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ここに居られるならきっと、わたしは誰の人生も羨ましくない。「タイ・チェンマイ」に暮らします。

6月2日 追記 : noteを読んでくださった駐在の方からDMでご指摘いただいたのですが、現在のビザで現地通貨を得る(ワークショップや出店など)ことは違法になるため、基本、タイ国内で楽しむ際はきちんと正規のステップを踏む、もしくは対価なしなど法に触れない形を予定しています。ご心配いただきありがとうございました。


「ああ、この場所が地球に存在してくれていて本当によかった」
と思ったのは、2017年のこと。

当時わたしは27歳で、長年の夢だった世界旅から日本に帰国し、それでも何だか、大切な何かと出会い忘れているような。大事なものを何処かに置いてきてしまったような、そんな気持ちで空中をふわふわと浮遊していたような頃。

何故あの時チェンマイを訪れたのかは忘れてしまったけれど、あの土地に降り立った瞬間、ぶわっとあらゆるエネルギーが注がれるような、今までちぐはぐだったピースがちゃんとあるべき場所にはまったような、泣きたいような、叫びたくなるような、そんな強烈な感情に包まれたのを覚えています。

お気に入りのちいさな本屋さん


「この場所とこの歳で出会えて良かった」と。
「わたしが沢山旅をしたのは、ここに出会うためだったんだなあ」と、心からそう思いました。

ピンが沢山でごめんなさい

タイ・チェンマイは北部にある都市です。
山に囲まれていて、「北方のバラ」と称される美しい古都でもあります。
バンコクに次いで第二の都市。日本から少しずつ直行便が出始めました。

実はわたしはタイに暮らすのは2回目で、2019年1度バンコクに暮らしています。この時は「海外に暮らしてみよう」とトライアルのつもりで、家を借りながら世界中を飛び回っていたのだけれど(それはもう水を得た魚のように生き生きとアジアやヨーロッパを狂ったように)

今回はその応用編のような感覚。
きちんと根を張るため、腰を据えて暮らすつもりです。

「ここに居られるならきっと、わたしは誰の人生も羨ましくない」と思った


わたしは欲張りな人間なので、ついつい周りの芝が青く見えてしまいます。

「他人と比べても仕方がない」と頭では理解しつつ、
幸せそうに手を繋いで歩く夫婦や大きな仕事を成し遂げる友人、やりたい事に一心不乱に取り組む人。そういう人を見るたび自分と比べて「自分は何故こうなんだろう。羨ましいなあ」とつい物差し当てて考えてしまう。

そういう誰かと比べる癖を、自然と辞める事ができたのがこの場所でした。

この場所にいるわたしは、誰の人生も羨ましくない。
わたしはわたしの人生が最高なのだと、胸を張って言える。


「何故チェンマイに行きたいの?」
と沢山聞かれたけれどたどり着くのはいつもこの言葉で、そういう感情を場所に持てるというのは何か大きな意味があるんじゃないか、と思っています。

「チェンマイに暮らしたい」とはじめて思ったあの日から7年近く。

今まで踏み出せなかったのは他にやりたい事があったり、家族の事情だったり、恋人がいるタイミングだったりと色々あったけれど一番は「地球で一番好きだと思う場所に暮らしてしまうこと」への恐怖が大きかった気がします。

ここに住んでしまって、例えば好きじゃなくなってしまったら。
であれば遠くからチェンマイがこの地球に存在している、と心のお守りにして生きる方が健やかなんじゃないか。

そんな事を思いつつ躊躇していたのですが、人間の人生はそんなに長くない
から。きっと迷っているうちに行けなくなって「あの時行っていれば良かった」と、チェンマイに移住する人たちにまた物差しを当ててしまう気がして。
ならば、と覚悟を決めたのが今です。

チェンマイのビザのこと・日本との仕事のこと・やりたいこと

ー ビザのこと

仲良しの猫のタオちゃん。呼ぶといつも寄ってきてくれる子

「どうやって滞在するの?」と聞かれるのですが、わたしはベーシックに留学用のビザにてまずは滞在します。
しばらくはこのスタイルで滞在予定ですがその後は考え中。
滞在期限は決めていません。

お店をやりたい気もするし、思い切ってタイランドエリートビザを取得するのも良いかもしれません。
向こうでの就職は今のところ考えていないので、事業をやるか、今の仕事をそのままやるか、その両方か。
滞在中に見えてくることもあると思うので、あまり凝り固まらずにオープンな気持ちでいようと思います。

ー 日本との仕事のこと

日本のお仕事はそのまま続けるつもりでいますが、一旦今年の6月・7月は生活を整える意味も込めておやすみをいただく予定です。
この期間にいまやっている自分のプロジェクトを整理したり、現地でいろんな人にお会いしたり、語学に集中したり。

ちょっとここ1年ほど全力疾走してきたので、夏休みをしてみます。
….とはいえ写真と言葉は手放したくないので、見離されないうちに戻ってきます(笑)


ー チェンマイでやりたいこと

基本は暮らしを楽しむので、特別そうなことだけ。
書いておくと叶うと聞いたことがあるので、書いてみます。

① 美しい季語と写真の展示を開催してみたい

言葉と写真の展示やってみたいのでどこかのギャラリーを借りて開催してみたいなあ、とふんわり思っています。日本の美しい言葉を海外の人にも楽しんでもらえたら良いな。逆輸入でそのあと国内で開きたいです。
英語できちんと説明できるようになれているとなお良いですね。

② 英語とタイ語の習得。楽しく日常会話ができるレベルまで持っていく

ずーっと課題に思っているのでいい加減腰を据えて。お金と時間をかけてやるつもりです。(現状英語はノンネイティブとなら多少楽しく話せるレベル。ネイティブは壊滅的(笑)。タイ語に至っては「スイカジュースください」しか言えません。がんばろう)
まずは英語コーチングのPROGRITと現地の週3の語学学校を合わせてみっちり取り組みます。心が折れそうになっていたらぜひ励ましてください…。


③ 現地で日本人もタイ人も欧米人も、ともだちを沢山つくりたい

もちろん語学勉強のためでもあるのですが、大好きなチェンマイでお友達を沢山作りたいな〜と思っています。3ヶ月ほど1日1人違う人と話すのが目標です。(現地にいる方、もし良ければ気軽に話しかけてください)


④ オンラインにも心地よい居場所を。写真と言葉をベースとしたNFTのコミュニティの育成をする

チェンマイにいるから!….というわけではないのですが、オフラインに限らずオンライン上にも心地よい場所を作りたいなあと考えています。
去年11月に始めたNFTプロジェクトをベースとしたコミュニティを作ってみました。
※本日20時にこっそりオープンしました。
NFTを知っている人も知らない人も、写真や言葉が好きな方もどなたでも。
無料で参加できます。

ゆくゆくは一緒にフォトウォークをしたり言葉のワークショップをしたり、数年後も繋がり続けられる場所を作りたいので、ぜひふらっと遊びにきてください。みんなでチェンマイオフ会とか、写真散歩とかできたら良いですね。

⑤ チェンマイ情報発信を、動画でゆるりと

知り合いからOsmo Mobileを託してもらったので、写真にとどまらずチェンマイの日々を写していきたいと思います。
Vlogのような雰囲気で、日々をお送りしていきたいなと。
続くかな。ズボラなので心配です。

書いたら色々になっちゃった。あとはチェンマイの暮らしを本にしたり、いろんなものを食べたりもしたい。マーケットに出店もしてみたいです。でも欲張ると全部中途半端になりそうなので、ひとつずつ。
やっていきます。


変化することは何歳になっても不安だけれど

私は基本的に、そんなに思い切りのよい人間ではありません。
肝心な時に踏み出せなかったり、中途半端なところに着地してしまったり。
それをいつまでも後悔してしまう人間です。

軽やかに生きているように見えるのであれば、多分そういう風に見せたいだけなんです。カッコつけです。

本当は不安だし、30代も半ばになって、いつまでも自分のことばかりに一生懸命で、こんなふらふらしてて良いものか、と悩むときもあります。

でも誰かの人生を羨ましいと外側で見ながら、挑戦しないのはもっと大きな後悔を将来運んでくる気がする。

だからえいやと、踏み出してみました。

ちなみに、今住んでいる岡山の賃貸は一旦残していきます。
1年間チェンマイで暮らしてみてその後どうするか考えるつもりです。

「あと一体どれくらいの時をチェンマイで生きられるのだろう」
滞在中、そればかりを考えていた。

次に足を踏み入れた時、特段「あれがしたい、これがしたい」はあまり思い浮かばない。それはあの場所にいること自体が私にとって、スペシャルで自然体な事だからだろう。
強いて言えば、チェンマイ名物で、わたしの大好物でもあるカオソーイ(カレーラーメン)を食べながら、ああ、帰ってきたなあとしみじみ感じたい。

東京から約8時間。
わたしのふるさとは、海を超えたあの先の、ちいさな美しい街にある。

私は一体あとどれくらいの時を、あの場所で生きられるのだろう / https://note.com/nontsu/n/n0bdd3fc1cc8c

いつか書いた日記より。
良かったね。わたしチェンマイに帰れるよ。

出発は6月の初旬です。
追伸: 働き方についてもまたご報告があります。それはまたのタイミングで。

それでは、いってきます。



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