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暇を持て余して韓国語を始めた人間がTOPIK6級を取得した話(留学準備~TOPIK対策編)

はじめに


さて、韓国語勉強方法について、これまで何をしていたかご紹介してきたが、今回は韓国に留学を決めてからの勉強内容と留学中・TOPIKに向けての勉強内容を紹介していきたいと思う。

留学準備中


正直留学前は調べ物をしたり手続きしたり荷物準備したり、色々と勉強以外に準備することが多かったし、仕事も韓国に行くギリギリまでしてたのであまり勉強に回す時間がなかった。
という言い訳をしつつも、毎日韓国語に触れるように意識していた。
韓国に滞在できる期間は限られているので、日本でもできるような勉強は日本にいる間にしなくちゃ!という精神でもあり、すぐそばに実際に使える機会が迫っている状態だったのでモチベ自体はだいぶ高かった。
そんな留学準備中に私がやっていた勉強内容を紹介していこうと思う。

1.『起きてから寝るまで韓国語表現1000』

これは自分が参考になるな〜と思ってみていた韓国語勉強垢でおすすめしていて、教科書で出てくる表現ではなく日常で使えそうな表現を学びたいなと思っていた自分に向いてそうだったので、久しぶりに紙の教科書を買って始めてみた。

テーマごとに内容が分かれているので、自分の関心のあるテーマや必要になりそうなテーマを選んでそこから始めた。
このテーマごとに分かれているという点もこの本のお気に入りポイントだが、さらにいいところは音声アプリがあるということだ。
「booco」というアルクが提供しているアプリなのだが、このアプリがあればこの本だけでなくキクタンをはじめとした様々な書籍の音声ファイルを利用することができるのだ。
それだけでなく速度調整が可能であったり、自分が聞きたい区間を指定してその区間だけを繰り返し流すという機能もあり、大変便利に活用させてもらった。

家で勉強する時には、本を開いて文章を見ながら音声を聞き、音読するという方法で勉強していたが、満員電車では本を開いたりipadで勉強するなどということは叶うはずもないので、ひたすらこの音声を聴いてこっそりシャドーイングするなどしていた。
朝から単語記憶などできるか!仕事疲れたしもう画面見たくない!派の私にとっては無心で聞き流して真似するだけのこの勉強方法がしっくりきたようだった。

実際に内容も生活していたら使いそうな表現であるが実は言えない。そんな表現が多かったので、ある程度Theな教科書での学習を終えた方にはぜひともおすすめしたい一冊である。

ちなみに留学先にも持って行った。(2回くらいしか開いてないけど)

2.単語帳との死闘


日本にいる間にでもできること=インプット
だったので毎日単語帳と戦っていた。
1日何ページやるかを決め、一回で覚えられるわけではないので次の日に復習、そこで覚えていないところはその翌日にも復習という感じで進めて行っていた。
もちろんできた日もれば、できなかった日もあったが習慣的にやらねば。という感覚はあった。

この時使っていたのはゴロ単とキクタン中級で、キクタンに関しては今も絶賛勉強中である……

3.韓国語教室


しっかりお金かけている分、習った内容はちゃんと復習して身につけなきゃ!というマインドはあったが、必死に勉強したわけではなく唯一の韓国語を話せる場であったこともあり、普通に楽しく通っていた。

中級編でも紹介はしたが、韓国語を学ぶだけではなくモチベーションにもなり費用対効果は抜群だったので、お金に余裕のある社会人にはおすすめしたい。

留学中

日常的な勉強


さて、そんなこんなでスーパーインプット月間を終えた私はついに韓国へと旅立った。
語学堂の初期テストでは3級に配置されたが、初回の授業を受けて「あれ…?これ知ってる…」という内容しか出てこず、先生に相談して級を変えてもらったわけだが、4級は人がいっぱいで入れず、結果5級からのスタートとなった。

最初の学期な上に意図せず2級も上のクラスに放りこまれた私には必死に授業についていくしか選択肢がなく、授業中は片っ端から先生の話していることをメモし、かなり真面目に意欲的に授業に参加していたと思う。
幸いにも先生やクラスの雰囲気が自分に合っていたので必死ではあったが楽しくもあった。

毎日必死にメモをとりすぎて、5級の頃は帰ってからの勉強時間のうち授業の復習と宿題が8割以上を占めていた。
中間・期末だけでなくその間にミニテストもあり、課が終わるごとに作文の宿題も出ていたので、案外やることが多かった。

6級の頃には授業にも大分慣れてきて、他の勉強をする時間も取れるようになったので、授業の復習とテスト対策をしつつ、授業を受けていない3,4級の文法や単語を自分で勉強した。

韓国で生活しているとはいえ学校と家の往復だけでは韓国語を使う機会はあまり多くなかったので、동아리に参加したり日韓交流会に参加したり、韓国語スタディに参加したりして、積極的に韓国語でコミュニケーションをとるようにしていた。
リスニング力・スピーキング力に関してはこれによって少しずつ強化されていったように思う。

TOPIKに向けての勉強


そんな日々を過ごすこと約3ヶ月がすぎ、1学期目が終わりに差し掛かった頃、TOPIKのおしらせが届いた。
そもそも留学の目標として6級を取るという目標はあったので、受験することは前から決めていたが、時期的に見てもこれがラストチャンスであったので今回受けなければと思い受験した。

ただ、前もって勉強していたわけではなく、TOPIKに向けた勉強を開始したのは受験日の約1ヶ月前であった。

そんな私が一体どんな勉強をしていたかであるが、おそらく6級取得に向けての話だけでは全く助けにならないと思うので、中級の時に4級取得に向けて勉強していた内容と、留学中に6級取得に向けて勉強していた内容の二本立てにしたいと思う。

4級取得に向けて


あらすじ

時は遡り2022年6月頃の話である。
きたる10月後半の初TOPIK受験に向けて、勉強を開始しようとしていた。

最初にTOPIKⅡの問題を見たのは2022年1月であったが、その際にはこんなんわかるかい!!という状態で、元々7月に受験しようかと考えていたが10月の受験に変更するほどの実力であった。

その後実際の試験が近づいてきた6月ごろからTOPIKと向き合い始めた。
まず、結論から述べると私がしたことは一貫して「過去問」だけである。
様々なTOPIK対策の教科書が出ているが、教科書で勉強することがムリになっていた私は、解いてみればわかるだろう精神でネットに転がっている過去問を解き始めた。

最初に全て解き切ったのは2022年7月頃、この時点での私の理解度は듣기,읽기ともに5割弱であったがもちろん時間内に解き切れるはずもない上、長時間韓国語オンリーの問題解いていることもままならず、何日かに分けて何とか解き切ったという状態であった。
解いた後に、復習を始めるが、単語を調べながら読んでも文章の意味がわからず友達に解説をお願いしている。(これは読解力の問題だろうか)

その後8月に쓰기に挑戦し、今までで1番長い韓国語の文章を書いた。
今見返すと内容はめちゃくちゃだが、この時の達成感はものすごかった。
そうして一生懸命書いた쓰기ももれなく友達に添削してもらっていた。
本当にありがたい友達を持ったものである。

結果、試験直前の10月時点では2時間かけて解いて6割ほどという若干の成長を遂げ、10月の試験で無事4級を取得した。

勉強のコツ

さてここで、本題の勉強内容であるが、先ほども述べた通り私がやったことは「過去問」だけである。
ただ、この過去問をどう利用するかにポイントがある。

まず、この時点の私と同じレベルの方であればおそらく1時間の듣기に耐えることもさながら2時間弱の읽기を解くのは地獄の所業である。
それに加えて25番~30番に差し掛かったあたりでもうなにを言っているのかさっぱりになるはずである。
そのため無理に最後まで解く必要はないが(結局試験の際も最後の方は勘でマークすることになるので)時間を過ぎてもいいので1度くらいは最後まで問題を見ておくことをおすすめする。

ただ、大切なのは問題を解き切ることよりも、解き切った問題を復習することである。

問題を解きながら、わからない単語・文法には下線を引いておき答え合わせが終わった後に全て文章を読み返し・聞き返しながらわからなかったところを全て調べ上げる。
そして、それらを単語帳に登録して覚えるようにしていた。

なぜこのように勉強したか、というとTOPIKの傾向として扱っている単語が類似しているという点があるからである。
そのため色々な単語帳に手を出さずとも過去問に出てきた単語を覚えることが1番効率がいいのではないかと考えた。また、文脈を読みながら自分で調べて勉強することで、難しい内容の文章を読む訓練にもなり、自分で一つ一つ解読していく過程を経ることでより記憶に残りやすかった。
(ただ、こんなことをしなくとも、TOPIK頻出単語帳のような本を利用する方が効率は良いのかもしれない)


さらにもうひとつTOPIKの傾向として、漢字語の割合が多いという点がある。
他国の韓国語学習者に比べ、日本人が韓国語を習得しやすいと言われる所以でもあるが、ここでそれを痛感した。
日本語ないしは漢字を知らなければ相当高級な単語に感じるものも、この漢字とこの漢字の組み合わせだ!この音はおそらくこういう読みの漢字になるはず!とパズルのように単語の意味がわかってくるのである。
これがわかってくると、初見の単語であってもなんとなく意味を推測できるようになり、解読力?が格段に上がる。
問題や選択肢に出てきた単語の意味を調べるだけでなく漢字語を意識することで文脈を読む力を上げていった。

実際にこの時期解いて復習まで終わった問題はこんな状態になっている。

듣기(正解したところもスクリプトを聞き返してわからない単語は書き出していた)
읽기(左に漢字語を読解している形跡がある)

6級取得に向けて


過去問を解く以外に6級取得に向けてやったことといえば単語力の強化と쓰기の書き方を学ぶことである。

単語力の強化に関しては、永遠に格闘を繰り広げているキクタン中級と、NANER辞書のTOPIK出題範囲の単語帳を使った。
普段わからない単語を検索するときにはNANER辞書を使ってるのだが、辞書内の単語帳にTOPIK단어という項目があり、TOPIKに頻出する単語がまとめられている。
自分で単語帳を作らずとも頻出単語を確認できるので、大変便利に活用させてもらった。


쓰기に関してだが、皆さんは「書き方のポイント」があることをご存知だろうか??
お察しの通りこれまでそんなことを全く知らずにその場で考えたことを自分流で書いていたのだが、11月に受験した学内の模擬TOPIK後、解説授業に参加し’それ’の存在を知った。
いや受ける前にちゃんと調べなよ。という話なのが、これを読んでいる方の中でもこの情報を初めて知ったという方がいればぜひ一度調べてみていただきたい。(そもそもこういう情報を得るための教科書なのでは)

具体的に何をしたのかというと、何のことはない「TOPIK 쓰기 対策」で検索し、出てきた記事を上からひたすら読んだのである。
もちろん読むだけではなくその中で使えそうな表現についてはメモしておき、過去問を解きながら実際に使えるようにしていった。
調べてみればわかるように、穴埋め・表の分析の問題に関してはある程度の傾向、書き方の決まりがあるのでそれを参考にすると点数を取りやすくなる。(とされている)

最後の作文に関しては中々対策がしづらいが、日記を書いたり、韓国語教室や語学堂で宿題として色々な内容について書いていく過程で、段々とある程度の長さも書けるようになっていた。という大変参考にならないアドバイスしか出てこない。

もちろん4級に向けての項目で述べたように私自身も最初からしっかりした文章を書けていたかというとそんなことはなく、最初は日本語でしっかり下書きをしたあと、1~2時間かけてようやくミスだらけの文章を書くというレベルであったし、今も圧倒的に쓰기の点数が低く足を引っ張っているので、これからも改善の余地しかないと思っている次第である。


今回、無事目標にしていた6級を取得した訳ではあるが正直何が効いたのか、何をすれば点数を取れるようになるのか、明白にはわからないのがTOPIKであると思う。
ただ、当たり前ではあるが総合的な実力が上がれば自然に点数は取れるようになるので、TOPIKだけを目標にするのではなく色んな方面から韓国語を勉強することも重要であるのではないか。

おしまいに


まずはここまで自分の韓国語勉強履歴をつらつらと語ってきた自己満記事を読んでくださりありがとうございました。

軽い気持ちで書き始めたけれど、文字に起こすことで自分がどんなことをしてきて、これからなにをどうやって勉強していけばいいのかを考え直すいい機会になりましたし、今の状態だったからこそできた事だったなと思っています。
自分がなにをやっていたか、当時のノートや単語帳やメモなどを見返すと、今では当たり前に知っていることを一生懸命覚えている自分がいて、記憶しているよりもすごく熱心に勉強していて、そんな地道な努力があっての今なんだなということを改めて感じました。

これだけ勉強してもまだまだ知らない単語や表現に出会って調べて、覚えて、喋ろうと思っても言葉が出てこなくて落ち込んで…という毎日なので、一生満足することなく勉強することになるんだろうな。と先の長さに絶望しつつもまだまだ実力上げてやるぞ!というポジティブ精神でいっぱいです。

そしてそんな自分の経験がここにきてくださった誰かのお役に立てていたら光栄です。
お読みいただきありがとうございました。

これからももっともっと楽しく韓国語を勉強していきたいと思います!!!

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