ヒッチハイクで旅しよう。
個人blogを立ち上げてからゆっくり書こうと思ったのだけれど、東京から滋賀へのヒッチハイクを終えたばかりの今、とっても良い気持ちが溢れてるのでとりあえずどこかに書いておかねばなーと思いnoteを開きました。
2014.11.22〜2014.11.23とむっちゃ弾丸で東京の用賀ICから⇨滋賀県の彦根まで女2人でヒッチハイク旅行をしてきました。独り言のようなとりとめのない文章になりそうだけど(笑) 良ければおつきあいください。
「ヒッチハイクでどっか行こう! 」と思い立ったのも言い出したのも私の方で、人見知り気味の相方は最初は余り乗り気では無さそうだったけど、私の必死の説得に押され、最後は渋々首を縦に振ってくれました。
1. )ヒッチハイクをしよう! と思った訳
ただ面白そうだからという訳じゃなくて、そこには私なりの思いだったり考えだったりが沢山あったのだけど、とにかく大きかったのが「お金がなきゃ何もできないようなこんな時代に、見返りを求めない愛情や人情なんて本当に存在するのかな」という疑問からでした。
そこに触れられる手っ取り早い方法として浮かんだのが、ヒッチハイクだったのです。
2.) NOとYESの境目は自分の気持ちひとつかも
朝10時、出発前にネットで調べて仕入れた知識を元に東京のIC前のマックでヒッチハイクを開始。段ボールで作った不格好なパネルに「足柄PA( パーキング )方面」と大きく書いて腕をかかげる。予想はしていたけれどびっくりする程車が止まらない。(ちなみに後ろに見える名古屋までヒッチハイクしてるお兄さんも止まらない。)
そのまま淡々と一時間半が過ぎていきました。
仕方なくマックに入って行く車の窓をコンコンする「コンコン作戦」に切り替える事になり、私がコンコン、相方が看板係をすることに。
なのにまさかの全然話しかけられない。ちらっとこちらを見る家族連れだったり、指差しながら笑って過ぎて行くカップルの怖いこと怖いこと。どんどんマックに吸い込まれて行く車たち。話しかけられない理由はただひとつ。
自分の中にある、"乗せてくれる訳がない"という先入観。
それがまるで見透かされているかのようでした。
その後何度か思い切って話しかけても答えはNO。笑顔で話しかけても目すらみてくれない人さえも。時間だけがどんどんと過ぎて行く。
そんな中で何度か試しているうちに、はっとひとつ気付いた事がありました。それは自信の無さや不安から自分が"ポジティブワード"ではなく、"ネガティブワード"を無意識のうちに口にしている事。 例えば相手に言う第一声が「すいません。足柄PA方面までって行かないですよね? ”」だったり「足柄PAまでは"無理ですかね? "」だったり。相手はまだ何も言っていないのに、知らず知らずのうちに最初からダメと決めてかかって、ネガティブを吐きまくってる。
行かないですよね?ではなく、行きたいんです。
無理ですかね?ではなく、"よかったらお願いします。"
楽しんで何かをやっている人の元には楽しいことが自然と集まるのと一緒で、ネガティブにはネガティブが、ポジティブにはポジティブが集まりやすい。世の中そんな風にできてるんだよって、いつだかの元カレ言われた台詞を思い出しました。
楽しそうにヒッチハイクをしてたら、きっと本当はそこの場所に行く予定がなくても「面白そうだし乗せてやるか」ってなるんじゃないか。そう考えを変えて、ヒッチハイクを始めて約20分後、1組のご夫婦が快く乗せてくれ、無事東京を脱出したのでした。
3.) リアルに感じた人のあたたかさ
本当に乗せてくれる人がいたという驚きと嬉しさをバネに、その後も順調に、足柄PAから浜名湖PA、名古屋、新垣IC、そして滋賀県と順調に車に乗せてもらう事ができました。
乗せてくれた方は年齢も職業もみんなバラバラだったのだけど、共通してるのがすごくオープンマインドだということ。出会ったばかりの私たちにすごく良くしてくれて、明るいし、よく喋るし、よく笑う。私もヒッチハイクしてみたいわーってケラケラ笑っている40歳手前くらいの女性の方も居て、ああ人生楽しんでるなぁ。と心から感じました。
旅に出る前、「ヒッチハイクなんて罰ゲームでやるもんだ」とか「女子2人でヒッチハイクなんて危ないから辞めろ」とか「絶対止まってくれる車なんて居ないと思う。」と色んな意見を頂いたし、それを否定する気もないのだけれど(すべて私たちを心配してかけてくれた言葉だから)
やってみた本人たちの感想としては、とにかくすごくやって良かったし、想像以上に人の暖かかさを直に感じました。それはたまたま出会えた人たちが一重に良い人たちだったというのもあるのかもしれないけれど
やる前から決めつけや否定をしないで、何事も経験してみよう!とする心って大事だし、無くしたくないなと、しみじみ実感した瞬間でもありました。
現に何を言っても「面白そうじゃん!」と肯定してくれる人って、側にいるだけでワクワクしてきますよね。
度合いにもよると思うけどそんな大人でいたいなあと、またそんな人達が増えれば、日常ってもっと楽しくハッピーになるんじゃないかなーと漠然と思いました。
4.) ヒッチハイクが私に教えてくれたこと
今まで私は本当の意味で” 人の為 ”に何かしたことがありませんでした。
仮に”人の為”と言いつつも、どこかで結局は見返りを求めていたし、自分の為にしか動けないことにいつも強いコンプレックスを感じていました。
でも今回乗せてくれた人達も、私たちを無償で乗せるというよりも
乗せる事で「ヒッチハイカーを乗せちゃった自分」という話が誰かとできるかもしれないし
現に写真を一緒に撮ってSNSで流したりと、乗せた"メリット"を感じてくれていたように思います。(中には私たちを何時間も自分の家と逆方向に乗せてくれた後、名前も言わず去っていった方もいました。彼らはなんというか、人ではなく天使だったということで相方と話が着地しています。)
人の為=自分の為になる事は、決して悪いことでもコンプレックスを感じる必要もない と、当たり前のような事を当たり前に受け入れらるようになりました。
win winでお互いに幸せならそれって全然良い事だなと。
なんだか胸がすごくすっとしました。これでいいんだ、と。
そしてヒッチハイクの終わった今、私の中で何か物事を考える時に「自分が幸せになるには」という考え方から「みんなで幸せになるには」へと自然とシフトしました。
これがこのヒッチハイクで得ることのできた、私にとっての一番の財産です。
4.)大人になった今だからこそ、冒険しよう。
声を大にして言いたいです。大人になった今だからこそ、冒険しよう。
ヒッチハイクをして旅にでよう。
わざわざそんな事をしなくても、ある程度かけられるお金があって、違う手段なんていくらでも選べる今だからこそこのスーパーアナログな冒険をしてほしい。
ヒッチハイク=学生がノリでするもの ではなく
社会の波に揉まれて、日々会社や人間関係に疲れた大人が、人の温かさにふれ、自分と向き合う為にやってほしい冒険だなと思いました。
そしてそんな破天荒な冒険を提案した時に、ついてきてくれる友達はいますか?
もしふたつ返事で「いいよ」と言ってくれる人が周りにいるのであれば、ものすごく恵まれています。一生大事にしてください。
その相手はきっと、あなたにどんなピンチが訪れても「大丈夫」と笑って背中を押し、支えてくれる人だと思います。ごめんなさい。すっごい主観が入ってます。笑
何はともあれ、この経験がこの歳でできた事は本当にすばらしい財産になると思います。
人見知りな上に車酔いするくせに、二つ返事でついてきてくれた相方のひーやん、旅先で乗せてくれた皆様、本当に貴重な経験をありがとうございました。
この記事をみて、私もやってみよう!と思ってくれる方がひとりでもいれ幸いです。
Life is journey!
のっちでした。
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