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#インハウスエディターの役割 に通じる広報の動き方

「会社の見せ方を編集する」インハウスエディターという役割があるのを知って、「私も会社の編集ができるようになりたい」と考えるようになって早1年。

https://note.mu/noooncha/n/ne75175bb49a9

この1年、自分なりに #インハウスエディターの役割 を探求してきて、広報の役割がいくつか見えたので書き残しておく。

会社の見せ方に対し、編集者をつけるのは最近のトレンドにもなっているように思える。会社の発信に対し、編集者の存在を明言するケースも増えてきた。
ただし、私は「会社の編集」という言葉についてもう少し広く捉えており、会社のあり方をも編集して変化させてしまうような役割を想定している。明らかに、一般的な広報に期待される役割より広いが、役割を広げることで広報の地位をもっと上げていきたいため、この前提で以下学びを記載していく。


メンバーのエンパワーメントをする役割

当然ながら、会社を構成しているのは人である。メンバーを鼓舞したり、いいところを明らかにしたりすることで、結果として中身が変わることがあるとわかった。経営者でも、上司でもない客観的な広報の立場で、その人の良さを引き出していくのは有意義だと考える。

手法として、会社のブログに取り上げたり、社内にその人の貢献をお知らせしたり、頑張ってメディアに載せてもらうようにすることで、よりその人が鼓舞される効果は促進されるだろう(自社の価値のひとつとして外部に紹介することそのものが、メンバーの自己承認につながることはよくある)。
そうやって人がエンパワーメントされ、時に中身が良い方に変われば、好循環して見せられるものや、見せ方も変わっていく。


経営者に信頼され、サポートをする役割

経営者と一緒に「会社を編集」する立場になるためには、経営者とのコミュニケーションを増やしていかなければならない。しかも、経営者の言う通りに動くだけではなくて、経営者が困っていることを引き出し、時に解決策を一緒に考え行動できるようにするのである。

経営者にもいろいろおり、経営者をとりまくステークホルダーも様々。会社によるので答えはないが、周りの関係値を知り尽くした上で経営者が強みを発揮できるように環境を整えたい。最終的には、何かあった時に自分に相談が来るような関係、自分も気になることがあったら経営者にちゃんと言える関係がベストである。


自分なりにブランド設計図を書いていく役割

もちろんブランド設計図に対する最終決定は、経営者だったりオーナーだったり株主だったりすることもあるだろう。ただ、社外・社会の視点を持っている広報が、こうあった方がいいという考えを持って、経営の考えと時に混ぜ合わせながら活動推進していくことは、よりそれに到達しやすくなる要素もあると考える。

それより何より、自分の指針がきちんとあることで、結果が見えにくい広報活動に対して自分自身が強い気持ちで向かっていけるようになる。


舞台総監督の役割

メンバーのエンパワーメント、経営者の強みを生かせる環境、そして自分が持つブランド設計図。先述したようなこれらのものを横断的に選択していくことで、「会社という場所と登場人物をどう動かして、ブランド設計図に似た物語を描けるか」を突き詰めることになる。これこそが、究極的には私が考えているインハウスエディターと言えるのではないかと思っている。

会社は多くの人で成り立っているが、実は誰でも、どこかの舞台に影響する存在になることができる。組織づくりにおいて、この発想はどの人にも必要だが、会社や上司や仕事に対する不満などで抜けがちなものである。作業者としてありものに対して指示通りに動くだけでは絶対に、この発想にはならない。
いわゆるリーダーシップ論と重なるが、いろんな舞台監督をつくって会社内で改善を積み重ねることで、会社という舞台はどんどんと良くなっていく。それをイメージし、実際に広報が総監督として、社内の他の監督の才能を開花させるようにどれだけ動けるかがポイントになってくる。



「コミュニケーション」の仕事だから、職域を広げていける

広報とはコミュニケーションの仕事であることは、広く知られた論ではある。ただ、ありものの情報の形を変えるだけ(プレスリリースでも、提案書でも、社内報でも)では本当にもったいないと感じる。

情報をつくる過程からもっと携わることで、広報の地位はもっともっと上げていけるのではないか。それが今よく言われる「インハウスエディター」の、おそらく進化系になるのではないか。1年前に抱いたもやもやは、活動とともに「できるはず」「正しいはず」という確信に変わりつつある。

今回はインハウスエディター活動のさわりを、もやもやしたままに書いたので、ゆくゆく体系的にまとめ直せるようにしたい。


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