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見切り発車はよくない【日々のこと】

特に理由も無く不意に思い出したので書いてみます。

随分と前ですが妻とショッピングモールに行きまして、私のジーパンを買おうとなった。そういうお店に入り、あれこれ見た結果、二つの候補が残りました。紺の色が若干違うだけのほとんど大差のないジーパンが二つ。私は物ぐさなので何度も試着はしたくない。店員さんを煩わせることにも気が引ける。ともかく色だけでも決めてサイズ違いで二着ほど試しては合う方を買おうと考えていました。ということで色決め。「こっちの紺が明るく見える」とか「でも若干テカって見えない?」なんて妻とワイワイ相談していると、軽い感じの若くもない店員が話し掛けて来た。

”タイミングよぉ…”

そうは思いましたが相手もお仕事、邪険にするのもどうかと思い、一応は話をする。もう二つに絞られていると。大して違わないが色を悩んでいると。試着の際はお願いするのでもう少し悩まして欲しいと。呼んでもいない人に無駄な説明をしていると思いながら、ほどほどのところで離れてもらった。しかし、すぐにである。

「これなんかどうっすか?俺、この色、イイと思うんすよー!」

少しだけは応対しましたが視線をやんわりと外して、そそくさと店を出ました。やり取りを見ていて予想していた妻も黙って後ろから付いてくる。そして店を出ての開口一番

「せっかく買う気になってたのにね…」

私、ダメなんですよね… 途端に嫌になっちゃう。
基本、放っておいてほしいのに変なタイミングで割り込んで来ては変な色まで勧めてくる。色に罪はありません。でも別色を勧めるタイミングじゃないでしょ。無駄と思いつつした説明をそれこそ本当に無駄にされて、そういう空間からは一刻も早く離れたくなってしまう。

「どうする?他の店でジーパン見る?」
「うーん、今日は買うの止めとく…」
「そうだよね、そうなるよね… もう帰る?」
「いや、他の買い物は大丈夫。でもまぁ、早めには帰りたいかな…」

私は気難しいんです。そして引きずってしまう…
ジーパンは買いたくなくなるし、それまでのようにも楽しめなくなる。そんな自分が自分でも難しくて呆れるほどに困ってしまいます。だいたい何でこんな些細なことを急に思い出してしまったんですかね。だから今も困っています。不意に思い出しただけで書いちゃったから終わり方が難しい。一刻も早くここからも離れたい。

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