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未知との戦い、5年という節目

2014年9月1日に今の会社に入って、丸5年経った。
前の会社には丸5年いたから、ついに前職在籍期間を超えてしまう。

これが、個人的にはめちゃくちゃ感慨深い。
あまり丁寧な言葉遣いではないけど、「めちゃくちゃ」と書いてしまうのがしっくりくる。そのくらい、心がざわつく。


「広報の本質を極めたい」思い

私の仕事観は、前の会社での経験に多分な影響を受けている。
主力事業の転換とそれによる上場、社員数急増に伴う組織の変化、新しい業界の成熟過程とスピードの速さ、BtoB事業とBtoC事業の違い。そして入社時主力事業の売却。
もちろん比較するようなものではないが、ちょっと変わった経験はしているような気がしているし、その自負もある。

当時、前職5年間の経験を活かした広報立ち上げ、とりわけメディアリレーションを極めたくて転職。
「広報立ち上げ」は当初の想像以上に苦労した。広報という仕事を社内で理解されないこと、それを理解してもらうための試行錯誤。そして理解されようがされまいが広報としていかに会社に貢献するか。そんなことに向き合う5年だった。

5年経ってなお、メディアリレーションは極められていない。ここ半年でやっと極める入口に立ったくらいだ。先日、その入口に立てたことを社外でLTした。


現職は入社時、メディアリレーションどころではない状態だったのだが、不思議と別の会社に行こうとは思わなかった。
広報の中で、メディアリレーションが派手に目立っていて、自分がそれをやれていなかったからやってみたかっただけだった。本当に私がやりたかったのはそれではなく、「広報の本質を極める」ことだったのだと思う。

そして、「記事を載せてもらうだけでなくて」「たくさんの人に知られるだけでなくて」「会社の価値向上に貢献する」広報のあり方の本質に近そうなと思えるものが、今の会社で見つかったからだ。
それはいわゆる、「人事」と言われるものの中にあった。

「広報と人事は似ているよ」と、社外の方に言われて数年。
今、それがすごくすごくわかる。労働人口減や働き方改革などが叫ばれている中で、取り組みのニーズが高まっているのを、そして「手を打ちたくても何らかが邪魔をしてできない」組織が少なからずあるのを、ひしひしと感じている。

一方、現職でこうやって、もっと極めたいことが見つかっていなかったら、私は何をやっていただろうか?
何をやっても会社に変化がなくて、希望が持てなくて、なんとなく広報の全体像も見えてなおつまらなかったら、おそらく編集やメディア側の世界が見たくて移っていたような気がする。
(そしてさらに思うのは、きっとメディア側は向いていない。興味はあるけど)


成功体験という心の支えから離れる

「社会人になって10年以上経ったのか。もうすっかりベテランだね」と、主人(11歳上)に言われた。
でも、ベテランっていう表現には違和感しかなかった。というのも、ベテランとは「既存のものを早く回して行く」イメージだから。

私は社会人になっての多くの期間、何かに対峙して切り拓いてきたつもりだ。未だないものをつくることや、今あるものを変化させること、不条理で納得いかないこと、などなど。
前の会社も、今の会社も、変化ばかりだし、大体何かと戦っていた。でも、変化していく環境だからこそ、在職していたと思っている。

前職5年間を活かして突き進んできたこの5年間。そろそろ前職5年間の知識は使い果たしているのかもしれない。
5年いる現職でも小さな成功体験を積むことができてきた。そして、それが次の挑戦の足枷になることも増えてきた。

守破離の、離にいよいよ突入するのかもという気持ちだ。

明日から現職6年目。
会社がよい方に変化していけるように、自分も新しい武器を手に入れられるように。何よりも自分に飽きないでかつ信じられるように、突き進んでいきたい。

#広報 #PR #PublicRelations #職歴 #キャリア #転職 #8月31日の夜に

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