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今夜公開の「左ききのエレン」のこと。

少年ジャンプ+で「左ききのエレン」のリメイクが決定した時、真っ先に考えた事は「原作版を超えたい」という事でした。

nifuniさんの美しい作画によって、作画面はもちろん変わったのですが、ぼくのストーリー領域でも、どう超えるかを考えていました。

原作版を読んで下さっている方はご理解頂けると思うのですが、原作版のストーリーラインは結構「ギリギリ」で、かなり綱渡りな場面が多々ありました。ジェンガの様な、トランプタワーの様な、そんなバランスで何とか最後まで積み上げることができた、という感じでした。

ですので、原作のストーリーを改変する事は恐怖でもありました。リメイク版は、これまで「原作版でカットしたシーンを足す」か「シーンを入れ替える」という方向で、より良くしようと努力して来ました。言うなれば、再編集の範疇だったと思います。

でも、今夜24時公開の34話から、新しいチャレンジをします。

原作版の大きな流れは守りつつ、大幅に練り直しています。原作版では登場しなかったキャラクターが物語の本流に飛び込んでくるので、ストーリー作りもかなり悩みました。

正直、ここ数週間はその事で頭がいっぱいで、ちゃんと着地できるのか不安で不眠症気味になっていました(笑)が、さっき数話先のネームまで書き上げて、やっと安心できました。きっと原作版ファンの方にも満足してもらえるのではと思います。

物語を1から作るのより、一度作った物語を練り直す方が何倍も難しいなと、最近思います。

個人的な気持ちとしては「第1章」「第2章」は、原作版と同じ好きさでした。「第3章」はリメイク版の方が上手く行った気がしてて、リメイク版推しです。で、今回の「第4章」は、圧倒的にリメイク版です。新しいエピソードという事もあると思いますが、何度も読み返して「いいわー」って言ってます。校了データをipadとiphoneに入れて持ち歩いて、いつでも読み返せる様にするくらい。

総じて言うと「めっちゃ気に入ってるから、ぜひ読んで」という、小学生の日記みたいな話なんですが、めっちゃ気に入ってるから、ぜひ読んでください。

今夜24時公開です。


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