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横に生えた下の親知らず抜きました

私は4本の親知らずがある。
1本は娘が1歳くらいのときに抜いた。
半分以上歯茎に埋まった下の親知らずだ。
抜くのに45分かかったし縫ったし大変だった。

1本は上の親知らずで虫歯が大変なことになっていたんだ。
そこで抜糸となったが、これは麻酔が聞いてから3秒で抜いてもらった。
歯医者さんに惚れそうなくらい見事な抜歯だった。
まっすぐ生えていたこともあり、縫わずに対して痛まずに済んだ。

そして今回、もう1本の下の親知らず、しかも真横に生えているものを抜歯してもらった。
もうずっと前から「抜かなきゃなぁ」と思っていたけど「もしかしたら抜かずに済むかな?」と迷いがあり放置していた親知らずだ。
何度も歯茎が腫れて「この親知らずと一生付き合うのは無理だな」とようやく諦め、ついに抜歯する決意を固めたのである。

抜歯する勇気を与えてくれたのは高校生の姪っ子だった。
彼女は部活で怪我をしてしまい、足の手術をすることになる。
手術は大成功だったが、術後の痛みが激しく寝るのも難しい状態だったとのこと。
お正月には元気そうな顔を見れたが、まだまだ通常の生活とはいかず、松葉づえをつていた。
それでも笑顔の姪っ子を見て「まだ16歳の姪っ子が頑張っているんだ。私も頑張ろう!」と思ったのである。

そこで、正月休み明けに早速歯医者を受診。
2月に旅行することを伝えると、1ヶ月くらい痛むことがあるから旅行が終わってからがいいよと言われ、3月のつい先日、抜歯の予約を入れた。
そして、そしてついに抜歯の日を迎えたのである!

下の親知らずを抜くのは2回目。
1回目の経験から「抜くときは麻酔が効いてるから痛くない」というのは知っていた。
ただ、口を開け続けるのが疲れるってだけで。
本当に怖いのは抜いた後なのだ。

「しばらくまともに食事はできない…」と思った私。
抜歯は午後だったので、昼食にステーキセットを食らい、デザートのケーキとドトールのアイスコーヒーを買って家で楽しんだ。
心の準備はできている…。
緊張の中、私は歯医者へ向かった。

予約時間通り診察室に通された私。
歯医者さんは上の親知らずを鮮やかな手さばきで抜いた信頼厚い先生。
「体調はどうですか?」と聞かれたので「普通です。あ!花粉症です」と答えた。
どれくらいの時間がかかりそうか聞くと、30分くらいかなとのこと。
そして麻酔が打たれ、数分待ってついに抜歯が始まった。

てっきり歯茎切開するかと思いきや、先生は親知らずをぐりぐりと引っ張り始めたらしい。
しばらく格闘した後「抜けそうかなぁと思ったけどやっぱり難しそうなので、2つに分解して抜くね」と説明が。
そして、ドリルでキーンとやられ、もう一度ぐりぐりとひっぱる作業に入る。

親知らず抜いた人なら想像できるだろう。
あの、骨に響くぐりぐりと引っ張られる感覚を…。
痛みとは違う「おいおい壊れちまいそうだぜ」という何とも言えない感覚があるよね…。
思わず「おおう…」と声が出てしまう私。
「ごめんね乱暴者で」と言う歯医者さん。
でも知ってる。乱暴じゃなくて彼が名医であることを。

化膿を繰り返した親知らずは歯茎と癒着が激しかったようで、スポッとは抜けなかったらしい。
格闘後に半分が抜け「あと半分だからね」と進捗を必ず報告してくれる歯医者さん。
残りの半分の方が癒着が激しかったようで「あとちょっとだよ」と励まされ、そしてついに私の親知らずは抜けたのである

歯茎は切開していないと思うが出血量はそれなりにあったらしく「1針だけ縫うからね」とちょいちょいと縫ってくれた。
麻酔が効いて抜歯が始まってからここまで賞味10分程度。
素晴らしい早業だと思う!さすがです先生!!!

その後は、止血のためにガーゼみたいなのを噛んでしばらく待ち時間である。
横に置かれた私の親知らずは一刀両断されていて、しかも歯茎と思われる肉塊がすこしついていた。
なお、まだまだ麻酔が効いているので痛みはほぼない。
ジーンとした感覚が唇の方まで広がっている。

数分止血して出血量が減り、うがいしてお会計となった。
歯医者にいたのは40分くらいかな。

帰宅する道中、出血が増えたとき用に滅菌ガーゼ購入。
麻酔が切れてきたので1回目のロキソニン注入。
その後は安静に過ごしたが、出血がするのでガーゼを噛む→止まった?→出る→噛む→止まった?を3回繰り返し、一向に出血が減らないので歯医者に電話で相談。
すると「すぐ来れますか?」と言われたのですぐ行くことに。
歯医者に着くとすぐに歯医者さんが診てくれた。

丁寧に見てくれた結果「出血量は許容範囲で止血剤を入れるほどではない」とのこと。
この程度ならガーゼを噛まない方が良いと教えてもらい、安心して家路についた私である。
夕食は購入していたゼリーをゆっくり食べただけ。
だって痛いんだもん。
ゼリーを食べて処方されている抗生物質を服用。
抗生物質は5日分で飲み切るように言われている。
寝る前に2回目のロキソニン注入。
なお、出血は次の日の朝には収まった。

2日目の朝一番で消毒のために受診。
経過は順調。
痛みが強くなったり出血量が多かったりしたらいつでも受診するように言われた。
忙しいだろうに丁寧に診てくれるの本当に安心。

さて、ここからは簡単に経過を簡単に書いていこう。
抗生物質は3食後に必ず飲んでいるので割愛する。

抜歯2日目
朝食に自作したおじや少々。ロキソニンを飲む。
昼食は購入したレトルトのおかゆ。実に食べやすかった。
3時のおやつにゼリーを食べてロキソニン注入。
夕食はレトルトの雑炊と卵豆腐。
そして寝る前にロキソニン注入。
2日目が一番痛みが強かったが、もだえ苦しむほどではなかった。
ロキソニンを飲むとなんとかやり過ごせる程度の痛み。
少し腫れてきた。

抜歯3日目
朝食にレトルトのおかゆ食べてロキソニン注入。
昼食冷凍リゾットに温玉乗せて食べた。
夕食は自分で柔らかいハンバーグを作り、白米をやら若くして食べた。
痛みは朝のロキソニンが切れても耐えられる程度になってきたので、朝のロキソニンが最後となる。
処方されたロキソニン6錠丁度全部飲み切った。
なお、腫れは2日目より酷くなっているが、家族から見るとそんなに目立ってないらしい。

抜歯4日目
腫れのピーク。
抜いた場所の痛みというより腫れてる痛みって感じかな。
朝は柔らかいご飯と味噌汁、昼にパンを食べてみたらとても食べやすかった。夜はうどん。
段々食べられるようになってきたぞ。

抜歯5日目
腫れが少しずつ引いてきて、何かに集中してると忘れる程度の痛みに。
ただし、口を大きく動かそうとすると縫ったところが引きつっていたいので、まだまだ通常とは言えず。
この日から普通の白米を食べられるように。

抜歯6日目
相変わらず少量ずつしか食べられないけど(たくさん入れて咀嚼するとまだいてぇ)、かなり通常に戻ってきた。早く抜糸したいなぁ。

そして本日が抜歯7日目。
痛みも腫れも、抜歯初日が100とすると、10程度まで改善。
ただ、食べる量が減っているので1週間で1.5kgも減ってしまった…。

明日は抜糸の日。
抜糸するとかなり楽になるんだよね。
早く抜糸したい!

ってことで、長々と横に生えた下の親知らず抜歯の経緯を書いてみた。
何が大変って食べるのが大変だった。
ちょっとずつしか食べられないし噛むのも困難なので、食事に40分くらい時間がかかる。
それでも通常時の半分くらいしか食べられない。
お腹は空くのに。
早く元の体に戻って口いっぱい美味しいものを詰め込みたい!

あと、できるだけ早く回復したいから、休息を最優先した。
在宅とは言え1日6時間仕事しなければならないし、家事(家族にかなり助けてもらったけど)もある。
それを最小限度にして、夜は早く寝るようにした。
ドライソケットにならないよう、歯医者さんとのお約束もぜーんぶ守った優良な患者だと思う。

大変な1週間だった…。
それでも、長年の腐れ縁みたいな親知らずを抜いて、とてもスッキリしている。
これでもう「いつ痛むか…」という不安からも「いつか抜かなきゃ」という憂鬱からも解放されたのだ!

親知らず抜歯、決意するまで勇気が必要だよね。
抜いた後は「いつまで痛みや腫れが続くのか…」と不安になるよね。
そんな人たちの安心材料になれたらいいなと思いながらこの記事を書きました。
確かに親知らず抜歯は痛い!(抜くときというより抜いた後がしんどい)
それでも、抜いちまえば今後の人生親知らずに悩まされることはなくなるのさ!
放置すると私みたいに癒着してスポット抜けなくなるかもしれないし、少しでも若い方が回復力も高いんだよ。

「親知らず抜かなきゃ。でも怖いな~まだいいかな~」と思ってる人の背中を押しますよ~!

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