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「シェアの思想」を使えば、きっと地域で繋がりを生み出せる

こんにちは。

最近、続々と新しいサービスが生み出されているシェアリングエコノミーの分野に興味があり、2月末に刊行されたこちらの本を読みました。

シェアライフ−新しい社会の新しい生き方−


こちらは、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師の石山アンジュさんが書かれたものです。

本の内容をざっくり言うと、

☑︎大量生産、大量消費の資本主義社会が進み、個人がモノ・サービスの入手をし易くなったことで、昔は、お醤油の貸し借りなどで自然発生的に生まれていた繋がりも薄れてきた。

☑︎近年、テクノロジーの進展により、個人の持つモノやスキルが見える化され易くなったことで、モノ、スキルの個人間シェアが発生。

☑︎シェアが発生することで、新しい形での人との繋がりが生み出される。シェアによる繋がりが今後は資産になっていく。

☑︎シェアを進めるには、個人への信頼と良心がキーとなる。これは個人間で小さなお互いさまを積み重ねることで醸成される。

☑︎個人の時代となっていく今後において、シェアという思想を持って、信頼と繋がりを生み出していく『シェアライフ』を生きていこう。

というものでした。

こちらの『シェアがつながりを生み出す』という考えに、大きく共感すると同時に、ワクワクの気持ちが止まりませんでした。

以前から、個人のライフワークとして、自治体職員と地域の人とが繋がる場づくりを通して、人と人との繋がりを生み出していきたいという問題意識を持っていた私としては、『地域で「シェア」という思想を実践すれば、地域と人との繋がりを生み出すことが出来るのではないか』というふうに考えたからです。

さらに、自治体としても、単身世帯の増加に伴い、孤独死なども増加する昨今、人との繋がりがあれば健康的で長生きできるデータもあるため、シェアを使って人との繋がりを生み出すことが、地域の人の生活を豊かにすることにもなり、シェアを取り組む意義はあると思います。

で、さっそく隗より始めよ、ということで、個人としてシェアに取り組んでみようと思いました。

石山アンジュさんの本によれば、シェアは、モノのシェア、空間のシェア、サービスのシェア、スキルのシェアなど様々な種類があるようです。

でも、あんまりモノも持たないし、空間提供できる資産も持たない、個人としてシェアできるのって、あえて言えば『スキルのシェア』??

でも、大したスキルも持っていないし、どうやって??

そこで、また石山アンジュさんの本に立ち戻ると、ネットの進展により個人がサービスに取り組めるようになったことによって、自分でも気づかなかった得意なことや経験が、誰かのためになる、価値として交換できるようになります、と書いてあり、家事や整理整頓のスキルをシェアして感謝された主婦のお話が載ってました。

そうか!!普段家でやってることや、好きなこと、趣味レベルでもシェアしてもいいんだ!!それが喜ばれるかもしれないんだ。

で、せっかくシェアに取り組むのであれば、『好きなことをシェアしたい』という気持ちが、むくむくと湧き上がりました。

そこで、本や漫画が好きなので、「自分の読んだ本を地域でシェアしよう!!」ということで、さっそく公園で自分の好きな本を広げてシェアしてみました。

人が集まる場所でシェアしたいと思い、池袋にて地域イベントをやるときにお世話になっている NPO法人としまNPO推進協議会主催で、池袋第二公園で行われているコミュニティ・マーケット「えんがわ市」にブース出展。


出展名は、#シェアする青空読書会 

もっていった本は、ご覧の通り
#PLANETS10 #シェアライフ #伝える人になろう講座 #どうすれば幸福になれるか科学的に考えてみた #まるわかりマイナンバー #財政が厳しいってどういうこと

内容としては、気持ち良い公園の青空のもとで、自分の好きな本を並べて、マーケットに来ている人とお話しながら感想をシェアするというもの(感想のシェアのみで、本は売りません)。

言ってみれば、リアルタイムで人がアマゾンレビューをしているようなものです。

そして、本のシェアだけでなく、絵本の読み聞かせもやらせていただきました。

さらに、おススメ漫画やライトノベルの紹介もしました(笑)

そしたら、「面白そうな本ですね!!これなんですか?」とか、「絵本読んでもらってもいいですか?」とか、「この著者の本、私持ってます」とか、「私の好きなジャンルの本(推理小説)が無いから、ぜひ今度買ってみてください」とか、えんがわ市に来たお客さんから、たくさんのお声かけをいただきました。

また、シェアしている私のほうも、自分の好きな本をおススメできて、それを他の人がチェックしてくれたり、今度買いますと言ってくれたら、不思議と自分事のように嬉しくなりました。

なお、隣で出展されていた八百屋さんから、本のシェアが面白かったからといって、お野菜のおすそ分けをいただいちゃいました!!シェアによるお金以外の報酬、嬉しいですね(*^^*)

今回は、インターネットを介したシェアを行ったわけではありませんが、ダイレクトなコミュニケーションも楽しかったからこそ、リアルでお話するシェアの積み重ねも大事かなと感じました。

それこそが、石山アンジュさんのいう『信頼の積み重ね』になるのではないかと思いました。

ということなので、今回のまとめ。

☑石山アンジュさんのシェアライフでは、シェアにより人とのつながりが生み出され、シェアにより人生を豊かにする「思想としてのシェア」を提唱

☑シェアするのは、特別なモノでなくもてよい。自分が出来ること。たとえば家の整理整頓など普段やっていることもスキルとしてシェアできる可能性が広がっている。

☑せっかくであれば、好きなことをシェアして人に役立てれば、人からも喜ばれて自分も楽しくなる。

☑そして、自分の好きなことを、地域の中でシェアして人に伝えてみたら、地域の中での人とのつながりが生まれる可能性がある。

☑おススメ本を紹介するとか、おススメ漫画を紹介するとか、簡単に出来るシェアから始めてみることがおススメ。

☑つまり、「シェアがつながりが生みだす」とは、個人のシェアによりその内容に人が興味を持ち、コミュニケーションが生まれ、人がつながっていくこと。

ネットを介さずとも、リアルに繋がれるシェアを積み重ねることも、シェアライフ!!それが信頼の積み重ねにもなる。

ぜひ、シェアライフを読んで、思想としてのシェアを、地域の中で実践してみましょう。

色々な人とコミュニケーションできて、人や地域とのつながりが生まれて楽しいですよ。

なお、青空読書会の翌々日の3月12日には、はじまり商店街さんが主催で、著者の石山アンジュさんも登壇されたイベントにも参加して、お話もじっくり伺ってきました。こちらとてもアットホームな雰囲気で、面白かったです。

改めて、シェアの最たる価値は繋がりにあり、繋がりが資産になる時代となること、シェアを広げるには信頼が重要となり、今後、個人の自由と責任で信頼をいかに拡張できるか、という点をお話しいただきました。

キーワードは、「個人への信頼」

引き続き、シェアを広げて、信頼を積み重ねることを追求していきたいですね。



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