FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023
グループB 第1節
オーストラリア vs アイルランド@Stadium Australia
1-0(0-0, 1-0)

記録

マチルダスに思い入れがある分を差し引いても、スコアが動いてからは特に熱かった。

キックオフ直前にSam Kerrが負傷で2試合欠場という驚きの報が飛び込んできて、ボールは持てるが固さもあって少しずつパスが力んでいた前半45分のオーストラリア。Vineを生かすために[4-4-2]を採用し始めたのかと思うくらい、左は活性していたが、マチルダスから見て右はアイルランドもMcCabeが強いのでRasoとバチバチだった。

球際強いアイルランドは決して荒いわけではなく、先には触れないだろうなというタイミングでも勢いを殺さずにブロックで切ってくるので、どうしてもコンタクトが増加する。想像以上に来るのでいつか怪我しないか若干ひやひやしていた。コロンビアとの練習試合がストップしたのも互いに非があったのでは……。

でもワールドカップ初出場で、是が非でも勝ち点、勝利が欲しいと、自国の誇りを懸けて戦う試合ならさもありなん。まったく咎める理由はない。

むしろリードしてからのオーストラリアの方はもう少し冷静に組み立てても良かったではないかと思った。見ている側としては面白いけれど、勝っているのに必要以上にオープンな展開にし過ぎた印象があるので、監督はVan Egmondを入れて落ち着かせたかったのではないだろうか。

PKのシーンは仕方がないと言えば仕方がない。対面からのクロスに対して前に入られたうえでボールを見てしまうと、背中へのコンタクトは起こりがち。ベンチで泣いているShevaが映し出されるのは胸が痛かったが……。26歳には見えない童顔。Catleyのキックは前哨基地でも好評を得そうなくらいパーフェクト。

ゴールにはつながらなかったけど、McCabeはもちろんConnollyもいいCKを蹴る。直接狙いは結構女子泣かせな気がするが、Arnordもナイスセーブだった。3-4-2-1にして守備固めしてからの方がピンチが増える謎展開もよく防いでくれたよ。

ニュージーランド、ノルウェーも含めて全チームが3枚以下しか交代枠を使っていないのはなぜだろう。後ほどレギュレーションは再確認するとして、5枚でもokなのに残したのであれば、動きにくいのか、変えるための層が薄いのか……。