一昨日、植木が枯れました。安くて小さな、些末じゃない植木。
私が在宅になるずっと前、職場に緑が欲しいと100均で買った名も覚えていない植物です。どうせすぐに枯れてしまうだろうと思っていたのに18年も生きてくれた。105→108→110円と、ご縁を高めた植木でした。

ズボラな私に合わせたのか週一回程度の水やりでも生き続けた。うっかりした時には10日も忘れてグッタリ。それでも水をやると翌日にはピンと元気になってくれました。枯れもしないし大きくもならない。茶色い葉先を一枚見つけたら、小さな葉っぱも一枚芽吹いていた。そうやって変わらずいつも側にいた植木。在宅になった二年前にも当然の如く連れて帰ってきた。鉢を新調しては玄関に飾る。そんな植木が力なく折れた。

ずっと枯れないものだと思っていました。環境が変わってから時に悩んでもいる私。そのストレスを植木が引き受けてしまったのかもしれません。そんな根も葉もないことを思っては、根も葉も枯らしてしまったことを申し訳なく思います。

公園に運んでせめて土に返そうかと袋に詰める。このご時世に変な物を捨てていると噂が立っても困るという悩みがまた襲う。108円でもあった彼に煩悩として引き受けておくれと最後の悩みまで託す。ゴミとして処理することをお詫びしながら、袋に向かって長く拝んでお別れ。

18年間、有難うございました。