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【読書日記】サブカルサラリーマンになろうー人生をよくばる108の方法

サブカルサラリーマンになろうー人生をよくばる108の方法(スージー鈴木・著/講談社)」を読みました。

著者は、元広告代理店のサラリーマンで、現在は、現在はフリーの音楽評論家として活動されているスージー鈴木さん。

広告代理店の現役サラリーマンの時から、主に音楽に関する評論や執筆活動、SNS発信、ライブ参加などのいわゆる「サブカルチャー」を追求する活動(著者は「サブライフ」と言っています)をされてきた方です。

この本には、会社員になっても、大好きなサブカルチャーをあきらめずに、会社員とサブカルチャーを両立させる「サブカルサラリーマン(いわゆるサブサラ)」になるための、著者のアドバイスと実践論が108個書かれています。

この本で、「会社員」に絡め取られないための「サブカルチャー精神」を、私が特に感じたメッセージをいくつか抜粋して紹介します。(かっこないの数字は本書の108のアドバイスの番号)

・会社員をメインとしても、サブとしての自分の大好きなカルチャーを愛する活動をあきらめず、自ら表現していきたいという精神を忘れない(まえがき)

・日本企業のマッチョさに対抗するためのカウターカルチャーとして、サブカルチャーの精神を育もう(アドバイス3)

・ビジネス界に潜入しているルポライターの心意気でいれば会社で発生する面倒ごともフラットに受け入れられる(アドバイス8)

・メールや書類はカルチャー系ライターに向けた最高のトレーニング(アドバイス22)

・サラリーマンの強みの定期収入を活かして「カルチャーエンゲル係数」を高めに維持する(アドバイス54)

などなど。 

この本の面白いところは、上記の「メールや書類はカルチャー系ライターに向けた最高のトレーニング(アドバイス22)」のように、会社員としてのスキルは、サブカルチャー系で活動をしたいという人にとって、決して無駄にならない、というメッセージが節々に伝わってくるところです。

他にも、会社員でありながら、ライブや音楽、映画などにいそしむサブカル系の人にむけて、ライブに間に合うために早帰りする秘訣や会社の飲み会をうまく抜けるコツなど(笑)、面白いアドバイスがたくさんあるのですが、そちらはぜひ本書をご覧いただいて読んでみてください。

昨今、「2枚目の名刺」という言葉が出来て、サラリーマンの副業について話題になっていますが、この本を読んで、「副業」でなにをするかを考えるにあたり、まず「自分が好きだったもの」、「あきらめてしまったもの」をもう一度追求してみるべきではないか、と問われてた気になりました。

好きなものを、あきらめずに追求することで、会社員としての自分以外の、新しい世界が広がって、それが結果的に自分の人生を豊かにするのではないか、と。

この本は、サブカルだけでなく、スポーツでも地域活動でも、会社員と自分のやりたいことの両方を追求したい人におススメです。



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