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\\物理を知らなくても7取れた話//

こんにちは🌨️

今回は理系科目で唯一英語で履修していた
Physics SLIA について、

・いつから物理のIA始めた?
・どうやってテーマ決めた?
・英語で物理の論文書けるの!?

と、いうのをお届けしていきたいと思います。



【英語で学んだ DP Physics】 についてはこちら↓

【IAについて】はこちら↓


Physics SL の IA とは


SL
なので Topic 1 から 8 までの範囲の内容で、

研究テーマを選択します。

語数の指定ページ数の指定があったのですが、

忘れてしまったので、

後ほど更新します。すみません💦


Physics の IA は一言で言うと

物理学的な実験をレポートにまとめ、

仮説を検証する


というものです。

Physics の IA が他の科目の IA と大きく異なる点は、

Uncertainty について配慮しなければならないことです。

Uncertainty = 不確かさ

のことですが、

実験して収集したデータ全てに不確かさの計算

含める必要があります。

これがもう大変で大変で…😖
(後ほど詳しく載せます)

やはり「物理」と聞くと「計算」なイメージがあるように

計算が大変でした。

(計算はエクセルがやってくれるけど、
数字を扱うのが大変だったということ)


ですが❕❕❕❕

物理をほぼ何も理解できていなかった(?)し、

英語もDP生の中でできない方だった私が

ほぼ1ヶ月で書き上げた研究🥲で、

なぜか Physics の IA で7を取ることができたので、

世の中どうにかなることを皆さんにお伝えできればと思います(笑)

(自分でもなぜ7なのかいまだに謎。)


スケジュール

5年生(高2)の10月
Specific Heat(比熱)についての実験レポートを書かされた。

フィードバックをもらって、成績つけられました。

練習はこの1回だけでした🥲

6年生(高3)の9月
やっと IA が始まる。

ここで、「ん???」と思った方は、
とっても感が鋭いです。

そう。

DPの最終試験11月なのに、

IA9月から始めるという謎スケジュールでした!!

本来なら、9月とかは

全科目の IA も EE も終わり

試験勉強のため時間を使います。

しかし、なぜかわからないですが、

私の Physics の先生は9月から IA がスタートしました(笑)

私も流石に心配して、夏休み前に

「まだ Physics の IA 始めなくてもいいんですか?🥺」

って先生に直接聞きました。

先生は

「大丈夫大丈夫〜。夏休み明けからやるよ〜。
だから夏休み中にテーマ考えておいてね〜」

って感じでした(笑)

こんなに呑気なケースがなかなかないと思うので、

似た経験ある方いらっしゃったら教えてください🙋

これが DP では意外と普通なケースなのか、
マイナーなケースなのか気になります。

そして、9月の最初の方にテーマを決めました。

9月中旬実験をし、

10月7日提出しました。

ちなみに、一回 IA が書き終わると、

先生が一度見てくださり、それを直して提出しました。


RQの決め方

元々、物理を何も理解していないのに、

誰もやっていないような物理研究の

探究テーマを決めろ!と言われても、

私は困りました😖

しかも Physics あまり興味ないし…(笑)


そこで、先生が点数が良い IA が集結している

冊子を貸してくださいました。

こんな感じのやつ。表紙ちょっと違うけど。

この本の内容は、以下のとおりです↓

This book contains 7 excellent Internal Assessments (IAs) for the IB Physics course. Our goal is to help you understand how success is achieved in the IA, so that you can go on to obtain a similar result.

Alongside these IAs is a clear and comprehensive guide on how to write yours, including everything from how to choose an interesting topic to how to integrate the IA with your studies and the syllabus. The guide also includes links to various online resources which may help you achieve highly.

Our guide makes frequent reference to the grading matrix and the format that your IA should follow, as well as highlighting details which you must bear in mind when carrying out your investigation.

Amazon より

まずはこの冊子を読みました。

そして次に、

生物の IA の時にも登場した

Clastify評価が 6 や 7 の IA を読みこみました。

そして、

どういう感じの雰囲気で Physics の IA を書けば良いのか、

漠然としたイメージを掴みます。

私の印象としては、

めっちゃ難しそうなものから、

割と簡単そうな実験まで、

幅広いレベルがあるけど、

レベルの高さで良い成績がつくわけではなく、

・興味を持って取り組んでいるか
・Uncertainty がしっかりと考慮されているか
・分析が的確で掘り下げられているか

の方が、重要なのかも、と感じました。


私はお手本 IA 集に載っていた

Coefficient of Restitution(反発係数)をテーマにしようと決めました。


COR(反発係数の略)を選んだ理由として

・計算が簡単

ルート落とす前の高さ÷ルート跳ね返った高さ、で求められる。

・データが取りやすい
・テニス部だったからボール使う理由になる(笑)

の3点です。

お手本 IA はバスケットボールでやっていました。

そのままバスケットボールでやるとマルパクリになるので、

私はテニス部に所属していたこともあり、

テニスボールにしよう!と決めました。

しかし、バスケットボールをテニスボールに変えただけでも、

まだ Plagiarism の可能性があるので、

オリジナルの要素1つ加えました。

それは、テニスボールを濡らしてみたことです。

雨の時にテニスすると、ボールが濡れて、

ボールの跳ね返りが変化するのを、

テニスをしていて感じていたので、

乾いている状態と、濡れている状態で

反発係数に変化あるのかな!?という好奇心で RQ を決めました。

よって、私の RQ

How does the amount of water contained in a tennis ball affect its coefficient of restitution (COR) when dropped from a fixed height?
(テニスボールに含まれた水分量はどのように固定位置から落とした時のテニスボールの反発係数に影響するのだろうか)

わたし

になりました。


先生にボール落としてもらう役をしてもらいました。

高さの測り方も、

メモリを作った表を背景にボール落とした動画を撮って、

バウンドした時の一番高い部分が何センチだったかを

動画をゆっくり見返して測ったり、

なぜか5cm 刻みだったりと、

結構ガバガバでした😅

でも7取れた。ほんと不思議でたまらない。


学校の実験室でIA 書き書き中の写真。

お手本 IA をみているとメジャーな実験は

・運動エネルギー系の実験
・熱エネルギー系の実験

の2つに大きく分かれていたと思います。

流石に、原子とか粒子系の実験は難しいですよね😅😅

ですが、先輩から

「熱エネルギー系の実験は、外部とかその場の環境に熱の値が影響されやすいから、正確なデータ取るの難しいかも…」

と言われたので、

私は運動エネルギー系にしました。

まとめると、Physics の IA の RQ を決める時に大切なことは

・データが取りやすいか
・自分が理解できる内容か(難易度)
・自分のオリジナリティを付加価値としてつけられるか

の3つが重要だと思います。


恐怖の「不確かさ」の計算

物理の IA では、必ず Uncertainty の計算をしなければなりません。

よく、製品とか買った時に

「このはかりは ±0.50g の誤差があります」

ってありますよね。

こんな感じの、±〇〇を自分で計算しなければなりません。

物理を本当に理解していなかった私なので、

「そんなのどうやって求めるのさー😭」

状態でしたが、

先生Physics HL を履修している友達のサポートのおかげで、

なんとか求めて乗り越えることができました。

Absolute value とか懐かしいですね🥲

ちなみに、私の学校の理科教室の黒板は、

上下で可動式の黒板になっていて、

図を書いたり計算したりする理系科目が学びやすいよう

工夫されていました。

第1稿のフィードバック

"feeling"…?? って書かれているように、

ほんとに物理理解してなくて、

フィーリングで計算してるのバレました😅

それっぽく作れたグラフ😅

その Uncertaintyerror bar として

グラフに表示しないといけないのですが、

エクセルの使い方を知らなすぎて、

めちゃくちゃ友達に助けてもらいました🥺

この場を借りて、Nちゃんありがとう。

Uncertainty の計算はもちろん、

その計算をエクセル上で行い

グラフに Visualization するスキルまで求められることが、

私にとって物理の IA の鬼門でした。


まとめ

こうして振り返ってみると、

Physics の IA は私一人の力ではなく

様々な人のサポートのおかげで執筆できた論文だったんだと、

改めて実感しました。

私一人だけの力では取れていないし、

絶対に周りのサポートがなければ、

物理研究に関する論文なんて書けていなかったと思います。

協働≠共作

だと思っているので、

あくまで考える主体となるのは自分で、

「わからないことは、わからない。手伝って🥺」

と、声を上げることは全然アリなのかなと思います。

助け合いの精神も IB の学習者の重要な理念です。

お互いの苦手な部分と得意な部分を補って

共に成長できたことを感じられた Physics の IA でした。


なんの励みにもなっていないかもですが、

物理苦手な人や、IAのトピック決めで悩んでいる人

救いになっていれば嬉しいです😖🤍


今日も読んでくださりありがとうございました。


次回 >> 数学のIAについて

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