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これから描きたい漫画

最近は、ネームを書き溜めるのに一番時間を費やしてます。

この記事で詳しく書いたんですが、ぼくはキャラクターを作るときに「言いたい事」を洗い出して、それを「言いそうなキャラ」に振り分けています。

例えば、「左ききのエレン」でいうと

「才能が無いのに努力するのは不毛だ」→エレン(天才キャラ)

「才能が無くても努力は報われる」→光一(凡才キャラ)

「才能の組み合わせこそが処世術」→さゆり(秀才キャラ)

3つの異なる「言いたい事」は、全部ぼくの言いたい事ですが、これを漫画のキャラクターひとりに言わせると「このキャラブレブレだな」って感じると思います。リアルな人間は自己矛盾しまくりなんですけど、漫画のキャラがそうなってると見てる方が訳わかんなくなる。だから、キャラに振り分けています。

この作業をしていると「この作品では言えるキャラがいない」って事が起きます。そうすると「キャラ」の上位概念である「作品」から変えなくてはいけません。いま最も注力して描いている「左ききのエレン」で言い漏れている事が溜まってきて、また新しい作品で回収したいと思うようになりました。

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漫画雑誌の担当編集に言われ、自分が全然逆行していたなと気付いた事があって。

・王道の設定で、個性がある

・変わった設定で、王道

似て非なる2つのやり方、前者の方がマス受けすると。例えば、スポーツ漫画で言えば誰もが親しみのあるサッカーとか野球を題材に、描き味やキャラが個性的って方がウケる。ここでマイナースポーツを題材にしてしまうと門戸がグッとせばまる。

もちろん例外はいくらでもあります。スラムダンクも連載当初は「バスケは競技人口少ない」みたいな事を言われていたそうだし。スラムダンクとか、ちはやふるとか、その漫画のお陰で競技人口が爆増するケースは超カッコイイですよね。

ちなみに、

・王道の設定で、王道

というスーパーパワータイプも漫画ももちろんあって、メガヒット程それですが、もうそういう次元の漫画は作画と原作が分かれていない、ひとりの天才によって生み出されるケースが大半だと思うので、ぼくは想定していません。

でも、ネットだと題材が変わってる方がウケる気がする。ネットで広まるものの多くはクラスタ打ちですから必然的にそうなる。商業雑誌はもっと広く当ててゆくから、それも必然。

エレンを描き始めた時は「これはコンプレックスをテーマにしているから、あらゆる人に当てはまるはず」と信じてましたけど、実際に作品を説明しようとすると「クリエイターが共感する漫画」みたいに小さくなってしまう。むずい。

だから、極論、すっごいアホみたいに強引に言えば「高校サッカーを舞台に、コンプレックスを描く」だったら全然変わるんじゃ無いかな、みたいに思ってます。正解はまだまだ分かんないですけど、色々試しにネーム描いてみています。

いま描きたいと思ってたのが「SNSで一夜にして有名になり虚像と現実の境界が無くなり自意識を暴走させ破滅してゆく女の子」を主人公にした「ソーシャルシンデレラ」って漫画だったんですけど、ダメだ、完全にニッチ過ぎる笑


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