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発表会。人前での演奏はやはり鬼門でした。

発表会での演奏に悔しさを感じた経験は多くの人が持っているでしょう。
私は約40年ぶりにピアノを再開したのですが、極度のあがり症です。再開して3ヶ月後に最初の発表会があったのですが、その時は指が強張って動かず、何とか動かそうとするものの震えてしまいひどい演奏になってしまいました。

そうなったのは練習不足だけではありません。いや、練習は頑張ったんです。

人前で演奏する緊張やプレッシャーが本番の演奏に影響を与え、思うような結果を出せませんでした。

そこで今回の発表会に向けて取り組んだことの一つに『人前で弾く』というものがあります。
昨今ストリートピアノが流行っていて、検索エンジンで調べると行きやすい地域にピアノが置いてあることがわかりました。

場所によって開放の仕方が違い、ルールも違いますが、人がいるということは一緒。もうこれは度胸をつけるにはいい練習です。

大概どこも10分から15分の制限時間があるので、そこで練習するというより、練習してきたものを演奏する場でした。

ほとんどの人が私の演奏を聞いているわけではないのですが、それでも最初の頃はドキドキして指が震えました。でも回数を重ねるにつれ徐々に指は震えないようになり、自分の演奏に集中できるようになってきました。
そこにいて聴いてくれて人の中には、拍手をくださる方もいらっしゃいました。

これは嬉しかったです😊

あとホールを貸し切ってグランドピアノ🎹を弾いてみたり、友人と一緒にセッションしてみたり。

そして前日にストリートピアノでは、発表会で弾く曲をほぼ完璧にイメージ通りに弾けたんです。

これなら大丈夫🙆‍♀️

発表会をするホールも実は借り切って練習しました。聞いている人はいなかったけど、当日弾くピアノをたくさん触ってタッチや音に慣れさせました。

これだけ今回は準備したんだから大丈夫🙆‍♀️

そう思いながら、当日に臨みました。

会場に入った途端、胸がドキドキ💓
えー‼️こんなにもうドキドキしてる。
今回私は6番目の発表。すぐに順番がくる。

そしてあっという間に順番が💦

楽譜に集中して、演奏は慌てずゆっくり。
頭の中では音のイメージをして。
観客は気にしないでいい。採点されるわけでもないし、ここで失敗しても私の人生に何の影響もない。

弾き始めてしばらくはイメージ通りの演奏ができていました。
が、中間部の難しいパッセージでは指が鍵盤を外れてしまい音がこんがらがりました。

そのまま止めると大事故になってしまう。もう次の小節にいこう。

次も6度の重音が速いテンポで続く難しいパッセージ。
あー、そこでも指が鍵盤をちゃんと押さえられない。何百回も弾いてきちんと間違わずに弾けるようになってたのに。

ラストまでそのまま弾ききりましたが、残念ながら弾いていて全く楽しくなかったです。
これでは聞いている人に伝わったものはあまりなかったでしょう。

演奏後、正直とても落ち込んでしまい、もう人前で演奏なんかしないで自分が弾きたい曲を一人で弾くだけにしようかなんて考えたりしました。

発表会から2日経ってようやく振り返りが出来ています。
今回の発表会ではまた思うような演奏ができなかったけれど、再開してすぐ難曲にチャレンジしたこと、あがり症克服のためストリートピアノにもチャレンジしたこと、ホールを貸し切って練習したこと、そんな努力をした自分に『頑張ったね』と声をかけられるようになりました。

来月は今度はコンクールがあります。
今度は審査され、採点されます。
今回の発表会より、もっと緊張するかもしれません。
でもチャレンジすると決めたのだから、あと1ヶ月弱、また頑張ってみようと思います。

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