見出し画像

寂しさの螺旋に別れを告げて


モルヒネの様な夜の刹那に

存外助けを求めても

幾星霜と繰り返し

多分いつか時が経ったなら

また慣れて効かなくなってしまうから

ただ奥底から奏でたい周波数

ああ

ただひとりでもこの磁場に身を置いて

たとえ誰も居なくても

ただひとりでもこの部屋の奥底から

奏でたい周波数に身を置いて

身体を揺らしたい周波数に身を委ねて

アノニマスファンフアレが

遅れて今更響くのは

多分そんな気分だからだろう

そしてそれすらもう

一寸先は過去のもので

そんな寂しい磁場と周波数に

左様ならばと

別れをつげて

ただ奥底から奏でたい周波数

ああ

モルヒネの様な夜の刹那に

別れを告げて

寂しさの螺旋からこの魂を取り戻せるなら

ただひとりでもこの磁場に身を置いて

其処にたとえ誰も居なくても

ただひとりでもこの部屋の奥底から

本当に奏でたい周波数に身を置いて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?