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G PARTY 東京公演感想

GANMIの2022年ツアー・G PARTYが終わった。

このG PARTYというツアーは、そして今の彼らは小説で言ったら第何章なんだろう?起承転結のどこにあるんだろう?
そんなふうな例えをしてみたくなってしまうほどに、このツアーをとおして、GANMIっていうグループにこれまで以上の物語を感じたなあと思った。

JG計画という大きな旅を終えて満を持して前に進もうとするさなか、コロナの流行でめちゃくちゃになって。それでもオンラインでのライブや企画などで駆け抜けて行った2020年。
ついに対面でのライブが叶い、さまざまなグループへの振り付け参加や紅白への出演も記憶に新しい。ようやく世界が動き出した2021年。
2月のG ROOMから始まり、転換点として挙げたフリーライブG PARK、そして秋から始まった集大成とも呼ぶべきツアーG PARTY。ワンマン・ゲスト出演含めてライブも増えた2022年。

わたし自身は2020年にGANMIという存在を知った新規・浅い・態度でかい困ったファンなのであんまりでっかいことは言えないんだけども。ああ、なんかついに物語が始まったんだなという感覚があった。
JGとかからのファンの方からすれば「ハ?」って感じだと思うし、わたしもGANMIを知って少し時間が経ったからなのかもしれないけど。あくまでわたしは、そういう感覚が今じわじわときている。
この感覚の正体も、正しいのかどうかも今はわからない。でもきっと何年か経った時、答え合わせができるのかもしれない。というか、この感覚が正解であってほしいなと思ってる。そんなふうに未来への希望も生まれたツアーだったなと思った。

……などとかっこつけてえらそうな文章は置いておいて。
まずはとにかくメンバーの皆さん、スタッフの皆さん、ファンの皆さんお疲れ様でした。
東京公演のことを中心に、ここまでのツアーのこととか含めてとくに印象に残った部分を感想として残しておきます。レポじゃないよ!


オープニング

東京公演で印象的だったのはオープニングからの3曲(オープニング・MOSコラボ曲・シックマン)における背面のビジョンを使った演出。さすが東京公演、さーすーがO-EAST。
ビジョンでの映像の演出も、音に合わせるだけじゃなくって、きちんとダンスありきで、ダンスのよさを際立たせてプラスにしているのがめちゃくちゃよかった。
とくにシックマンはオブジェクトがGANMIのダンスに合わせて動いていくような映像になっていて。ダンスに必要な音とビジュアルと、まだまだできることあるんじゃん!って思える演出だった。

まずオープニングはまさかのアクセントダンス(って勝手に呼ぶ、ほかの名称があったら教えてほしい)。
ここまでの公演ではなかった演出、しかもリハではやらなかったので度肝をぬかれる。最初からkooouyaくんがぶちかましてくれる。大変ずるい。

こういったアクセントでのダンスといえば個人的に思い出すのが、2020年のオンラインライブG3LXの最終日、GANMI学園のチャイム音で踊ったコーナー。あのときは「って感じのことをやってみましたです!」みたいな感じで謎恥じらいがあったけど……今回の作品はぶっかまLv.100みたいな部分もあれば、AOIくんやYuukiくんのパートのようにあのときにあったようなファニーさも残っていて。そこにGANMIらしさを感じつつ、成長を感じるオープニングでもありました。


新作CHOREOMUSIC

この作品を仙台で観た時の衝撃たるや!
ツアー初日の仙台公演もリハを見てから入場したわけだけど、リハではやらなかったこの曲。M1からいきなり見せられたこっちの気にもなってほしい。記憶が全部どっか言ってしまう。
そして東京公演で、この楽曲がMOSとコラボだと発表された時の衝撃と興奮たるや。匂わせはあったものの、爆裂沸き沸きしてしまった。
東京公演は撮影OKだったので、大喜びで家やら電車での通勤中やらに見てる。これはライブとその映像を見ての感想にもなってしまうのだけど……。

私の観た仙台と名古屋ではたしかGANMIが登場する前のCHOREOで幕を開けていたという記憶があるけど、東京公演では幕がない代わりに、鳴り響くファンファーレにあわせて後ろの映像がゆっくりと幕開けていくような演出だった。開幕じゃ〜!戦(比喩)じゃ〜!って血湧き肉躍る。3カウントで綺麗な逆Vに体形移動する気持ちよさ。

からのkooouyaくんがATフィールド閉じて2列横並びの、手が印象的なパート。手袋が映えること映えること。メロディなしのカウント+打楽器だけっていうストイックさで、照明も上手下手で一燈ずつだけだったのかな?正面からは当たってないので影絵みたいに見える。このパートと続く2パートはずっと影絵というか、シルエットを意識してるように感じた。

AOIくん+Ryogaくん+Yuukiくんのところも腕を伸ばすような振り付けが印象的で、後ろの映像が結構激しく変わっていっているからこそ、ダンスのほうはパッと瞬間的な「形」が映えるなあと。ここ、AOIくんタメつくってから伸びていくの上手すぎません?なんだろ、余韻の残し方がいいんですかね。

そしてDysonさんのセンター。ここはね〜〜もうね〜〜〜〜〜〜〜〜めちゃくちゃトゥキ(ちぎっては褒めちぎっては褒め)。ここも腕の上下が煽られている感あるし、少しずつ前進してくるのも圧倒される。とくに東京公演はステージも高いうえ、照明も動きに合わせて合わせて点滅するから、迫ってくるみたいで威圧感がすごい。スリーエイト目からの振り付けとかDysonさん以上にかっこよくできる人いる…?
ここに限らず、この曲はDysonさんが前半特に無双してるなと思ったんだけど、撮った動画見直してみると腕まわりの印象的な振り付けが多いからなのかもしれない。Dysonさんの腕とか肩まわり使った表現の仕方がとにかくツボ。

で、問題の駆け抜けKazashiくん。初見インパクトすごくて、仙台公演後情報量が一杯でなにがなにやらわかんないながら「かざしくんが走りぬけて行ったよね」ってことだけをおぼろげに覚えていた。で、ここの好きなのが駆け抜けて行った後ストップというかキメがないところ。走り抜けて行ったそのままステップに入るところが好き。
ここまでモノクロ中心の映像+照明も白いものでカラースーツが映える感じだったのが、一気に色がつく。2個目のメインテーマからは今度はバックも照明も色がついたことで、カラースーツの色がわからなくなって、個から群になっていく。
映像は派手ないっぽうでGANMIのほうはユニゾンで踊っていて、ブラスもユニゾンになったところでKazashiくんをセンターに一気にぎゅっと固まって一体感が出て、群としてのGANMIのかっこよさが浴びられる。ここのパートもめちゃ好き。
実際に見た時に、色使いからか、なんだかブラウン管の中で踊っているみたいに感じた。徹底的に「見せ」セクションなのだとわからされる。

そしてここで終わりと思いきや満を持してのSUN-CHANGさんとshunくんのMJパート(と勝手に呼んでいる)。オープニングのようでもあり、ショウタイムのようでもあり、エンディングのようでもある。っていうかこの部分ってshunくんへの宛て書きですか?って感じ、輝いている。ただのセンターじゃなくドセンターくらいの気持ちである。

配信が待ちきれない。そして多分配信聴いたら聴いたでププププププププォーーーン(レゲエホーンっていうんかあれ)がないと物足りなくなりそう。(いまSHUJINKO STYLEがそう)


Dream Like Flavor

リハで始まったとき、まさかやると思っていなくて爆沸きしてしまった。
G ROOM当時の感想でDLFはいい意味で「一曲」になったと書いたけど、ありゃ嘘だ。ごめん。

曲の頭はG ROOMの時の構成と同様、YuukiくんとAOIくんのパートから始まるんだけれど、この2人から始まるっていうところがはてしなく好き。それは、わたしが2人のダンスに物語性を見出しているからなんだろうな〜と思う。
この記事の冒頭でも書いたGANMIに物語を感じた要因、この2人がいるというのがめちゃくちゃでかい。
松下洸平さんのMusic WonderのMVにも出演していた2人。Yuukiくんのインスタの投稿を見た松下さんからのオファーで振付に至ったというエピソードを知って、やっぱりYuukiくんって邦楽とっても素敵に踊るよね!そうだよね!わかる!!!って勝手に松下さんに同意した。力強さと緩急がほんとに心に迫ってくるように感じるんだよね。AOIくんもまた、邦楽で踊る姿好きだなと思っているひとり。歌詞の浸透具合が好きなんだよね。
Yuukiくんは力強く伝わるし、AOIくんは染み渡ってくる感じ。ニュアンスは違えど、ふたりの邦楽に対しての振りの作り方とか踊り方とか解釈の仕方が心にささるのって、さっきも書いた通り、そこにストーリーを感じるからなんじゃないかなあと。ストーリーっていうのは、ここまで至ったバックグラウンドとか、だからこそ今生まれてきた思いとか感情とか。「いまここ」だけの一点じゃなくて、線というか、経過した時間を感じるというか、勝手に想像してしまうんだよね。言い方難しいんだけれど…。思えば群青もこのふたりのパートがあったけど、その点の感性や創作性が抜群なんだろうなあと。
そんなストーリーを描き出すのがうまいふたりが、GANMIの過去と今とこれからの物語を、このDream Like Flavorっていう伝説の前奏曲みたいな曲でもって、言葉じゃなくって音に乗せた振りで、語りだしてくれる感覚がとってもとっても好き。
今後も披露されるたびに、これまでのGANMIのこととか、これからのこととか考えるんだろうな。


青春は水びたし

このライブのコアとなる曲でもある「青春は水びたし」。
GANMIさんたちはプロのダンサーさんたちであるので、ふだんのダンスはちゃんと人に見せるものとして完成されたものを私たちに見せてくれるわけだけれども、この曲はそれだけじゃない。もちろんかっこいいけれど、夢とか目標とか未来とかに向かって走っていくGANMIのある種まだ未完成なところ、垢抜けないところを感じられて。その青さがどこか尊く思えるんだろうね。そして今ここで一緒にその道を走っていると感じられるから、素敵なんだろうね。
たとえば高校野球とか、あとはブラバンの演奏とかもそうだけど、いい意味でこれはプロにはできないことだな〜って思う瞬間ってある。一球一球に、1音1音に込めた熱意、その場にいられる喜び、2度と戻らない時間みたいな、瞬間的な尊さがこの曲のパフォーマンスにこもっているように感じられるから、心に響くんだろうな。
で、Sotaくんのダンスってまじまじと見たことがないかもしれない、っていう話を友人としていて、とくにこの曲は東京公演はSotaくんってどう踊るんだろうっていうのを意識していました。ディレクターというイメージが強いからずっと生産者の顔みたく思い浮かんでいるのに、本人をよく見れてないっていうね。愚か〜。
これは自分の偏見だけど、ダンスって「俺(私)を見ろ!」って踊るのが基本なのかなって思っていた節があった。なんか学生時代に体育のダンスの授業かなんだったかで、そう言われた記憶が強く残っていて。たぶんそれも間違っていないんだと思うけど。で、Sotaくんもそういうふうに「俺俺俺!」って感じで踊るかと思いきや(個人的にはだけど)もしかしたらそうじゃないのかも?って思った。着目していたのがこの曲だったからかもだけどね。振付の発想は自由でありつつ、センターだとしてもきちんとルールというか下敷きや枠があるって感じ。
だからこそ青春は水びたしで全力全身フルアウトしているSotaくんから伝わるものって大きいのかなと思う。俺!じゃなくて俺らとお前ら!っていう部分と、Sotaくん自身も大胆にはみ出した絵の具のように収まりきらない自由さとエネルギーがあって。舞台のプロセニアムという完成品の額縁をぶち破ってこっちまでくるエネルギーがくる感じ。それはオープニングのセクションで感じたこととは真逆で。オープニングのテレビ・画面の中みたいな感覚と、ハイタッチや水びたしやSHUJINKOSTYLEみたく今そこにいるっていう感覚。どっちも味わえてどっちもよいのがGANMIのライブが病みつきになる理由なのかもしれない。


さいごに

今回足を運んだのは初日の仙台と名古屋、そして東京公演。
名古屋公演の会場となったE.L.Lは昨年のツアー「THANK YOU TOUR 2021」と同じハコ。
また東京公演のおこなわれたO-EASTは「THANK YOU TOUR」「G ROOM」とも同じハコ。
名古屋については昨年のツアーでは昼公演に遊びに行ったわけだけど、動員制限もあって、着席だったし、お世辞にも人いっぱい!満員御礼!とは言えなかった(採算取れてるのか心配になったっていうのは今だから言っちゃう)。
それが今回、入場した時にはすでに前方のクルーエリアは埋まっていて。それでも柵を確保して開演までの時間を過ごしていたら、じわりじわりと隣、前、後ろと人が増えていき、最終的にはちゃんと後ろの方まで埋まっていて。
東京公演も同様で、リハ見学でSotaくんが「去年はこの人数とあとちょっとくらいしかいなかった」みたいなことを言っていたけど、今回のリハに入っていたのは整番から察するにおそらく150人程度。だからTHANK YOU TOURの東京公演とかはだいたい200くらいとかだったのかな?
本番では150人が前方エリアにぎっしり入って、半分より後ろも入って。最終的な動員人数はわからないけれど、倍はいたんでしょう。ここ2年ちょいの永遠の新規ファンだけど、なんか勝手に感慨深い。
5月には宝塚という思いもよらない方向でのコラボレーションも発表されて、これからGANMIはどんなふうに展開していくんだろうって思ったらワクワクが止まらない。まずは満員のO-EAST、パン詰めのZeppでのSHUNJINKO STYLEでのクラップ、ゆくゆくはなんとかアリーナでのFLSのお手振り…あと始球式もやってほしい……などと妄想が止まらなすぎて強欲な壺。あとさ私G PARKの東京編も諦めてねえから。秩父ミューズでもいいよ!
今後の展開もますます楽しみになった公演でした。


さて、まとまらない感じになってきた。
それでは今後のGANMIさんのご活躍を祈念いたしまして関東一本締めでおわります。御手を拝借!ぃよ〜〜〜〜おっ!っぽん!!!!あざした!!!




P.S.グッズの担当者さんへ。
アクスタの上手な遊び方がわかりません。
でもかわいいので今後とも展開よろしくお願いします。

こうやくんを引いたのでとりあえずターンテーブルで踊ってもらってみた


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