お久しぶりの方、初めましての方も信頼の夢さんキャスティングということで、お話をいただいてからずっと楽しみにしておりました。


蓋を開けてみたら想像以上にお芝居ジャンキーの方々揃いで、役者としてこの上なく刺激的で楽しい、幸せな日々でした。


怒涛の応酬と流れが特徴のつか作品。

渦が大きい分、我々演者側が消化しないまま押し通せば作品は一気にお客様に「?」と言わせるものになってしまうと思っていて、それを避けようと(あと単純に興味もあって)、みんな丁寧に議論と熟考を重ねていきました。


その甲斐あってか、嬉しい感想も沢山いただきまして嬉しい限りです。




そういえば夢さんのラジオに出演させていただいた際、"あなたの推しを教えて欲しい"なんて話をしましたが、皆さま推しは見つかりましたか?
私は推しキャラもいつつ全員魅力的でそれぞれここが素敵〜ここがおすすめのシーンで〜なんて書けるのですが、書き切る頃にはnoteの字数制限に引っかかりそうなので自重します。


ので、代表して"ここは毎公演絶対見逃すまい"米沢ポイント〜総司編〜だけ……!

\デケデケデケデケ/
坂本への「お前の明治が始まったんだぞ」と
最後の「近藤さん楽しかったです」
\ジャーーーーン/

これ!!!!
ここの夢さんのお芝居が本当に憧れで。
皆さんの好きな熱いシーンもどこかで教えてくれたら嬉しいです☺️



折角私もいっぱい役があったので野暮にならない程度に私の役も振り返りを。全員見つけられましたか?


①捕り方
殺陣の稽古しといてね、と事前に言われて刀の練習をしていたら長い棒を渡されました。ドウシテ……

苦戦していたらお兄さん方が獲物の扱い方から動きまで沢山ご指導くださり、楽しみと緊張の混じった大好きなシーンになりました。
成長を実感しながら諦めずにできたのも先輩方のおかげです。本当に優しい。楽しかったー!


総司に聖子に、女性も男性的な着物の着方をしている本作ですが米沢はここが唯一男性の着方をしている場面です。
流石にやったことなかったので勉強になりました。

だんだん手に馴染んできました



②梅香
当時、花街のトップといえば女のトップ。
流行の最先端。

旧時代の女と言われる梅香ですが、基本的に身売りの先にある不本意な労働環境たる花街で負けずにのし上がった強い女でもあります。
新しい時代に彼女がどうなったのかは知りようがないものの、変わらず強かに美しく生きていて欲しいなと思います。

現代でも強さに種類があるように、時代が変わろうと、女が生き残るための強さも道も1つではありませんから。


ちなみにチェキには豆知識として書かせていただいておりますが、(アレンジは加えているものの)京の芸者ということで梅香の帯は"島原結び"を参考にしています。
梅香にぴったりな粋な意味があるので気になる方はぜひ調べてみてください。

ここの龍馬の顔いつもイラッとできて好きです

③少女

読み手目線だと主人公である総司に感情移入をしてしまう作品ですが、少女はそんな彼女がしてきた"加害"を主張する存在でした。

目の前に来ると分かるのですがこのシーンの総司、めっちゃ怖いですよ。
とも言いたいのですが、観た方は分かるかと思いますが加えてとても悲しそうなんですよね。

刀を向けている側からしたらなんでお前が泣いとんねん(意訳)で混乱するのですが、その噛み合わなさ・理解できなさが私はこの作品、総司の味のような気がします。
上手く引き出せていたら嬉しいです。



ちなみに裏話1つ。
チェキは健やかな時代を想定したので元気な顔をしているのですが、舞台上では迷子の子ども風に下がり眉の子どもっぽいメイクに変えています。(´・ω・`)こういう顔。
そしてこの下がり眉が女子勢に結構好評でした。


そしてキーノート出演3回目、3回目の死亡でした

やっと出せるお気に入りの全力ネタバレ写真


④お美津

意外とお美津に沢山反響をいただいて驚いております。わかるよ私もお美津さんとても好き。
境遇だけ聞くと桂を恨んでも仕方ないだろうという女性。


そんな彼女がなぜ自分の生活を壊した丁稚の小五郎の出世を喜べたのか。
なぜ"手引きした"なんて噂が流されたのか。
なぜ再び桂の胸に飛び込んだのか。


桂の奮起と合わせて、少しだけ思いを馳せていただければ幸いです。

ほとんど登場はしないのですが、桂役の広夢さんと色々お話しながら桂夫妻について考えるのがとても楽しかったです。


ちなみに桂役の広夢さんとは冒頭の捕り方も一緒にやっています。1回稽古で捕り方の衣装のままこのシーンの確認をしたらちょっと面白い感じになりました。


さて、私は"歴史上の女性で誰か好きか"と聞かれたら昔から木戸松子さんと答えているのですが、この松子さんこそ幾松さん、史実での桂小五郎の奥様です。
新撰組にもその芯の強さを認められていたという逸話が残るほど愛が強く格好良い女性だったそう。

そんな個人的にも憧れな女性を思い起こす役が出来たことがとても嬉しかったです。
ただ実際は米屋ではなく芸者さんだったのでお美津よりも梅香に近かったかもしれないですね。いつか本物(?)も演じてみたい。


⑤五津川の女たち

あまり出ないのですが、あの赤いひらひらした短刀殺陣の人たちと最後の銃構えてたあの人たちです。

忍のようなあの殺陣、こちらもご好評いただいておりますうれしー!
貴重な女性陣勢揃いシーンです。

なんか強者感あるやつ


最後のシーンについて多くはお話ししないのですが、私の中には、というか作者様の中にもきっと総司を撃ち殺すのが名も無き彼女たちであったことにはしっかりした意味があります。

皆さまの中の正解を見つけていただければ幸いです。総司がどんな存在だったのか見えてくるかもしれません。



座組ではサングラスが似合わないランキング1位を獲得した感があったので来世は格好良くサングラスを着こなせる女を目指します。


ちなみにカーテンコールはこの黒の洋装で出ておりますが、最後のお辞儀はこっそり梅香・お美津の衣装を想定した和装用のお辞儀をしてました。
1人だけ気づいてくださった方がいらして嬉しい。隠しネタです。




当日パンフレットに私は自分の演じる役のことを"革命の裏の人々"とまとめておりますが、"裏"にも色々あります。



時代に追いつけず振り落とされる者
激動の渦に呑まれて名も残せず死んだ者
静かに、強かに順応して生き続けた者
名を残す者を影で支えた者



米沢が今回いただいた役は全てそうした方々の代表者たちみたいなもので。
新選組や維新メンバーとは違う、そんな主役にはなれなかった彼女たちのことも時々思い出していただけたら嬉しいです。


長い歴史の中では特別にはなれなかった人の方が多いのです。


……………………


改めまして、この度はご来場誠にありがとうございました!
改めてお芝居って深いな楽しいなとなる大好きな座組でした。寂し〜〜!



2023年の舞台はこれで最後になりますが、2024年1発目の作品は既に始動しております♨️
ほっこりコメディとテイストの全く違う作品・役ですが、ここでの経験を生かしながらパワーアップ米沢をお見せしますよ✨


ぜひ劇場でお会いできたら嬉しいです☺️


次回→舞台『三代目湯之介』
📍渋谷伝承ホール
🗓️1/10〜14
たまごチーム出演🥚
ご予約はこちら🙋‍♀️
【https://www.quartet-online.net/ticket/sandaime3?m=0yhchjd】

座組の皆さま!
チャウチャウみたいな顔してるのが米沢
お差し入れも沢山ありがとうございました……!
生きます
夢さんのラジオ『DreamNight 』もお邪魔しました✨

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