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トータルケアスタッフインタビュー【看護師 小児看護アドバイザー】~小児看護が大好きで極めていきたい~

訪問看護は年齢に関係なく、必要としている利用者がいます。中でも小児看護を専門とし、自身のスキルや知識をさらに深めるために日々切磋している看護師へインタビューしました。

吉居さんはどうして訪問看護の道を選ばれたのですか?


私は大学病院の小児科で勤務し、様々な疾患の小児科患児を担当していました。ご両親が抱える不安や様々な思いを十分にヒアリングし、退院後の生活を見据えて地域につなげていくということ重要であると考えていました。そのため、退院支援を積極的に行っていたのですが、実際には自分が送り出した子ども達が病院を離れてどういう生活を送っているのか想像しきれていないと感じていました。再診のタイミングなどで自宅での様子を伺ううちに、実生活の中では本当に様々な困りごとがあるのだと知りました。せっかくお家に帰れたのだからご家族の暮らしを満喫してもらいたい、そのために退院後の子どもとご家族の困りごとを解消したいと思い、訪問看護へ転職しました。

転職の際、なぜトータルケアを選ばれたのでしょう?

大学病院から地域にバトンタッチするとき、一番困ったのが医療ケア児を24時間サポートし受け入れてくださる訪問看護ステーションがみつからないことでした。医療ケアが必要で、手技や機械の管理が必須のこどもをサポートがない状態で退院してもらうわけにはいきません。しかし、小児看護は特殊であるととらえられることが多く、医療ケア児を受け入れている訪問看護ステーションというのはこんなにも少ないものなのかと感じていました。そんなときに出会ったのがトータルケアでした。小児の受け入れ条件を設けているステーションが多い中で、トータルケアはどんなケースでも受け入れていました。トータルケアの名前通りだなと思って。訪問看護をやるならどんな疾患でもどんな状態でも看護していきたいという自分の思いにピッタリでした。地元所沢の訪問看護ステーションというのもここを選んだ理由です。それで、ホームページを検索して、ドキドキしながら電話しました。

トータルケアに来てみていかがでしたか?


病院を出て地域に来てみるとまだまだ、医療者、行政、世間、当事者である家族ですら、医療ケア児は家族が看護すべきだという価値観を持つケースがみられます。子どもの命を守り、安全に自宅で療養することは大事なことですが、ケアをするご家族がそれぞれの人生の質を高めたいと感じることも同じように大事なことです。自宅で療養する際、病気や障害のある子どもをサポートするサービスはまだまだ認知度が低く、10年以上一度もサービスを使わずご家族の中だけで抱えてきたケースや頑張りすぎてしまうケースなど、訪問看護というサービスを知ってもらえていたら、ご家族の様々な希望がかなえられていたかもしれないと思うこともありました。実際の業務では、私は訪問看護を未経験だっただけでなく成人看護も学生の実習以来だったので、トータルケアの新入職者プログラムに沿って先輩看護師の同行につかせてもらいました。訪問看護を利用されている方は小児よりも老年期が圧倒的に多くてとても勉強になったのですが、それと同時にとてもよく分かったんです。私は小児看護が大好きなんだって。

小児看護に関する地域の課題に目が向いて、さらにご自身の思いも再確認されたのですね。

はい。徐々に先輩の手を離れて独り立ちするようになって色々な患者さんの訪問に行く中で、小児科出身者としてふつうに小児を看れるだけでは薄いな、と思うようになりました。トータルケアでは小児未経験の看護師も不安なく訪問できるように小児看護に対する研修制度がありましたし、だれが訪問しても同じケアを提供できるようなシステムが出来上がっています。だから、小児科出身の私だからこそできることを常に考えていました。病院では24時間看護していたけれど、訪問では一日のうちのほんの何時間かしかいられないですよね。それでも訪問している時間だけではなく、家で過ごすべての時間を看護する気持ちで取り組みました。そうすると、疾患に関する知識やケア手技だけでなく、子どもの療養とご家族の暮らしの全部に目が向くようになりました。ご家族の負担をもっと減らせるといいなと今までも思っていたけれど、そのためにはどうしたらいいだろうと考えるようになって。

はじめは何から手を付けていいのかわからなかったのですが、自分が分からないことを一つ一つ洗い出して勉強しました。どうやって勉強したらいいか分からない部分は先輩や上司に相談して教えてもらいながら知識を付けました。そうしているうちに、徐々にスタッフから小児看護に関する相談を受けることが増えました。
私は大人の看護に不安があるから、皆さんが小児の看護に不安を感じる気持ちが分かります。相談を受ければできるだけ細かくお伝えしますし、ステーションで手技の練習を一緒にしたりもします。上司がそうしてくれたように、私も「いつでも連絡してください」「不安なことやわからないことはその場で連絡してください」と皆さんにお伝えしています。“わからないこと”を解消するお手伝いをすることで、小児の訪問をこわいと思う気持ちから、かわいいな楽しいなと思えるようにサポートしたい。ご家族に対してもスタッフの皆さんに対してもこの気持ちは同じです。だって、子どもって本当にかわいいじゃないですか。

最近は医師や相談員さんから新規訪問の依頼を受けるようになりました。徐々に医療機関の方にもトータルケアを知ってもらえるようになり、あの地域にはあのステーションがあるから安全に帰せるね、と退院につながるのが嬉しくて。医療の発達で救える命は増えたけど、地域に小児の受け皿がないと家に帰れない子や負担と不安を抱える家庭が同じだけ増えてしまいます。トータルケアは看護師の人数が多いし、断らず全て受け入れてくれるから、医療機関や地域の方にもっと知ってもらって安心してお家に子どもを迎えられるご家庭を増やしていきたいです。できるかな・・不安だな・・と感じていても、自信をもって子どもと接することができるようにご家族もスタッフもサポートしてくださって、心強く思っています。

今後の目標やご自身のキャリアプランをお伺いしてもよろしいでしょうか。


子どもたちの病気は劇的に回復したり、正常な発達段階をたどることは困難ですが、それぞれの個性やかわいらしさを発見し、小さな成長をご家族とともに感じさせていただけることに喜びがあります。在宅での生活を継続していくことができるように支援していくことが私の使命だと思っています。

トータルケアの中では、小児看護アドバイザーとして実際のケアに同行することはもちろん、電話やSNSでの相談をいつでも受け付けています。小児在宅看護の手技を確認できる冊子の作成にも携わりました。一人でも多くのスタッフが自信をもって小児の訪問に行けるようにサポートしていきたいと思っています。キャリアプランとしては大学院進学を考えています。もっと小児看護のこと突き詰めて学んで、極めていきたい。周囲を見ても在宅看護の分野で小児に高い専門性を持つ人っていないので、自分がそうなっていきたいと思います。

最後に、このページを読んでくれている方へメッセージをお願いします。


訪問看護はベテランの方が行くものってイメージが強くて私は一歩踏み出すのがものすごく怖かったです。
小児科経験しかない自分がやっていけるのか想像できない部分もありましたし。
でも、トータルケアでは新人も既卒者も新入職者プログラムに沿ってそれぞれに合ったサポートを受けられます。
相談できる人がたくさんいるし、分からないことがあったときに誰に相談しても突き放されることなくフォローしてもらえます。
やり方もわからにのに自分で勉強しろってならないから安心してなんでも相談できるし、それは上司だけでなくスタッフ同士でもそうなんです。トータルケアで訪問看護、やってみると意外と大丈夫だから、ぜひ一緒にやってみませんか!

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