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KYO NO KOTO

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私は京都が好きだ。 この街に積み重なった歴史はもちろん、何より、今日、今この瞬間のこの街が好きだ。 この街の今が歴史に埋もれてしまわないように、今日のコトを伝えていきます。
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記事一覧

中川啓太:なりたいものはない、ありたい自分はある。そんな彼が手がける「パリが恋した」野菜のお寿司

本を起点に京都に暮らす人にその人生を語ってもらう「キョウノホン」。 第二回目のゲストは35歳の中川啓太さんです。  上京区に住んでいる中川啓太さんは、中性的でつるりとした顔立ちをしており、腰まで伸ばした髪の毛と暖色が中心のアクセサリーも相まって若々しい印象を受ける。話してみると、物腰は柔らかく、外見とは裏腹に老成した雰囲気を醸す。  一見して職業、性別、年齢不詳に見える彼の肩書きを一言で説明するのはなかなか難しい。現在はwebデザインの仕事を中心にフリーランスとして活動をし

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体験がつながりあう、映画と本とカフェが重なる複合施設「出町座」

京都にあるオモシロい空間を紹介する「キョウのトコ」。第一回は出町柳の桝形商店街にある複合施設複「出町座」です。  映画を観るために、街に出る、というのは出不精の私にとっていつだって大層なことだった。  重い腰を上げて化粧をし、おしゃれをして、観たい映画の上映時間に合わせて家を出る。それらはどこか儀式めいていて、映画館で見た映画のことは、朝起きてから映画館を出て、家に帰るまでの風景とともに、今なおじんわり記憶に染み残っている。 商店街の真ん中で、映画映画というのは、ものでは

弱小ライターが、京都の魅力を発信するウェブマガジンを開設した理由

 先日なし崩し的に宣言した「KYO NO KOTO」というウェブマガジンの開設を、しかし今なお迷っている。  弱小ウェブライターたる私が、なぜこのような大風呂敷を広げてしまったのだろう?  おそらく、はじまりは本当に小さな違和感だった。 「私は京都に住んでんのに、なんでクライアントは全部東京やねん」 ○○○ 目次 ・「書きたいもの」は身近にあった ・京都で暮らす、小さな人生を生きる、という姿勢 ・今この瞬間の京都を生きる人やモノを発信するためのコンテンツ (マガジン

金子由里奈:「物語的な展開がなくても、 物語はそこにある」 23歳の映画監督が語る自分らしさ

本を起点に京都に暮らす人にその人生を語ってもらう「キョウノホン」。 第一回目のゲストは23歳の金子由里奈さんです。  金子由里奈さんは立命館大学の映画部に所属しており、自主制作を中心に映画を撮っている。2018年8月には映画監督である山戸結希さんが主催するオムニバス映画『21世紀の女の子』の監督公募において約200人の応募者から選出された。  東京都出身の金子さんは、家族全員が映画や演劇に関わる“映画家庭”で育った。幼少期からテレビ番組や小説が好きだった。実際に小説を書い

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