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自作ゲーム「Spirit Crown」制作後記

一期崎火雀です。
「Spirit Crown」を8月リリースして時間が経ち、すでに今年も終わろうとしています。プレイして頂いた方、大変ありがとうございます。いわゆる「ネタゲー」ではないものを初めてリリースしただけあって、かなり悪戦苦闘しましたが、なんとかリリース出来てほっとしています。

Spirit Crownは、RPGツクールMZが発売された当初から制作を始めたゲームです。それまで作っていた「異種冒険譚 THE GOLDEN FRONTIERS」の行き詰まりを打破するため、「なにかひとつ、作品を完成させよう」という思いから制作を開始しました。THE GOLDEN FRONTIERSが複雑すぎる構成になっており、シンプルなゲームを完成させることを目標にしていました。

ただ、最初から全て計画していたわけではなく、1ヶ月の制作規模でスタートし、規模の大きくなったマップに見合うシナリオを作ろうとし、そのシナリオに見合うようイラストを描いた……という流れがあります。想像以上に長い期間ゲームを作り続けることとなりました。

Spirit Crownというゲームは、RPGの基礎に忠実に作った作品です。「勇者の後日談」という普遍的なテーマをベースに、シナリオの筋道、戦闘のバランス、マップの構成と、徹底的してオーソドックスな内容となっています。ここに関しては反省点も多々ありますが、今作品でやりたかったことを考えると、どうしても大きく突出したアイデアやクセを抑える必要がありました。言い換えれば、地味で変化球の少ないゲームでもあります。ただ、この構成でなくては終盤が活きて来なかったのも確かです。

作品として至らぬ点はまだ多く、さらに意図しなかった制約から自分の想いが書ききれなかった部分もありました。正直、制作終盤ここまで苦しめられるのかという強い憤りにも遭いました。結果として、ベストなものを残せたかは分かりません。しかし間違いなく、今の自分の精一杯が詰まった作品には仕上がったと思います。

まぁでも、このタイトル画面を描けたのは良かったかな。CLIP STUDIOに触れるいい機会となり、そこそこな枚数を描きました。もともと絵を描くのを辞めてしまっていたので、少しずつ戻って来れて良かったと思います。

リタッチ前
リタッチ後

本作では、MZプリセットの村人キャラをあえて主人公にしています。そのまま使うことも考えましたが、シナリオがおおよそ揃った段階で、最終的に自分のイメージと合うように自分なりにリタッチして完成させました。他のキャラクターもベースはMZのプリセットです(小精霊はMVのモンスターグラフィックが元)。

これは声を大にして言いたいんですけど、MZはパッケキャラも悪くないんですが、素材向けプリセットキャラのデザインがとても良いんですよ。オリジナルデザインにしなかったのは、彼らのための物語を書きたかったのが理由です。(元絵を参考にしたことで、プロの絵との実力差を知る機会にもなりましたね……汗)

さて、大変お待たせしている「異種冒険譚 THE GOLDEN FRONTIERS」に関しても少し。やはり悩む部分が非常に多いゲームでありまして、なかなか制作が進みません。しかしながら、1作完成後の休憩も十分に取れたので、少しずつできるところから作っています。後回しにしていたサイドストーリーを実装し、仲間たちそれぞれのラストダンジョンに取り掛かったところです。なんの実績もないですけど、フリゲの冨樫化しております/(^o^)\

最後に、今後について。ゲーム制作は上記のとおりですが、今後また寄り道する可能性もありますので、ご了承ください。これからどうなっていくか分かりませんが、Spirit Crownを完成させたことを自信に繋げ、新しい作品を広く届けられたら良いなと思っています。よろしければ、これから先も応援のほどよろしくお願い致します。

それでは。



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