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「美しい彼」シーズン2始まったから布教してみる

このところタイの発信が多くて自分でもびっくりしているricazouです。

私がタイBLにハマった前提として日本のBLにハマったことは欠かせません。
きっかけは「ちぇりまほ」こと「30歳まで童貞だったら魔法使いになれるらしい」

そして、その日本BL沼にハマることになった原因はこの「美しい彼」です。
何気なく見てみたらすごく話が面白かったのと、映像が好きでドはまりしました。
そして原作があると知ったので原作を読んだら、虜に!
2月7日から地上波でシーズン2が始まったので早速観たら期待を裏切らない面白さ
いてもたってもいられないので、今回は「美しい彼」の素晴らしさについて語って布教活動してみようと思います。

※できるだけネタバレなしで書いているつもりですが、ちょっとあったらすみません。

原作小説

1 凪良ゆう先生の卓越した文章力

原作者は「流浪の月」で本屋大賞受賞の凪良ゆう先生
その作品はまだ読めていませんが、「美しい彼」や他のBL作品を読んだだけで、大賞取れるのが納得できます!

あらすじ
無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良。
そんな彼が一目で恋に堕ちたのは、人気者の清居だ。
誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王―。
自分の気配に気づいてくれればいいと、昼食の調達に使いっ走りと清居に忠誠を尽くす平良だけど!?
絶対君主への信仰が、欲望に堕ちる時―スクールカーストLOVE!!
~Amazonの説明より~

スクールカーストラブってどんなすごいのか、と思いますが、実際にあったら結構ひどいです。
でも、それを乗り越えられるだけのキャラクターの魅力と面白さがあります。
ただ暗いだけではなく、その暗さと光の対比、そして希望のある話になっているのがすごい。

風景や動きも描写を読んでいるとありありと想像できます。
小説を読んだだけで頭の中に映像が浮かび、キャラクターたちが動き出します。
この辺りは凪良先生の文章力ありきだと思います。

2 葛西リカコ先生のイメージ通りの挿絵

ドラマのキャストも素敵ですが、葛西リカコ先生の描く原作小説の挿絵も素敵なのです。
主人公2人のイメージと挿絵がピッタリです。

平良 一成(ひら かずなり)
無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生。
両親が買ってくれたカメラで綺麗なものを撮るのが好き。
清居に一目ぼれし、信仰のような忠誠を尽くす。

キャラ文庫「美しい彼」特設サイトより

清居 奏(きよい そう)
平良のクラスメイト。
誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王的存在。
芸能界を目指しているが周りには熱い思いを隠している。

キャラ文庫「美しい彼」特設サイトより

題名の「美しい彼」の通り、とにかく清居がきれい
平良はちょっとカッコよすぎかと思うけど、見た目が実はかっこいいという設定なのでアリです。

3 一人称で語られるストーリー

この話は平良目線の一人称で始まります
ずっと平良の気持ちばかり追っているので、清居の気持ちが分からない・・・

となったときに、清居の1人称の語りが始まります

そう、お互いの気持ちの答え合わせのようなことができるのです。

平良目線の話だけだと結構辛い話です。
でも、清居の語りが始まってからが面白い!
ぐっと惹きつけられます。

他の作品でも同じような展開があったので、これは凪良先生の作風なのでしょうか。

4 個性際立つキャラクター

平良は吃音もちで無口で友達もいない。
笑い方が気持ち悪い。
ひどいネガティブ思考。
清居への想いが重すぎる。

清居は容姿端麗でクラスの中心人物。
人を信用できず、冷たい。
自分の目標にストイックに突き進む。

2人とも最初の時点では友達になりたくないタイプです。
それが、ストーリーが展開するにつれ全く正反対の交わることのない二人が交わり、化学反応が起き、二人とも愛すべきキャラクターになります
1巻を読み終える頃には2人のことをいいなと思うようになり、2巻で応援するようになり、3巻以降では愛らしいとさえ思えるようになります。

周囲を彩るキャラクター達も個性派揃い。

高校で清居と仲良くしているけれど裏のある城田
大学で平良と同じカメラサークルで平良に好意を寄せる小山
演劇の先輩でゲイの入間
業界屈指のカメラマンで平良に興味をもつ野口
天才女優で清居と同じ事務所の安奈
・・・など。

主役が個性強いから脇役も結構な個性なのに全く誰も浮きません。
なんなら主役2人の個性につぶされかねないかも・・・

5 続編も期待を裏切らない面白さ

シーズン1でドラマ化されたのは1巻でしたが、2・3巻そして番外編まで一気読みして、その後何度も読み返してしまうほどの中毒性あり

きっと2巻が劇場版なんだろうなと予想しています。
登場人物も増え、一人一人の背景がしっかりしたキャラクター達が出てきます。
起伏のある展開が映画にピッタリ。

3巻は映像化するのは難しいだろうな、と思う内容です。
もしこれを映像化するとしたら清居役の役者さんは色々と大変・・・
そして、平良の写真もどう表現するのか・・・
でも、2人の関係性は過去最高なので、一番好きな巻です。

番外編はこれまでの話のつなぎ部分や裏側が分かる内容。
3巻まで読了後にこれを読めば、より世界観が濃くなり、二人の気持ちが理解できるはず。

6 凪良先生の後書きに愛があふれてる

すべての巻の後書きが「気持ち悪い攻めが好きです。」から始まっています
もう、これが先生の挨拶文なのか?と思うくらいです(笑)

BLには「攻め」と「受け」があります。
この小説では平良が「攻め」清居が「受け」です。
攻めの平良は確かに気持ち悪い描写が多いのですが、見た目が実はかっこいいとかなんとかバランスをとってかっこいい部類に入るかな、と自分なりに思って読んできたら、最後に原作者のこの言葉!

どの巻の後書きからもこの作品を楽しんで書いたという事が分かります
気持ち悪い平良と強気で美しい清居を愛をもって描いていたんだなあ、と分かり、より一層この作品が好きになること間違いなし。

世界観が完成されたドラマシーズン1

このオープニング映像観ただけで、映像が独特な色使いなのと音楽が当て書きなのが分かりますよね。

1 酒井麻衣監督の映像美

ドラマ化の話をするときは監督の話は欠かせません。
監督は酒井麻衣監督。
光や色にこだわったファンタジー作品が多い監督です。

この映画は照明技師を目指す主人公を中心に光や色が効果的に使われています。

私のかくれ推しなにわ男子のMVも酒井監督

この2作品見ただけで、監督が色や光にこだわりがあるのが分かりますよね。
この2作品大好きだったので、美しい彼の監督と一緒だと知った時は納得でした!

とにかく美しい彼も映像美が素晴らしい
内容だけでなく画を見るつもりで何度も観てほしいです。

2 素晴らしいとしか言えない坪田文先生の脚本

脚本は坪田文先生
色々なドラマの脚本を書かれています。
最近の作品は「RISKY」「カラフラブル」「武士スタント逢坂くん!」「ワッチャプリマジ!」「おじさんはカワイイものがお好き。」「モトカレマニア」など

原作がしっかり長いのに、ドラマは6話完結
そしてラブシーン多めの原作を青春ドラマとして作り上げる。
原作の世界感を壊さずキャラクターの魅力もそのままに新しい作品を作り上げています

ドラマを観ただけではいいな、くらいでしたが、原作を読んだ後にドラマを見返したら、よくもこんな組み合わせが思いついたなあ、というくらい内容組み替えてあります。
でもそれが自然だし、それで原作の世界観が壊れることもありません。
それがすごいなあと思います。

3 2人の気持ちを表現したOPとED

オープニング曲はもさを。「カラメル」
これは平良目線の想いを歌った曲です。
ドラマを組み合わせて作ったこのMVが秀逸!

それに対してエンディング曲はロス「Follow」
清居目線の曲です。
これもドラマ仕立てMVあり。

この2曲が二人を象徴する曲として使われていて、印象的です。
必ず「カラメル」で始まり「FOLLOW」で終わるのですが、最終回は・・・
この2曲だけでずっと語れます。

4 この2人しかいないと思わせるキャスティング

美しい彼をここまで沼にしたのはこの2人の功績が大きいと思います。

平良役
萩原 利久(はぎわら りく)
子役から芸能界で活躍している俳優さん。
うざきもなのによく見るとかっこいいという難しい平良役を見事にこなしています。
すごい演技力です。

MBS「美しい彼」サイトより

清居役
八木 勇征(やぎ ゆうせい)
FANTASTICS from EXILE TRIBEのボーカル。
え?役者じゃなかったの?!というくらい驚きの美しさです。
彼無しではこの美しい彼はありえません。

MBS「美しい彼」サイトより

ドラマ以外でもTIKTOKで2人で仲良く動画を上げていて、撮影現場も楽しそうです。

今思うとなんだかこの戦略、ちょっとタイっぽい。
日本でもBLはそういう宣伝の仕方なのかな?

ファンへのサプライズ ドラマシーズン2

MBS「美しい彼」シーズン2サイトより

劇場版制作が発表されたのが11月。
それを楽しみにしていたら、なんと1月の映画先行上映会でまさかのドラマシーズン2のサプライズ発表
映画だけでも嬉しいのにドラマシーズン2なんて!
1月16日発表の2月7日始まり、あまりに直前発表で目を疑いました。

ドラマはまさに今、2月7日から地上波放送中。
MBS 毎週火曜24時59分~
TBS 毎週火曜25時28分~
T-verで見逃し配信あり
です。

期待大の劇場版「美しい彼eternal」

「劇場版 美しい彼~eternal~」公式サイトより

凪良ゆう原作、酒井麻衣監督、坪田文脚本、萩原利久・八木勇征W主演
面白くないはずありません。
「eternal」というサブタイトルに沸き上がったファン多し。
これをサブタイトルつけるとは、制作側はオタクが喜ぶポイントを知ってますね。
※その理由は番外編を読めば分かります。
大画面でどんなストーリーと音楽と映像のコラボが観られるのか今から楽しみです。

以上、美しい彼の布教記事でした。
気になった方は是非ドラマや映画をチェックしてみてもらえると嬉しいです。

長い紹介文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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