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8月週報② ぽつぽつ働き、眠れず、パレスホテル

8/7 土曜日

三連休初日。5:30頃、外の明るさにつられて起きてしまう。最近わりかしこうで、少し困っている。いっそ、ひとりサマータイムを始めたほうがいいのか。

美容室の予約を昼頃入れていたため、その前後で予定を組み立てる。ベッドの中でごろつきながら。

いつも美容室とほぼセットで行く台湾茶の店

美容室

何回か通りがかって気になっていた喫茶室
というルートに決めた。よたよた起き出して身支度。

台湾茶の店は地下にあって、コンクリート打ちっぱなしの雰囲気が何とも落ち着くし、この立地にありながら、お客がぎゅうぎゅうかしましい、ということがなくて、すっかり気に入っている。台湾に関する本が置いてあって、そのセレクトも私好み。今日は蜂蜜タピオカミルク烏龍茶、蛋黄酥というお菓子を注文した。


蛋黄酥、タンファンスーと読むらしい。ぽん、とした見た目が気に入って、中身はよく分からずに注文したのだけれど、アヒルの塩漬け卵黄をこしあんで包み、さらにパイで包んだもの、だそう。こういうバターっけのないパイのお菓子がとても好き。

美容室では前髪と毛先をカット。ポイントが貯まっていたとかで、トリートメントしてもらえた。出産までのあいだ、どんな風に通うかの計画も話し合えた。
3年半ほど担当をお願いしている店長は、恐らくひと回りちょっと歳上で私と同郷。会話のテンポがゆったりしていて丁寧で、骨格診断やパーソナルカラーを加味しての相談ができる点なども安心できる。過去にひどく疲れていたとき「仕事で決断する場面が多すぎてもう何も自分で決めたくないので、どうにかいい具合にしてください」とオーダーしたことさえあったな。

そのあとは、予約していた喫茶室へ。
「おしゃべり基本的にご遠慮お願いします」的なお店で、通常、おそらくコロナ前は「文芸キャバレー」としてバーレスクダンスショーなんかもする、会員制の紳士限定のお店だったそう。現在は期間限定でティーサロンとしての営業とのこと。
クリームティーのセットをいただく。追加料金でクロテッドクリームも。紅茶はアイスティーで、フルーツの香りがするオリジナルブレンドのものにした。ストローが金属製で口当たりが好きだった。


本当に店内は静かで、BGMの音量もちょうど良い具合。外の通りは雨が上がったばかりで、だんだんと明るさが取り戻されていく様子を見ていた。スコーンは小ぶりなサイズながらもバター多め。クロテッドクリームを追加してみたものの、一番いちごジャムが合っていたかも。接客も心地よかった。

そのあと流れでLOFTへ。クレンジングクリームと、ここ最近作っているアルバムの表紙に貼るためのステッカーなどと、完全に勢いで買ったレトルトカレー2種&スパイスミックス。

ここ数日なぜかずっとポトフが食べたかったことを思い出して、夕食に作ってみた。玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、ソーセージ、手羽元。このレシピを参考に、コンソメは使わず、ベジブロスを煮出して活用。こういう「無駄にしないよ」的な料理がかなり好き。

煮込む料理は、待つ時間に掃除やらちょっとした用事が捗る。限られた時間でちょこまかと色んなことを片付けるととても精神的に満足するなぁ。

8/8 日曜日

玉ねぎで体調壊しがちなことを忘れていた。朝から消化器が変な感じがするし、頭が重い。玉ねぎ1玉しか入れていないし、ポトフ自体、作った総量の1/3程しか食べてないのに。妊娠してから消化器が過敏になった気がする。

先週最新話まで読み終えていた「ゴールデンカムイ」、急に鯉登音之進少尉のことが気になり、もろもろを調べる。
まだよく考えてまとめる必要があるけれど、「おおきく振りかぶって」の榛名元希と似たものを感じる。愛されて育つとこうなるか、みたいな。もう少し色々考えたい。それにしても「ゴールデンカムイ」かなり面白い。集中力が弱すぎる私が、本当に一気読みしてしまった。珍しい。

今日が予約受け取り期限の本たちがあるため、夕方なんとか図書館へ向かう。ついでにUNIQLOのマメクロゴウチ コラボのカップ付きワンピースの白、店舗受け取りにしていたものを引き取る。外出たら出たで動けるんだから、出た方がいいんだよな。

借りてきた本、今回は菊地成孔のもの多め。つわりがひどかった時、それまでものすごくよく聴いていた菊地成孔のラジオの録音、彼の文章、受け付けられなくなっていた。平常時は気が付かなかったけど、実は血の滴るような生肉感がいつもあったからかも、とつわりが治まってきてから振り返ることができた。つわり時期はとにかくリンガーハットの「野菜たっぷりちゃんぽん 麺ハーフ」と、揖保乃糸と、味の素のレトルトお粥(梅味)ばかり食べて生き延びていた。

明日が早めの予定だから、それなりの時間にスっと寝た。

8/9 月曜日

母と会う。菓子屋シノノメのクッキーをもらう。4種箱入り、箔押しがかわいい。
あくまでさりげなく、ゴールデンカムイを薦める。読んでくれたら嬉しい。

8/10 火曜日

連休中日、2日間だけ働くうちの1日目。そこそこに頑張って、腰の痛さに音を上げつつ終了。その後、『西の善き魔女』の1巻を読み終える。
なんとなくファンタジーが読みたくて手に取った本。子が小学生くらいになったらこういうのを読むようになるのか。そもそも、読書習慣のある子になるのだろうか。

家庭における本棚の存在って大きいのでは、と最近ふと思う。
現在わが家はビジネス書や漫画を大いにKindleに移行しているが、子がふと手に取れる場所に本があるってのはもしかしてとても大事なことなのでは、それが電子書籍だと機会を失うのか?とか色々考えてはみるけれど、分からない。

私は母の漫画を勝手に読んで(禁じられていたから隠れて読み、しばしばバレてヒステリーを起こされていた)得た知識、興味の芽生えたことが多々ある。禁じられているからこそ読みたくなって、というのも大きかったように思う。今って、そういうのがインターネットにとって代わっているんだろうが、子にはどう付き合わせていけばいいんだろう。こええ。


8/11 水曜日

連休中日の仕事2日目。なんだかんだ気持ち悪かったところをやり遂げて終わり。
先週、体温調節が上手くいかなくなったことも一因として体調を崩していたけれど、今週はエアコンの風が直接当たらないポジションを確保して、うまくいっている。

終業後は散歩。とにかくずっとハロー!プロジェクトの音楽ばかり聴いている。

juice=juiceの「好きって言ってよ」、宮本佳林さんの「くたくただってずっと離せない/ブランケットみたいに温めて」という歌詞、これまで聴くたびに「さすが佳林ちゃんさん、いい歌割りをもらっているなあ!」と感嘆していたのだけれど、今日あらためてMVを観たら、突然「いい歌割りをもらっているのではない、『いい歌割りに仕上げてきている』のだ……あくまでもメンバーの努力の結晶なのだ……」と、めちゃくちゃに当たり前のことを漸く理解できた。当たり前のことすぎるのに、ものすごく感動してしまった。ハロメンはいつだって、私に当たり前のことを何度だって新しく教えてくれる。

8/12 木曜日

4連休初日。昨日の夜更かしがたたって、やたらと昼寝。夫は仕事へ行った。

ブランチとして作ったスクランブルエッグ。金輪際スクランブルエッグは湯煎で作ることに決めた。



頭痛があったりで体調万全とはいかずとも、書きたかった手紙の返事は書けたし、夕食のご飯作りはうまくいった。鶏そぼろとスクランブルエッグと茹でたオクラの三色丼。ズッキーニのスライスと湯剥きしたミニトマトの中華風スープ、輪切りのきゅうりの塩もみと、豆腐の味噌漬け(「たむらや」の既製品)を崩したもので白和えのようなものも作った。

最近、胃が痛むことが増えた。妊娠前はこんなことなかったのに、何が起きているんだ。理不尽だ。

8/13 金曜日

またもや昨日の夜、夜更かししてしまった。乳幼児は「睡眠」と「死」の区別がつかなくて、眠いのに寝るのが怖くて寝付けず泣く、とか見かけたけれど、気持ちはわかる。今日の、今の、自由な時間が終わるのがなんとなく嫌で夜更かししてしまう。ずっとゴールデンカムイのことを考えていた。

寝不足ながらも大手町のパレスホテルに宿泊へ向かう。ほぼほぼ出勤ルートを辿る。なんだか無性にタイ料理を食べたくなり、東京駅で食す。


私はトムヤムヌードルのビーフン麺とカオマンガイのハーフセット。夫はグリーンカレーとガパオライスのハーフセット。追加で生春巻きもシェアした。グリーンカレーが美味しかった……具の緑色の丸いナス、初めて食べたわけではないのにものすごく魅力的に感じた。マックワ・プゥアンという名前らしい。
ぜんぜん関係ないけれど、以前頻繁にランチに行っていた浅草橋の「パヤオ」に行きたい。汁なし麺がナッツの使い方がうまくてかなりハマる味なのだ……

パレスホテル宿泊は、後できちんと別記事を書きたいが、とりあえず日記としてざっくり書く。チェックインしたら、諸々の粋な計らいでクラブラウンジの利用ができることになっていて嬉しい誤算だった。アフタヌーンティーと、イブニングカナッペタイムがあるらしい。とりあえずアフタヌーンティーをいただいた。

部屋は和田倉噴水公園の真上で、皇居の緑のおかげで眺めが気持ちいい!浴室も明るくて開放感があって、すごく私好みだった。インテリアもすっきりと上品で、落ち着く。これはバルコニーの様子。


部屋についてからは、夫はスパに行ったり(最近サウナでガンギマリするのにはまっている)、ホテル内のペストリーショップなんかに行ったり。私は寝不足からくる体調不良と戦いつつ(ここでサッと昼寝して解消できればいいのに、なぜか目を瞑って横になっても寝付けず)、部屋の風呂に入ったり読書したりして過ごす。

お腹の空き具合は微妙。アフタヌーンティーが期待以上に美味しくて、がっつりスコーンまで食べてしまったからだ。
17:30からイブニングカナッペタイムとのことだったが、行って何か摘んでしまったら、どう考えてもこの後予定していた夕食が入らないので、行かなかった。相当ぐっと堪えた。胃が無限にあればいいのに。

19:00。夜は日本料理「和田倉」と、鉄板焼「濠」の弁当をひとつずつ、ルームサービスで。お弁当、お重にぎゅっと詰まっているようすを見るだけでも楽しくて、いいなあ。クラブラウンジで酒類の提供を取りやめている代わりに、とのことで部屋にシャンパンのフルボトルをいただけた。


ここ数日チャイコフスキーの「1812年」に突然はまってしまい、繰り返し繰り返し聴いていたけれど、シャンパンのラベルに「1812」と書いてあって、伏線回収感をひとりで感じていた。

お弁当はもう、どれもこれも美味しく、特に鉄板焼きのステーキ2種と、和田倉のじゃこと山椒のごはんが気に入った。

もう一度お風呂に入り、丸の内に霧が懸かって、その更に向こうに見える東京タワーのあたりがオレンジ色にもわもわしているのを見て「ほー!!」と思う。内堀通りが雨に濡れて艶々しているのも色っぽくていい。あれは東京會舘、帝劇、ああペニンシュラ、こっちをぐるっとしてどうのこうの、ひとりで考えるのも楽しかった。また寝るのが嫌になりそうだったけれど、さすがに電池が切れたように身体に力が入らなくなり、ちゃんと寝た。

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