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今日のなんでもない日記

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放っておいたら、しゃぼん玉のようにいつか頭から消えてしまいそうな、だけれどどこかに残しておきたいような、ふとした日常のひとりごと。昔のmixiのような、とりとめのない文章を認める… もっと読む
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#エッセイ

旅を綴りはじめて3年目

相変わらずトルコにいます。ほぼもう最終日に近くて、ここからはウズベキスタンへ。そのあと寄れたらインドでチャイのスパイスを調達して、タイの自宅に1度戻って。そのあとは日本に1回帰ろうかなあと思っています。 相変わらずのぐるぐる生活。 こんな生活をしながら、旅のあらゆる事を綴り始めてもう3年が経ちました。手探りで生きていたから本当あっという間。 初めての海外旅行=世界一周だったことと、初めてのフリーランス=ノマドだったダブルの「初めて」がどんなに大変だったか全くわかっ

「人種」の箱分けに、どんな意味があるというの

先日、台湾の友人を撮影させてもらった。 彼女達と出会ったのは空港からカッパドキアに向かうバスの中で、2人席にぎゅうぎゅう詰めにされた私と彼女達とで、今台湾ではやっているタピオカはどれだの、日本人は休み取りにくいのに、なんであなたは1ヶ月も旅ができるのだのワイワイ話していたら「写真撮ってほしいな」と彼女。 もちろん、と二つ返事で返して、翌朝彼女たちのホテルに向かった。 彼女達の宿泊していたホテルはカッパドキアでも有名な気球のビュースポットで(結局来てみてわかったのはどこの

わたしは多分地球に許されたい

フリーランスになってからの3年間、稼ぎの一部を寄付に回している。 なんとなく目についた難民支援と、大好きな保護猫の団体へ。家族や友人にその話をたまにする機会があると「すごいね」とか「良いことだね」と言ってくれる。けれどいつもそこで、首を傾げてしまう。 わたしは寄付することが当たり前だ、と目をキラキラさせて言える強い心は持っていない。だってお金を稼ぐ事の難しさも、日々、自分や半径1m以内の生活を守ることの大変さも、十二分に知っているから。誰もが毎日を精一杯を生きている中、

だからって特別何にも変わらないのだけどね

30歳になりました。 数字にすると「おおっわたし大人になったものだなあ!」と驚きつつも、なんだかとても穏やかに30代がはじまりました。 誕生日を迎える時にも特にそわそわもせず、仕事の合間にくーすか居眠りしてたら日付が越えていた(笑)こんなもんです。 とかいいつつ、ちゃっかり30歳はじめの日は山梨に逆さ富士を観にいくなぞしてみました。 真夜中に山中湖まで車をかっ飛ばして、カメラを持って外に出たらマイナス8度で泣きそうになって、それでも目の前でどんどん紅色に染まっていく富士山

はらはらと舞い散る雨の様にそっと、そっと

気づけば雨が降ってきたので、こんな日は日記を書かなければ、とnoteを開きました。ふーっと体の芯が深いところから呼吸を繰り返すような。この感覚は寒い日に、バンホーテンのココアを飲んだときとよく似ているような気がする。 「いい天気」と聞くと、きっとどうしても頭を覆うのは、つるっとした真っ青な空と、もくもく美味しそうな雲と、全力で笑う太陽だけれど。   わたしのいい天気は、俄然雨の日で。 お布団にくるりと丸まり「よし、今日はここから出ないぞ」と決めた瞬間、外からパラパラと音が

勝手に救われているので何卒、お構いなく

「心の扉を開くわけでも閉じるわけでもなく、そっと手を添えてくれる人」みたいな存在が、わたしの人生には勝手に何人か居て。 今日は、8ヶ月ぶりくらいにそのうちの一人とご飯を食べてきた。 出会った、というより私が彼を一方的に認識したのは24歳の頃。その日何気なくつけていたテレビの向こう側で、びっくりするくらい後ろ向きな歌詞を、それはそれは透明感のある綺麗な声で奏でていたのが彼だった。 決してポジティブではないその歌詞は、当時泣きそうになっていた自分の境遇と影のようにぴたりと重な

美味しそうなハンバーグよりお皿の隅っこのえんどう豆を

素敵な写真を撮ってもらったのでメインビジュアルに使ってみました。 撮ってくれたのはこの人。 クライアントでもあって仲の良い友人でもある彼。 歴代私のポートレイトを撮ってくれているのは大体この人です。 いつも頼んでいるから私の「よく見える角度」と「よく見えない角度」を熟知してくれていて。なので貰う写真は高確率でお気に入りになることが多い。「いつものやつ」をちゃんと用意してくれる ”行きつけのお店” みたいなフォトグラファーさんは、書く事・発信する事を仕事にしている人にとって

人生最後の日が突然きたら、ここに来ようと思う【沖縄・波照間島】

そんなメモを、もうあと数分後には沈んでしまいそうな夕陽に向かい、ギアもタイヤも潮風に当たりすぎて「まだ使います?どうなっても知りませんからね?」と声が聞こえてきそうなくらいにボロボロの自転車を漕ぎながら、iPhoneのメモに素早く打ち込んだ。 夕陽がまるで、とろとろに熱したチーズのように、空のピンクと、水色、その間の中間色に溶け込んでいく。 太陽の色が全体に伝染していくその様子は、まるで、もう止めようがないほどに広がってしまった山火事のようだった。 まっさらに晴れ渡ったは

いよいよ東京の「ホーム感」が薄れてきている

せっかくの週末なのに、「今週もおつかれー!」って美味しいものを食べにいくわけでもなく、のんびりお酒でも飲んじゃってるわけでもなく。今月は前半のしわ寄せがガッツリきていてバタバタとしてる。(連絡返してない方本当ごめんなさい) それでもこうして、仕事でもなく趣味でnoteを書くのは「自由に書く」という行為に癒されるから。 「書く」ことに疲れて「書く」に癒されるって、矛盾しているのだけど。本当に、実際そうなんだよなあ。 さて、島から東京に戻ってきて一週間。 波照間島につ

むずかしい事は余りよく分からないんだけど

前の日記(https://note.mu/nontsu/n/ne3734466ae3a)とも被る内容かも。ちょっと色々思い出したので書いてみる。 波照間島から帰ってから「自分」の好きを無理やり捩じ曲げる努力を1回辞めてみることにした。大した事ではないのだけれど。 昔から私は、ちょっと個性的なファッションがとても好きで。 森ガール(懐かしいね)みたいなふわっふわのファッションが大好きだったし、カジカジや、Zipperが愛読書でした。 だけれど年齢を重ねるごとに、周りの友達

多分これは心地良い反抗期のしるし

右耳下のインナーカラーを青にしました。 ここ数年、この位置にカラーを入れるのが定番。暫くピンクとか赤とかいれていたのだけど、先日まで滞在していた波照間のあの青が忘れられなくて、ちょっと久々に青を乗っけてみました。 あの、最果てにある大好きだった青をこんな風に身に纏えるって素敵。カラー剤を作ってくれたひとに感謝しなければだ。 鏡に映るたびに嬉しくて頭ぶんぶん振ってしまう。多分色は相当に落ちやすいので、お湯じゃなくて水洗いしながら、大事に楽しみたいと思う。 こうやって髪色

好きと食べるはサボらない

波照間島から東京に帰ってきました。さむい。秋めいてる。 2日目の今日はあまり思わないのだけれど、昨日は東京に降り立った時「街がきらめいてる...!」と、こんな感情になったことがなかったのでものすごくびっくりした。 さむいのは苦手だけれど、秋冬服の女性も男性も好きです。今年は誰にも気を使わない、好み全開のファッションと髪型でいたいな。大好きな菊池亜希子ちゃんみたいな。 この前宿でふはーってぼーっとしてたら、お客さんとどんなに忙しくてもサボりたくないものの話になったから、今日は

喉越しの良いなめらかな言葉ってなんだろう

(タイトルは大逸れてるけど普通の日記だよ。騙されないで!) 最近、Twitterのアカウントをもうひとつはじめました。 本家はこっち。 サブアカウントは「言葉と写真」だけが純粋に流れてくるTwitterを作りたくてはじめました。といっても特に絶対これ!という企みはなく、ひたすらに喉越しの良い言葉だったり情景が思い浮かぶような言葉を短い文章でつくる実験をしたい、と思ってつくったものです。 いわば実験室。 なるべく短時間で毎日作って出す、をやろうと思っています。 #まいに

わたしは誰かに叱られたい

今年でいつの間にか30歳になる。 「書く」を仕事にしはじめて、気づけば3年近くが経っていたし、コツコツ続けてきたSNSも今では驚く事に9000人もの方が見てくれるようになった。 noteも #まいにち日記部 で日記を書くようになって、月間5万人が見てくれているらしい(びっくり。noteの拡散力はすごい。) ライティングの仕事も、前は取材やキュレーションが多かったけれど、今はコラムやエッセイなど、自分の心の内を書かせていただく機会が多くなった。(あまり公表していないけれ