見出し画像

夏休みが終わる不安

あと一週間もすると、私の住んでいる地域は小学校が始まる。
宿題が終わってなくて焦っている子の話も聞くけれど、実は焦っている親の話もよく聞いたりするんだよね。

なんで親が焦るの?
宿題終わってないのをせっつかないといけないから?
新学期の準備、まだ終わらせてないから?
いえいえ、そうじゃありません。
学校が始まるからです。

長い休暇の後は、凸凹さんは安心できる自宅で、好きなことをして過ごす時間が長くなってる子も多いんだよね。
学校という場所は、やることが決まっていて、ある意味ルーチンで凸凹さんにとっては分かりやすかったりする。
でも、先生の指示を聞いたり、騒音にさらされたり、分からない勉強をじっと我慢して聞いたり、書けない字を必死に書こうとしたり、じっと座ってないといけなかったり、とにかく沢山の努力も要求される場所なんだよね。

今、らくちん快適生活を送っている人が、ストレスフルな場に好き好んで戻りたいと思いますか?

定型発達の子の『夏休みが終わっちゃう』ガッカリ感と、凸凹のある子のガッカリ感は意味に雲泥の差があるんだよね。

友達に会いたい気持ちの凸凹さんもいると思うけど、人にあまり興味がない子はここにも魅力を感じないわけで、『いったい何しに学校へ??』ってなってもちっとも不思議じゃない。

親がじわじわ焦って恐れているのは、学校が始まって、学校へ登校できるかどうかってこと。
学校が始まることを『いやだな』とずっとアピールし続けられたり、チックが出たり、謎の腹痛に襲われてたりする様子を見ると、


「もしかして、行かれなくなるんじゃないの…?」


と不安になり、何とか乗り気にさせようと焦るわけですよ。
頭痛・腹痛・吐き気などの神経症状出てたら『学校嫌なんだな』って薄々わかっていても、もしかしたら本当に病気かもしれないし、ほったらかして出社することは躊躇われますよ。
どこか具合が悪そうだったら、やっぱり病院に連れて行ったりもするんだよね。
近くにおじいちゃんおばあちゃんや親戚がいて預かってくれるうちばっかりじゃない。
仕事のあるご家庭は、子どもが学校に行かれないってなったら、仕事休まないといけなくなったりするんだから、そりゃできたら学校に行ってほしいよね。

これがひとり親家庭だったら、本当に生活に支障が出てきても不思議じゃないことなんですよ。
でも、子どもが悪いわけじゃないし、親としてもどうしたらいいのかってものすごく悩むわけです。


そんな焦りを感じさせる夏休みの終わり。
我が家も例外じゃありませんよ(笑)
長女が3時間私の周りでうろうろしながらしゃべりっぱなしで、ちょっと黙ったと思ったら

「んー、ん、んんんっ、うんっ!」

と咳払いが止まらず、咳払いが終わるとまた話し出す…
咳払いが止められないから、眠いのに眠れない。
当人も困ってますけど、隣でそれを聞いてる私も色々困ってますよ!


こんな状態なのに、当人は『学校に行くのが不安』だなんて微塵も思ってないんですよ、これが!
この咳払い、始業式までにどうなっていくのやら。


『発達障害』という言葉認知度は上がったと思いますが、実際の発達障害児の生活や家庭内の状況ってなかなか実感していただけないなぁと思い、書き始めました。 子育てに必要な勉強を続けていくために、「投げ銭」という形でご支援いただければ励みになります。 よろしくお願いします。