29歳になりました。20代最後。

こんな破天荒な大人になるはずじゃなかったのに、わたし、こんな感じで大人になってしまいました。

ごめんね。

早生まれなので、周りのみんなより一足おそく20代ラストを迎えたわたし。

なにがそんなに恐ろしいのかったのか、29歳になる前はもう、28歳にしがみついて離れたくなくて。

誕生日がくることにひたすらに怯えていたのだけど、いざなってみたら、なんだかふわりと体が軽くなった気がして。

なにも根拠はないのだけど、同時に「あ、わたし多分もっと遠くに飛べる！」と思った。

27歳よりも、28歳よりも、29歳という年齢が、なぜかとてもとても、心地よい。

胸がドキドキして、今ならなんにでもなれそうで、どこへでもいけそうな、そんな無敵感。

この心地よさを、わたしより先に29歳になったみんなも感じでいたのだろうか。

そう思うと、先に味わっていたひとたちが憎らしいような、愛おしいような、そんな気分になる。

こんな楽しい世界に、みんな先に到着してたんだね。

あしたの自分がどこにいるのか、
この先の未来がどこにつづくのか、
この手を手放した先になにがあるのか。
そんな気持ちに不安ではなく、ワクワクする日がやってきたら、きっとそれが旅へ出かけなければいけない合図。

世間からいくら後ろ指をさされようとも、自由に、のびのび、大好きな旅と一緒に生きてくと決めた今年。

高く高く、飛ぶのでしょう。
自分の家がどちらの方向にあるかも、わからなくなるくらいに。

そんなふうに、軽やかにむかえた、29歳。

おとなになるって、わるくないよ。

さようなら28歳。こんにちは29歳。
1年間、どうぞよろしくおねがいします。