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私的にここはナウシカの風の谷。「高知県・津野町」が気持ち良かったので記録

地域をテーマに活動するTURNS さんとのお仕事をきっかけに、定期的に高知県におじゃまするようになって今年で早2年が経ちました。

写真は3回目の四万十町。最初はひとりで訪れていたけれど途中からは
友達のフォトグラファーたちも巻き込むように。



「一度だけ地域に訪れる」は何度も経験があるのだけど、お仕事でこうして年に2回・3回と繰り返し同じ場所にお邪魔するのは多分はじめて。
すっかり高知県は私の中で「ただいまの場所」に定着してしまったし、特に四万十町は肩肘を張らずに過ごせる場所になってしまった。

一緒に遊んでくれたり、いろんな相談に乗ってくれる高瀬さん。どこの地域に行っても「高瀬さん〜!」と声をかけられている愛されキャラ。

ちなみに高知の旅は、地元四万十町を中心に活動するSTS Incの高瀬さんが一緒。行きつけのお店や愉快な地域の人をいっぱい繋いでくれて、すっかりアイラブ高知度が年々増していってます。

お茶と四万十川の源流点「高知県・津野町」にはじめまして

今回高瀬さんとお邪魔したのは、高知県の津野町という場所。
写真教室とフォトウォークをさせてもらうためにお邪魔しました。

沈下橋の原型「早瀬の一本橋」。ここから高知の橋文化が生まれたと思うと感慨深い

津野町は四万十川の源流点がある場所。
茶の生産が盛んな町でもあって「お茶の町」でもあります。

結論から言うと、すっごい好きな町だった。
町に入ったときにお天気はよくなかったのですが(というか私が雨女なので毎回高知に雨乞いしてます。本当すいません)、突然ぱーっと目の前が明るいような、新鮮な風がふわーっと吹いているような感じに包まれて。

「なんか、ナウシカに出てくる風の谷って感じですね」と町の人に声をかけると「13時頃になると、ここを強い風が吹き抜けていくんです。気持ち良いですよ」と教えてくれた。
いや〜。メーヴェに乗って風を捕まえたくなる。

四国カルスト・天狗高原。標高の高い場所を牛たちが自由に歩き回っていて、
物語のはじまりみたい
津野町の約90%が山林。植物たちがのびのびしていて嬉しそう
片岡邸。お茶と苺大福でのんびり。お庭には錦鯉たち。


いつか見たかった「棚田キャンドル」ってここなんだ!

ところで私の「人生でやりたいことリスト100」のひとつに「いつかテレビで観た棚田キャンドルを観る」があるのだけど、それがここ津野町の棚田でした。運命感じてしまった。

この日お天気は悪かったけど、リズム良く並んだ棚田が美しい。綺麗な棚田が見たいからは以下リンクより・・!

もちろん棚田も美しかったのだけど、とにかく周りの自然が…気持ち良くて…。ついつい可愛いお花たちにカメラが向いてしまう。この地域カメラ好きには辛い。宝庫すぎる。

蝶々や蜻蛉もひらひら沢山舞ってます。しあわせ。
こんな綺麗な真っ白な花と出会う事って都会にいるとないよね


「幕末の片岡邸」が近所にあったら毎日通いたい。いや私なら通う

棚田のあとに訪れた片岡邸も、これまた最高に刺さりました。
日本経済界を牽引していく実業家だった片岡直輝と、
弟、直温兄弟が帰郷した際利用するために作られたお家。
幕末の片岡邸には様々な武士が訪れていたらしく、とにかく居心地の良さが百点満点。

良い庭園のポイントは、人も魚も気持ちよさそうに見えることなのかも
片岡邸の中で売られていた町のおばあちゃんお手製の苺大福が人生で一番美味しかった可能性ある。もう一度食べたいものランキングに入りました

見学もできるし、中では町の人たちがハーモニカとアコギに合わせて童謡をみんなで歌っていて、家の雰囲気も相まって完全に日本昔ばなしの世界へタイムスリップしてた。ずっと居たかったなあ。

縁側で始まるのほほんタイム。寝転んでそのまま一生起きたくなかった。

耳に心地よい童謡を聴きながらぼーっとしていると、手作りの楽譜をくださったおじいちゃん。ぜひ弾いてみてとのこと。これは張り切ってピアノを練習しなければ。

これまで色んな○○邸を訪れたけれど、ここまで心がのんびりとするお家は早々ない気がする。片岡兄弟にお会いしたことはないが、多分同じ時代に生きていたら彼らの人柄だとか、おもてなしをする精神とかに惹かれていたんじゃないかなあ。そんな事を感じた家でした。

さすがのお茶の町。デザインも可愛いし、自分で作れるし。

飲み物なにが好き?と聞かれると必ず「お茶」と答える私にとって、お茶の町として打ち出している津野町はまさに天国。
「道の駅・布施ヶ坂」には所狭しといろんなお茶が並んでいました。
これは迷わせる。

どれもパッケージがおしゃれ。
私はこのお山のみずだしみずだしほうじ茶を旅のお供にしました。

欲しいお茶だらけだったのですが、自分でオリジナルをつくることも。
宿・せいらんの里内の施設にて、地元で採れたお茶をほうろくを使って焙じる体験ができます。

オープンしたばかりの宿。綺麗。


ほうじ茶をこんな感じで煎じていくのだけど、徐々に立ち登ってくる良い匂いにすごい癒されました。窓の外には四万十川が流れていて、とにかくいい時間。この施設の立地込みでめちゃ良い体験。

煎じたお茶はその場で試飲することも。
じっくり見つめているとなんだか気持ちよくて眠くなってきてしまう

煎じたお茶は最後パッキングして、自分好みの色紙をペタペタ。センスが問われる。

どれも綺麗で一生決まらない
左がわたし作。性格でる!

「ゆっくりした時間が流れる」ってよく聞くけど実はゆっくりするのって難しい


天狗の口に飛び込んでいくスーパーロングな滑り台。
写真で伝わらないかもだけど想像の15倍くらい長い

よく旅先で「のんびりした時間」みたいな言葉を目にするのだけれど、旅先でこそ実はゆっくり過ごすのがむずかしい気がしてる。
行きたいカフェもあるし、食べたいご飯もあるしで、なんだかもはやいつもより忙しなく動いてしまったり。

だけれど、この風の谷(津野町)は、ちゃんとゆっくりがある。
何もないわけじゃなくて、ちゃんと色んなものがあるんだけど「まあまあ、急がずいけばいいじゃない」と町全体が声をかけてくれるような気になる。

こういう場所があって知っているって本当に、救われるね。

カワウソ公園にあった石のシーソー。大人3人で息を合わせると揺れます。斬新。

最後に旅記事らしく、美味しかったごはん屋さんと宿の紹介でこの記事を締めますね。

美味しかったご飯屋さん: 看板猫のいる「みどりの森のカフェ」

猫好きに悪い人はいないし、看板猫のいるカフェに悪いところはない。
が持論なのだけど、まさにここもそう。思い出したら行きたくなってきた。お世辞抜きに美味しかった。

こちらがもくもくさん。テラス席も広い
可愛すぎてずっと触ってた。おかげで猫の写真しかないですごめんなさい
日替わりランチ。町で採れた野菜いっぱい。これで1000円いかないのは罪。家の側にください。

最高だった宿: 星ふるヴィレッジTENGU

ここは多分忘れられない宿。プラネタリウムが常設されている宿はじめて泊まりました。星と共にある、って感じ。

宿の外にはこんな風に牛たちがのんびり歩いていて、遠くの山は雲の中に隠れたり、現れたりをしながら見え方を変えていて。
なんというか、完全に違う国でした。

牛たちがのんびりと暮らしている山岳
お部屋。お天気がいまいちだったけれどテラス席の気持ちよさが尋常じゃない
部屋の中でも楽しめるプラネタリウム。部屋の外には一日何度か上映される施設もあります
星ふるヴィレッジTENGUの外観。曇っててもわかる気持ちよさ


写真教室含め、気持ちよい旅でした

肝心の写真教室当日はなんとか晴天。
みんなで座学をしたあとにフォトウォークに出かけました。

カワウソ公園にて。カメラの先も座っているのもカワウソ。
最後は総評。みんな上手!!!!


旅と写真教室の合わせ技は、町とも人とも仲良くなれるので大好きです。
セッティングしてくれた高瀬さんはじめ、津野町のみなさま本当にありがとうございました。

書いてたらまた行きたくなっちゃったな。
今度は棚田キャンドルの時期にぜったいいこう。
フォトグラファー仲間も案内したい人がたくさんいます。
みんなで行きたいね。




高知県・四万十町の記事はこちらから 

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