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迷ったら、やる

「買うか迷ったらとりあえず買わない事にしてるんです」
という話を、先日彼と服を買いに行った時にした。
彼がしばらく名残惜しそうに試着していたサンダルを棚に戻したので「買わないの?」と聞いたところ、そんな回答が返ってきたのだ。

その時はふむ、と思ったのだけれど、後日会ったら「あのサンダル、やっぱり欲しいなあって思ってて」と喋っていたので、やっぱり買えばよかったねえ、と返した。

ちなみに私は圧倒的に「迷ったらその場で買う」派。
もしかしたらそれは年齢と共に変化していった結果なのかもしれないけれど(10代、20代前半はお金がなかったから、そういえば唇を噛み締めながら泣く泣く棚に戻していた気がする)、今は手にとって、少しでも良いと思ったら大体買う。あの頃より金銭的にも余裕があるし、心がときめいた瞬間を信じているのもある。なので周りにはいつも物が溢れていて、「悩むことを少なくシンプルに、ミニマムに」みたいな生活とはほと遠い位置にいる。
ミニマリストのあの人が私を見たらきっと、顔を歪ませるだろうなあといつも思う。

話は逸れてしまったけれど、彼の「迷ったら買わない」もわたしの「迷ったら買う」もどちらが良い、という訳ではなくて、着目すべきは「ざっくりまとめずに、迷った理由を細分化すべき」なのかなあ、と思った。

例えば、迷った理由が「お金(先立つ物がない)」なのであれば、ステイさせるのはしょうがない。だって、買えないんだもの(頑張って働こう)。
そうではなく、迷った理由が「本当に使うかな」だった場合。
確実に心はワクワクしていて、惹かれているけれど。これ、本当に使うかなあ。もしかしたら使わないのでは?ってモヤモヤしてしまう場合。物が増えるといやだなあ、とか。
わたしはこの後者の「迷ったら」に関しては、やはり「迷ったら買う」をあてはめてしまいたいな、と思う。

心が確実にワクワクしていてときめいているならば使うと思うし、用途というかもはや「一緒に生きていく」上で必要だと思う。物が増えたら嫌なのであれば、今手の中にある、ときめかないものを手放せば良いだけなのだ。

彼のサンダルはきっと、後者だったのだと思う。
だからあれ、なくなる前に買いに行ったほうがいいと思うよ、わたし。

そしてそれは、やりたい事や、チャレンジしようとしている事にも当てはまる事だと思っていて。
自分の気持ちがワクワクしているのに勇気が出なかったり、「本当にこれ、続くのかなあ」とか「必要かなあ」「今忙しいしなあ」って足踏みしてしまう瞬間。

心が確実にワクワクしていてときめいているならば続くと思うし、その時点で「一緒に生きていく上で」必要だと思う。忙しいのであれば、今手の中にある、いらないものを手放せば良いだけなのだ。

迷ったら、やる。

人生を楽しくするたったひとつの方法は、ときめかないものを手放して、ときめくものを集めることなのだと思う。

....と書きながらこんまりさんを思い出した。

独り言でした。おやすみなさい。

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