これは普通の会社では出来ない事かも知れませんが、今年に入ってから「営業資料」的なものを無くしました。

もともと、うちの会社「株式会社なつやすみ」は営業活動を一切していません。していないというより営業が居ないからできないと言った方が正確です。

それでも、お問合せ頂いた企業様から「営業資料があれば見せて下さい」と言われて用意する事は何度かありました。これまでの仕事を簡単にまとめた５Pくらいのパワポ資料です。

広告クリエイターで言うところの「ポートフォリオ」的なものです。しばらく広告畑に居たので、この手の資料を渡す事には抵抗がありませんでした。

でも、今年に入ってから急に「何かイヤだな」と思って「営業資料は無いです」と言い切る事にしました。よくわからないけど「何かイヤ」で。

これはポートフォリオを作った事がある方にしか共感してもらえないかも知れませんが、過去の実績をまとめる時に当然ながら時系列でずらずらと並べたりはしません。代表的な仕事に絞って、得意な事を明確にしてまとめる。長所が見えるからこその、営業資料です。

その時に、長所と呼ぶにはぼんやりしている何かをカットしてるって思いました。でも実は、そのカットしてしまっている部分が自分の伸びしろで、資料化する事で自分の事を何か既存の枠に小さくねじ込んでる気がしました。

そして、ハッキリと「営業資料は要らない」と思うきっかけもありました。それは、ちょうど「左ききのエレン」のニューヨーク編（単行本５巻）を描き始めた時の事です。