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それが後ろか前か、決めるのはいつだって私

「旅に出たい」という気持ちが、ここ最近急降下している。そもそも自宅がバンコクにある以上、現在の日本での暮らし自体が「旅」なのかもしれない。

「行きたい国はどこ?」と聞かれればそれはたくさんあるのだけど(死ぬまでに南極でペンギンの行列の後ろからくっ付いていって、氷の上を歩きたい。これは多分絶対)、それでも例えば今すぐ「さあこのお金で行けるところへ行っていいよ」と言われたら首を傾げて、さも悩んでいる風を吹かせながらそのお金をこそこそと気になっていたあのブランドの洋服だの、あのカフェのパンケーキだのに変えてぺろり、平らげてしまうかもしれない。

具体的に「こうだから」って理由は見つからない。でも、渡り鳥だって暖かい春と夏はその場にとどまり、ゆっくり次の長い長い旅の準備をするように、わたしも次のジャンプの「ため」の時期なのかもしれない。

まあ、数週間前にフィンランドだの、ラオスだのに行っていたから「旅に出ているじゃない」ってなるかもしれないのだけれど、それでも止まったら死んでしまう某海の生き物のあの子のように、忙しなく街から街へと移動してない時期は、わたしの中では多分「旅してる」モードじゃない。

いつまで続くかな?もしかしたら明日にはケロッと「どっか行きたいな」なんて言ってるかもしれないから、しれっとこんな時間の独り言なのだ。

でもわたしは珍しくいま非常に、この場所が心地よい。これが前進なのか、後退なのか、停滞なのか。決めるのは、いつだってわたしの心次第。
さあ明日は、あのカフェのとびきりのパンケーキ食べに行こう。

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