ネーミングが「っぽくなる」マジックワード

先日無事に第一子が生まれたんですが、半年くらい名前に悩んでました。ぼくは本名が「大輔」なんですが「大輔」って結構ベタな名前だと思います。姉は「あや子」で、こっちもベタです。「輔」とか「子」を付けると、途端にベタというか、名前らしさが格段に上がって締まりが良くなる気がします。

これは、例えるなら「マン」です。

「アンパンマン」「アイアンマン」「チェンソーマン」「キン肉マン」…「マン」を付けるとヒーローらしさが格段に高まります。同じヒーローでも「ブラック・ウィドウ」とか「スター・ロード」になってくると、一見ではヒーローだと思わないかも知れません。アパレルブランドっぽいです。二つのカタカナの間に「・(なかぐろ)」を付けるとアパレルブランドっぽいです。逆に「マン」を付ければ、どんな単語でもヒーローっぽく仕上がります。

「バーガーマン」「スクエアマン」「シャンプーハットマン」「電子ペーパーマン」…知らないけどそういうヒーローが居るんだろうなという雰囲気が醸し出されて居ます。「マン」には、そういったヒーローらしい締まりがあります。

これは、例えるなら「ズ」でもあります。

「ローリングストーンズ」「クロマニヨンズ」「セックスアンドピストルズ」…「ズ」を付けるとバンドらしさが格段に高まります。逆に「ズ」を付けるとバンド名っぽさを演出できます。「左ききのエレンズ」「ともだちズ」「ラッキーストライク・アンド・アメリカンスピリッツズ」…頭に「ザ」でもいけるかも知れません。「ザ・カフェ」「ザ・レッグ」…。

ちょっと高等テクですが、世の中には付けると「広告キャンペーン」っぽくなる単語も存在します。例えば「世界一の」とか「平成最後の」です。

「世界一のブラインドタッチ」「世界一のおしどり夫婦」「世界一のショップ店員」「平成最後の婚活パーティー」「平成最後の乾杯」「平成最後のフライングゲット」…。

ちょっとニッチなネタですが「少年ジャンプ+」で連載してそうなタイトルが作れる単語もあります。「の」です。

「終末のハーレム」「青のフラッグ」「彼方のアストラ」「悪魔のメムメムちゃん」「透明人間の骨」「オトメの帝国」「剥き出しの白鳥」「ヨルの鍵」「星の王子さま」「檻ノ中のソリスト」「生者の行進」「群青のマグメル」「あえじゅま様の学校」「左ききのエレン」…

この様に、「の」で繋げるだけで少年ジャンプ+っぽさが格段に高まります。このスキームを使えば、立ちどころにジャンプラ新連載?みたいなタイトルが生成できます。どんな単語でもいけるはずです。試しにやってみましょう。

「年末のオフィスビル」

…セーフ!!!!!!!!!!イケたよね?イケたよね?っぽいよね?多分、すぐ打ち切りになると思うけど「青年誌でやるべき内容では?とりあえず30コインだけもらったわ」ってコメントまで見えた。

「新春のライジングサン」

……セーフ!!!!!!!!!!イケた?イケたと判断していい?多分、青春の甘酸っぱい何かだよね。ちょっとライバルとの対決もあったりする。スポーツ?スポーツ系かな?少なくとも、幼馴染は出てくると思う、きっと。

「大忙しの年越しっ!!」

………セー!!!!!!!アウトですね。ただのブログのタイトルだね。mixiでこういうの見た事あるわ。とりあえず、ぼくスケジュール勘違いしてて仕事納めしたと思ったら全然ネーム残ってたので、今から泣きながらネーム描きます。現実逃避でブログ書いてました、すみません。

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