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webライターで月収30万円はすごいのか

ツイッターしてると「〇ヶ月で月収30万円!」的なツイートが流れてくる。
本当かウソかは知らないけど、webライターで月30万円収入がある人は、純粋にすごいと思う。
継続する力、文章力、営業力、コミュニケーション力が揃っていなければ、月収30万円はかなり難しいだろう。

しかし、世間的に見ると「月収30万円」は決してすごくない。
というか、まずは「月収30万円」の定義を詳しく知りたい。
「月収30万円」は実は「月商30万円ではないのか?」をハッキリさせたい。
なぜならば、月30万円の売り上げや収入があるなら、さまざまな税金や保険料がかかってくるからだ。

ざっくり調べたところ、webライターとしての報酬が月30万円だった場合、以下が引かれるらしい。

  • 国民年金保険料:16590円(令和4年度)

  • 国民保険料:約25000円

  • 所得税&住民税:約25000円

ということで、手取りはざっくり23~24万円程度になる。
しかも、ここから経費がかかってくる。
webライターの経費は大してかからないが、家にいる限り電気代や水道代は外で働くより多くかかるだろう。

もしも、月収30万円が「報酬の合計が30万円」だったとしたら、結局月の収入は23万円程度になってしまうのだ。
年収にしたら280万円程度であり、令和2年分民間給与実態統計調査の平均年収が433万円(男性532万円、女性293万円)なので、実は全然すごくない。

しかも、webライターは書いてなんぼの仕事。
ブログ収入がある人もいるが、純粋に「ライティング」だけを考えると、書かなければ即収入はストップの自転車操業だ。
しかも、労働者のように会社が健康診断を無料でしてくれるわけではない。
体を壊せば収入は減るし、労働者のような雇用保険もない。

そして、月商30万円を獲得するには、結構な時間執筆に向き合わなければならないだろう。
普通の労働者のように1日8時間、週5日間働いて月商30万円は、社会的に見ると収入としては平均を下回る。
ちなみに、さまざまなものを引かれて手取り30万円になるには、月商40万円超必要らしい。
仮に手取りで30万円だったとしても、年収は360万円だから、労働者の平均収入を下回る。

中には1日2~3時間で充分♡というライターもいて、本物の勝ち組はこっちだと思う。

「文字単価」「記事単価」「時給換算」など、webライターの収入にはいろいろな考え方がある。
それらを無視して「月収(月商?)30万円」に踊らされると、こんなはずじゃなかったってことになり兼ねないと思う。

自分の働き方は自分が選択すれば良いが「へー。フリーランスで月収30万円もいくのか!」と、よく調べず勢いで正社員を辞めるのは止めた方がいいかもしれない。

フリーランスにはメリットもたくさんあるが、自己責任の塊だ。
自分から動いて法律や制度を使わなければ、誰も助けてくれない状態に簡単に陥る。
だから、webライターで月収30万円に「え?すごい♡」とフラフラ魅力を感じるタイプは、本気で行動を起こす前に本気でさまざまなリサーチをして、自分に合った働き方を考える時間を作ってほしいと思う。

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