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読切「アントレース」作画が決定しました

先日から、読切「アントレース」のネームを公開し作画を募集しておりましたが、本日ようやく皆様へご報告できる事となりました。

応募して下さった皆様、ネームを読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。

具体的な応募総数などは言えませんが、全部見るのに丸一日かかる程のたくさんのご応募を頂き感動しました。どの作品もクオリティが高く、この中から一人しか選べないのかと思いながら、編集と一緒に悩みました。

「アントレース」のネーム第1稿が上がったのが2月の事です。掲載が決まって作画を探し始めたのですが、思い切ってネットで公募してみてはどうかと編集と話し、それからはあっという間に話が進んだので、原作者として「作画と組む」という自覚は後から少しづつ芽生えてきました。

ぼくは去年の2月から漫画家として活動を始めたので、ちょうど1年間は作画も自分でやっていましたが、ご存知の方はよく分かる通り、ぼくは絵心が無いので作画にそこまで時間はかかりません。

何か急に直さないといけない時とか、締切が早い時とか、これまでは自分が頑張れば何とかなると思ってやっていました。ただ、これからはそうもいかない。物語を作るのも、連載を勝ち取るのも、打ち切りに怯えるのも、原作と作画と編集、チームで臨む事になる。それは、大きな夢でもあり、恐怖でもありました。

あくまで「ぼくにしては」「比較的」の範疇ではありますが、原作者デビューが決まってからの方が、自分の連載の作画に力を入れる様になりました。

ぼくが今描いている「左ききのエレン」の2巻のラストで、こんな台詞を書きました。

本気出せ、本気出せよ。
本気出して、それからあきらめろ。

自分で書いた言葉を思い出して、本気出して作画をやらなくては作画の方にお願いなんて出来ないと思いました。

その上で、皆様の応募作品を、本当に本当に、真剣に見させて頂きました。顔を洗って呼吸を整えて、ドキドキしながら一枚一枚見させて頂きました。

ぼくの平凡な想像力を大きく超える、新しい「アントレース」ばかりで、本当に勉強になり、もっと力をつけたいと思いましたし、今回の応募で出会った皆様の作品を、これからも見たいと思いました。

「アントレース」では1人しか選ぶ事ができませんが、今回出会った作家の皆様は今後、素晴らしい作品を世に出すのだと確信しております。それを目にする時、恥ずかしく無い様にぼくも頑張りますので、今後とも宜しくお願い致します。


『UNTRACE-アントレース』漫画家公開コンペ結果発表!
http://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/sq_crown_competition2/




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